極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

沸騰大変動時代(三十二)

2024年05月11日 | 第4次産業(マルチメディア)革命

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編のこと)
と兜(かぶと)を合体させて生まれたキラクタ「ひこにゃん」。





❏ 新たな物理現象を生み出す原動力に
東京大学と東北大学は、英ラフバラー大学や独ライプニッツ固体・材
料研究所と共同で、有機分子と硫酸銅が積層した有機無機ハイブリッ
ド物質の磁気的性質を調査し、幾何学的フラストレーションの効果が
極めて強い二次元磁性体であることを解明。

上段はスター格子とフラストレーションの関係。下段は有機無機ハイ
ブリッド物質の構造と合成した結晶[クリックで拡大] 出所:東京大
学他
【概要】
スピン間の相互作用が満たされることが妨げられる効果である。例え
ば、「三角形の上でスピンを反対向きに並べようとしても、全てのス
ピンを反対向きにできない」という。このような原子配列を持つ物質
は、新しい物理現象を生み出す可能性が高いといわれている。
研究グループは今回、スター格子と呼ばれる、三角形を基にした二次
元ハニカム格子にスピンが並んだ有機無機ハイブリッド物質の単結晶
を合成し、その磁気的性質を調べた。この結果、「0.1Kという極めて
低い温度まで磁気秩序が現れない」ことや、「105テスラまでの磁化曲
線において階段状の変化が生じる」ことが分かったという。また、三
角形内の相互作用は三角形間の相互作用に比べて強いというモデルで
説明できることも明らかにした。三角形内の相互作用が強いほど、幾
何学的フラストレーションの効果が働き、フラストレーションはさら
に強くなるという。
【掲載論文】
雑誌 : Physical Review B
題名 : Geometric frustration and Dzyaloshinskii-Moriya interactions in a quantum
     star lattice hybrid copper sulfate
DOI : 10.1103/PhysRevB.109.L180401




第1章 円高・緊縮病を患った売国奴
金融機関が当座預金で握る2000億円の既得権益
そのカラクリはこうだ。
日銀は民間金融機関の当座預金を500兆円ほど受け入れているが、

まずそのうち200兆円くらいまでO・1%の金利がついている。2
00兆~480兆円はO%、さらにその上の30兆~40兆円分かマイナ
スO・1%の金利になっている。


つまりマスコミは、この上澄みの30兆~40兆円の部分だけを取り上げ

て、マイナス金利が適用されたと大げさに書いているのだ。この書き
方はずるくて、本当ならすべてを説明する必要がある。マスコミはこ
ういう話をするとき、まず全体の数字を述べない


そのため、いまも200兆円のO・1%、2000億円が民間金融機

関のお小適いになっている。マイナス金利適用は上澄みの部分だけで、
金融機関は運用先があると日銀当座預金に入れずに自分で運用するか
ら、実質マイナス金利はつかない。 郵便貯金、外国銀行、信託銀行
は、運用先がないからマイナス金利がずっとついているが、全体では
マイナスにならない。

これが初めてマイナス金利になったと大騒ぎしているのは都市銀行だ
けだ。ほかの金融機関はマイナス金利が全体のうちの一部はあるだろ
う。都市銀行はそれがいままでなかったから、マイナス金利がついた
と大騒ぎしているが、それ以外はすべてプラス金利だ。

筆者はこれをやめればいいとずっと訴えているのだが、そのたびに金

融機関が文句を言ってくる。日銀は金融機関の味方だから、白川総裁
がつけた金利をいまだに修正していない。
その意味で、かつて黒田総裁が、当座預金を高額に積み上げるにつれ
てマイナス金利を増やす仕組みに変えたのは功績だった。だが結局、
それを再度だんだんと下げていくというのは、金融機関から要請があ
ったからだろう。
そもそも2000債円の出どころは、日銀が刷ったお札で買った国債

だ。それで受けた利払いのすべてを政府に戻さず、金融機関にばらま
いている。

バブル経済をつぶしたマスコミと日銀の過ち
円安が進行し、マスコミのなかでもとくに日経新聞が「大変だ」と願い

彼らは一貫してこんなスタンスなのか。
その理由は、日経新聞かいままで中国進出を強く推してきたからだ。
実は円高のほうが海外へ進出しやすい。なぜなら、円安のときよりも

