極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

最新燃料電池事情

2012年09月20日 | ネオコンバーテック

 


【溶融する北極】




【伝統美:桐と漆器】



忙しい中の寸暇を利用し、木質食器と木工技術の再考を進めている。この世界の美に吸い込ま
れているく様は、ストレスの解消そのものだ。定池隆志の 「漆と桐の宝箱」(天然の素材が
もたらす温もりとやさしさをもっと。)での作品に食い入るかのように見つめている。漆と桐
ともに日本の生活道具に欠かせない素材であるが、近年、暮らしの場から姿を消しつつある。「ま
ず、普段使ってもらいたい。そうすればきっと手仕事の魅力や素材の良さ模索する。その思いを
、塗りと白木のコントラストが美しい“hanahako"に込めた。本来、漆器は内も外も塗りあげて
しまうものらかな質感を生かすために、内部は無塗装白木仕上げ、桐だけの空間と布で布着せし
、本固地仕上げ。本業である蒔絵の腕をふるって洗練された加飾を施した。漆のふたを開けると
艶やかな空気は一変し、無垢ののやさしさ、清々しさがあふれ出す。使う喜びを一段と深めてく
れる宝箱と紹介されている。戻りたくないねとつぶやき作業に戻る。

【最新燃料電池技術】

 

半導体メーカーのローム株式会社、アクアフェアリー株式会社、京都大学は、スマートフォン
など向けの携帯用電源として使用できる小型、軽量、高出力の水素燃料電池を共同開発。この
水素燃料電池は、乾電池やリチウムイオン電池、またメタノールを利用した燃料電池が持つ弱
点を克服し、大幅な軽量化と高出力化、また安全性を同時に実現。AC電源が使えない場所での
電源確保の利便性を大幅に向上したという。この発明はメタノールや水素ガスを原料に偏重し
ていた研究を、水素化希土類の固形原料を用いたことにその特徴がある。このニュースに接し
て小型燃料電池の研究調査で(勿論、自費参加)、東京都立科学技術大学(現在の首都大学)
で開催されていた公開講座に参加した時のことを思い出した。当時ははメタノール燃料とし白
金触媒の発電方式で一酸化炭素の触媒毒の問題などを抱えていた。携帯用とはいえメタノール
が当時のテロ対策で旅客機への持ち込みが禁止されていたこともあり二の足を踏むことになる
が、今回は燃料として水素化カルシウムや水素化リチウムを薄膜固体したものを使用している。
とはいえ、大量保管するれば危険物に指定される可能性はあるが今回のケースではそれは免れ
るものと看ている。

  特開2011-222194
【符号の説明】

10 燃料発生部 20 燃料電池 30 回路部 31 DC-DCコンバータ 40 マイコン
41 電圧制御部 41a 電圧検出部 41b 差電圧演算部 41c 設定電圧変更部 42
入力電圧設定部 50 携帯電話 C(C1,C2,C3,C4) 発電セル OP オペアンプ
VC(VC1,VC2,VC3,VC4) セル電圧 VFC 出力電圧


今回、ロームとアクアフェリーは、独自の技術により水素化カルシウムをシート状に固形化す
ることで、体積3ccに満たないシート(38×38×2mm3)と水から約4.5ℓ の水素を発生させ、5Whr
の電力を発生させることが可能となりました。この水素燃料電池は、小型かつ常温動作が可能
なことから、スマートフォンの充電はもちろん、タブレットやPCなどのバッテリーや、アウト
ドアや僻地での動力源、災害用バックアップ電源としても使用でき、環境面でも、水とカルシ
ウム系燃料という安全な物質を使用しているため二酸化炭素や有害ガスなどを一切排出せず、
廃棄時も一般廃棄物として廃棄可能で、従来の各種電池と比較して極めて環境に対する親和性
が高い電池だという。ロームが保有する電源回路技術やアプリケーション開発技術と、水素燃
料電池の開発面で高い技術を組み合わせることにより実現したもので、2010年秋に京都大学で
開催された産官学連携の為の「京都大学アドバンスドエレクトロニクスシンポジウム(AES)」を
きっかけとして、両社で情報交換をスタートし今日の発表に至る。ローム、アクアフェアリー、
京都大学では、今後信頼性評価やさらなる改良を進め、2013年の製品化を目指とのこと。この
水素燃料電池は、CEATEC JAPAN(2012年10月、千葉)とElectronica(2012年11月、ミュンヘン)
のロームブースにて展示する。

水素利用燃料電池のしくみ 

性能の証明にはいま暫く時間はかかるだろが、乾電池やリチウムイオン電池は常に電位差を持
っているため、使用しなくても放電し、取り出せる電気の量が徐々に減少するため、保存可能
な期間は3~5年となっています。今回開発した水素燃料電池は、アルミラミネートで燃料の劣
化を防ぐことで、エネルギーをロスすることなく、20年以上の長期保存が可能。必要な時に電
力に変えることができる
。また、水を入れると水素を発生する固体を使っており、水の合成を
利用して発電ができるため、発電時の生成物は水(水蒸気)だけで炭酸ガスや有害物質(揮発性有
機化合物:VOC)も生じません。廃棄時も一般廃棄物として廃棄可能な、環境にやさしい燃料電
池だと考えられる。なんと20年!、革命的なことが起きそうで面白い。重ねていおう、両極
の氷融解しようかという事態に、全球的大規模気象変動の大嵐を前に“停滞などしている暇な
どない!”と。^^;

 

コメント
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