極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

遊びも変わった

2012年09月16日 | デジタル革命渦論

 

 

【遊びも変わった】

 

【新遺伝子発見!大航海時代】

東京大学は、植物細胞の形を決める遺伝子セットを同定することに成功し、その分子的な
仕組みも解明したと発表。東大大学院 理学系研究科の小田祥久助教(JSTさきがけ研究員
兼任)と福田裕穂教授らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、9月15日付けで
「Science」オンライン版に掲載された。どのようにして細胞の形が決まるのか?と訊ねら
れたら、それは遺伝子決まりさ!とこの程度の返事は当たり前だろうが、形を決めるのは
4つ遺伝子により決まるのさと答えられる人はいない。それがつい最近、少数の研究者の
手により突き止められたのだ。一丁咬みの、甘嚼みでバイオに関わってきた者には何にも
知らなかったことを思い当たらせる出来事だ。

それによると、まず木質細胞の細胞壁はとりわけ厚く丈夫で、水を通すために細胞壁が厚
くならない壁孔と呼ばれる部分があり、この壁孔の数や形が木質細胞の細胞壁の形を決め
る→木質細胞を試験管内培養システムの開発→遺伝子解析+顕微鏡解析→壁孔で機能する
4つの遺伝子を発見(上図)→植物の表皮細胞に導入し、木質細胞の細胞壁の創製。つま
り、活性化因子+不活性化因子→異なる遺伝子が活性化(ROP11)+ROP GTPaseと微小管
の両方と結合するタンパク質(MIDD1)→近傍の表層微小管の先端を分解、細胞壁の形成
を抑制、壁孔をつくり→ROP11を細胞膜から排除→細胞壁の形がつくり出されるというメ
カニズムを発見する。

   

これらの遺伝子は木質細胞以外の細胞でも発現し、木質細胞以外のさまざまな細胞の形の
決定に関わる可能性がある。植物細胞の形や機能を自在に制御する新しい技術の開発が可
能となり、この技術の応用で、生育の速い有用植物や、加工しやすい植物バイオマスの作
出されるという夢のような可能性がでてきたという。この記事を読んで、4つの遺伝子の
4という数字の魔力のようなものを一瞬、頭を過ぎる。 


     答ええは簡単だ。三千大千世界(一仏国土)の娑婆では神の加護や
     真実の愛にしろ満ち足りた充足感や幸福感は、容易く手に入れるこ
     とが出来ない。普通に見かける三つ葉のクローバーの稀な変異体
     は万に一でしか見つけられないという逆説だからだ。四つ葉のクロ
     ーバーの希少性の1つは劣性遺伝子に、2つは体細胞突然変異に、
     3つめは形態形成の異常に、そして、4つめは個体の中で偶然分離
     した複数の遺伝子の相互作用に起因するという。かくして、安定と
     充足の<四>の思想は、希望、誠実、愛情、幸運の言葉と裏腹に、
     不安定と混沌を準備、示唆するものへと変化して行く・・・

     キリスト教の教理の<三>の思想は、生物学の偶然にも遺伝子を構
     成する4個の塩基、アデニン、チミン、グアニン、シトシンの3つ
     を一組としたコドンから20種類のアミノ酸を指示し、蛋白の種類を
     指定するが、仮に4つ塩基の暗号単語(コドン)で構成された場合、
     どんなことになるのか。三つ葉クローバーが成長点の特異な環境変
     化で四つ葉にも、それ以上の数の小葉にも変化するといことが既に
     報告されているところでもある。

                 『クローバーと数字の神秘』2008.12.27


そういえば4年前に考察していたのだ。<四>という数字の表れは、安定と特異点予測と
して体現しているのだと。こんなことを打ち込んでいると、東京大学の弥生会館でコンビ
ナトリアル・バイオエンジニアリング研究会に出席したこと、植田充美教授の情熱的なレ
クチャー・シーンを思い出した。これは事業化のスタートでもあったのだ。調査活動の1
つとして終わるが、今ではバイオエタノール事業はすっかり定着し、バイオという大航海
時代の大海原に乗り出している。その意味では、まだまだ停滞しているわけにはいかない
のだ?!と、そういう風に背中を押しているようにも思える。



【バイオと有機エレクトロニクスの大航海時代】

ところで、ソニーは導電性に優れる炭素材料の一つであるグラフェンを、ロール・ツー・
ロール方式で高品質に大量生産する技術を開発した。作製したグラフェンの大きさは現状
で幅21センチメートル、長さ百メートルで、従来の大量生産技術で作られたグラフェンと
比較して、最大で約50倍も導電性が優れているという。周知のごとく有機エレクトロニク
スは、無機エレクトロニクスに比べ、耐候性、耐久性(長寿命性)、堅牢性が劣るが、可
撓性、意匠性、製造コスト、環境負荷の逓減性では圧倒的に優位であることがわかってい
たが、ナノカーボンチューブ、グラフェンの登場により基本性能はおろか寿命性において
も日々向上してきている。

特開2012-140308




同様な発明は、含炭素ガスと不活性ガスからなる混合ガスに、基材表面の酸化を抑制、酸
化抑制剤を添加ガスとして加えガス雰囲気中の放電容器にマイクロ波パワーを導入し、表
面波プラズマを生成。このプラズマを用いることにより銅箔(または、アルミ箔)の基材
表面上にグラフェン膜を低温かつ高速で形成する産総研(産業技術総合研究所)から提案
され(上図)、この電子レンジ方式とロール・ツー・ロール方式とが結合し結実する。

 

とはいえ、完全な脱真空プロセスとはいえない。例えば、慶応義塾大学の白鳥世明准教授らの研
究チームは、安価な次世代太陽電池として期待されている有機薄膜太陽電池のセルを、真空プロ
セスなしで作ることに成功したことが報じられたが、これまで真空を要していた電極層の形成プロ
セスについて、張り合わせで形成する方式だという(詳細不明)。この方法だと、ロール・ツー・ロー
ル方式は連続高速生産が可能となり一気にコストダウンする。ところが、減圧・高温処理は、ロー
ル・ツー・ロール方式は不得意なのだ。これは、わたしが2007年まで研究開発してきた主課題で
あり、構想段階ではあるが問題解決していた。ヒントをいうと、薄板帯状の搬送支持フィ
ルム(金属・非金属)に断熱・伝熱・パターン化した凹凸形状などの機能性を付与し目的
基板を加工していくというもので、特に減圧工程前後では、帯状フィルム支持体を重ね合
わせプロセスマージン通過させ、片面をはね橋のように乖離させ次のプロセスマージン直
前で重ね合わせて通過させというものだ。因みにこの方式を「コスモテル」と呼称してい
る。この方式は有機エレクトロニクス関連のデバイスおよび透明電極薄膜などの従来の電
子部材にも使用可能だ。



立方体のロボット玩具をみていると、さすが欧州だと感心する。ちいさいときからこのよ
うな玩具で遊ぶ環境は、どのような成人を育て上げるのだろうかと興味が湧く。勿論、玩
具に飽きたらサッカーボールを蹴るのもよし、ままごと遊びもよし。翻って、現代の大人
の世界はどうなんだろ。反日デモや竹島資料館をテレビで観ていると、「×」をつけ「こ
んなことで停滞しているときじゃない!」と強く思うのであります。

 

コメント
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