少ないお金で投資できるからだ。
それが一転して円安になったことで、すでに中国に進出した企業に国

内回帰を促せるかというと、なかなか難しいだろう
いままで積極的に中国進出を推していたからというのもあるが、中国

は資本規制が厳しいから撤退も一筋縄ではいかな

中国の資本規制については第3章で詳しく解説するが、そうなると日

経新聞は「円安が悪い」と言わざるを得なくなる。 円安をよく思わ
ない人は、「いまの為替レートで進むと、日本のGDPは世界の30~
40位に転落してしまう。これはどの円安は32年ぶりだ」などとケチを
つける。
では32年前にさかのぼって、90年の経済状況がどうだったのかを見て
みよう。そのときのデータを見ると、名目経済成長率は7・6%、実
質経済成長率は4・9%、失業率は2・I%、インフレ率は3・1%
と、文句のつけようがない数字だ。
バブル期はひどいインフレだった」と思い込んでいる人もいるようだ

が、決してそうではない。当時の経済状態はよかったのだが、日本で
はなぜかバブル経済が悪いかのようにいわれる
筆者は米国で世界中のバブル経済を研究しているプロジェクトに参加し

たことがあり、海外の研究者はみんな、自国でのバブル自慢みたいな
ことを語っていた。
そこで筆者が「日本ではバブル経済はひどかったと評されている」と

話すと、研究者たちは驚愕。「え、何かひどいの? バブルはいい経
済パフォーマンスだろう」「変な政策をして、それを続けるからダメ
になってしまったのでは?」と指摘され、筆者も納得した。
日本のバブル経済期に、唯一上昇していたのは資産価格だ。
筆者は米プリンストン大学に留学していたとき、当時、同大学の経済

学部長だったペン・バーナンキ先生(元FRB議長、ノーベル経済学
賞受賞)に「株と土地の価格が上がっているときに金融を引き締める
のは正しい政策か?」と質問したことがある。



この質問の意図は、インフレ目標のなかに土地と株の価格が入っている
のかということだった。
するとバーナンキ先生は「入っていない」と答えた。つまり、土地や

株の価格が上がったからといって、金融を引き締めるのは間違いだと
はっきりいったのだ。
では、日本のバブル期のどこが問題だったかというと、株式市場と不

動産市場に税制上の歪みがあった点だ。
ひらたくいえば、損失が出た投資家に対して、証券会社が補填すると

いう不正取引が横行していた。そのため、株価は上がる一方で、物価
は上がらないという歪みが生じたのだ。

税制上の問題だったから、そこだけを対処して、経済が健全化したあ

とは市場に任せておけばよかった。
ところが、日経新聞が「バブルは悪い」とあおった結果、日銀がバブ

ルつぶしのために金融を引き締めてしまったのだ。
その後30年間、日本の経済成長率は低迷・鈍化したわけだが、日銀は

いまでも金融引き締めが間違いだったと認めていない。間違った政策
を正しいものとして継続した日銀もさることながら、それを扇動した
日経新聞も罪深い。
もし今回も円高を狙って金融引き締めなんてしたら、新たな不況がま

た起こってしまう。ようやく30年前の水準に戻れたのだから、本来な
ら「円安になってよかった。いままでの30年間を取り戻すいいチャンス
だ」と思わなければならない。
それなのに、マスコミがまた「悪い円安の是正を!」と間違った方向に

扇動したら大変なことになってしまう
同じ過ちを繰り返してはならない。

                         この項つづく






❏ 飛翔黄金の時代 ❏
『避暑地の出来事』(A Summer Place)、1959年のアメリカ映画。ス
ローン・ウィルソンによる同名小説を映画化した青春映画。ワーナー・
ブラザース製作。131分。 マックス・スタイナー作曲のテーマ音楽を
パーシー・フェイスがカバーし発売された「夏の日の恋(Theme from
 A Summer Place)」が、全米9週間連続1位という、映画音楽、および
インストゥルメンタル曲でも稀にみる大ヒットを記録。



粗筋
落ちぶれた名門ハンター家をかつて雇われていたケンという男が妻子
を連れて訪れた。ケンの娘モリーとハンター家の長男ジョニーはすぐ
に親しくなり、やがて真剣に愛し合うようになる。しかし、かつて恋
仲であったケンと、ハンター家の主人バートの妻、シルヴィアの2人も
再び恋愛関係に陥り、不倫を憤慨した大人たちのためにモリーとジョ
ニーは強引に引き離されてしまう。初めは手紙をやりとりしていただ
けだった2人だが、秘かな密会、親同士の結婚、駆け落ちの失敗などを
経て最後は親の承認を得て結婚する。
俳優
ケン・ジョーゲンソン - リチャード・イーガン
シルヴィア・ハンター - ドロシー・マクガイア
ジョニー・ハンター - トロイ・ドナヒュー
モリー・ジョーゲンソン - サンドラ・ディー
  • バート・ハンター - アーサー・ケネディ






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