NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
コーギー・B'z・グルメ話あり
映画の点数は自分の満足度で評価

♪お知らせ♪

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<2月の鑑賞予定映画>

「1ST KISS ファーストキス」「ショウタイムセブン」「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」「ゆきてかへらぬ」「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」「デュオ 1/2 のピアニスト」

「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」

2024年10月19日 | 洋画

~この世界は、ただの舞台~

2024年  アメリカ映画  PG12指定 (2024.10.11公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画  上映時間:138分
監督:トッド・フィリップス
脚本:スコット・シルヴァー/トッド・フィリップス
衣装デザイン:アリアンヌ・フィリップス
音楽:ヒルドゥル・グーナドッティル
音楽コンサルト:レディー・ガガ
出演:ホアキン・フェニックス/レディー・ガガ/ブレンダン・グリーソン
   キャサリン・キーナー/ザジー・ビーツ/ハリー・ローティー
   ビル・スミトロヴィッチ/スティーヴ・クーガン/ジェイコブ・ロフランド
   ケン・レオン/シャロン・ワシントン

<見どころ>
孤独な大道芸人の男が、絶対的な悪へと変貌するさまを描いた『ジョーカー』の続編。
前作から2年後を舞台に、悪のカリスマとして祭り上げられたジョーカーが謎めいた
女性と出会う。トッド・フィリップス監督とホアキン・フェニックスが再び手を組む。
『ハウス・オブ・グッチ』などのレディー・ガガのほか、ブレンダン・グリーソン、
キャサリン・キーナーらがキャストに名を連ねる。

<ストーリー>
ピエロのメイクで大道芸を披露していたジョーカー(ホアキン・フェニックス)。
彼の前に謎の女性リー(レディー・ガガ)が現れたことをきっかけに、彼は理不尽な
世の中の代弁者となり、狂乱は世界中へ拡散する。孤独で心の優しかった男性は変貌し、
次第に暴走を始める。

<感想>
「フォリ・ア・ドゥ」⇒フランス語で「2人狂い」を意味する精神疾患で
感応精神病という妄想性障害の一つを指す。

★「ジョーカー」 感想記事- NAO日和


なるほど、このサブタイトルの意味は本編観て納得。
舞台はほぼ刑務所と法廷のみ。リーは、たぶんハーレイ・クインなのかな?
それにしても、ミュージカル調とは驚き。なのでリー役をレディー・ガガを
起用したんでしょうかね?話が進むにつれて、ガガばかり目立っていたような
感じも受け、話が入ってこん


「ジョーカー」がいつのまにか一部の熱狂者の崇拝的な存在になってしまい、
アーサーは亡くなっても、「ジョーカー」はまた他の者に受け継がれて
いってしまう・・・そんな印象を受けるラストシーンが印象的。

ありのままの自分を受け入れ愛してほしいと願っていたアーサーだったが
ジョーカーとして世間に祭り上げられ踊らされる姿は、哀れで物悲しく
感じました。

で、お腹の赤ちゃんは、今後また映画にされちゃうんでしょうか?
めちゃ気になります・・・^^:

点数:6点/10

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「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

2024年10月11日 | 洋画

~それは、今日 起こるかもしれない~

2024年  アメリカ映画  PG12指定  (2024.10.04公開)
配給:ハピネットファントム・スタジオ  上映時間:109分
監督:アレックス・ガーランド
脚本:アレックス・ガーランド
衣装デザイン:メーガン・カスパーリク
音楽:ジェフ・バーロウ/ベン・ソーリズブリー
出演:キルスティン・ダンスト/ワグネル・モウラ/ケイリー・スピーニー
   スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン/ソノヤ・ミズノ
   ニック・オファーマン

<見どころ>
近未来のアメリカを舞台に、分断された国内で内戦が勃発するさまを描くスリラー。
多くの州が連邦政府から離脱し、内戦状態に陥る中、ある戦場カメラマンたちが
ワシントンD.C.を目指す。監督などを手掛けるのは『MEN 同じ顔の男たち』などの
アレックス・ガーランド。『アップサイドダウン 重力の恋人』などの
キルステン・ダンスト、『セルジオ:世界を救うために戦った男』などの
ワグネル・モウラのほか、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、
ケイリー・スピーニーらがキャストに名を連ねる。

<ストーリー>
近未来のアメリカ。19の州が連邦政府から離脱する中、国内では大規模な分断が
進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟を結んだ「西部勢力」と「政府軍」に
よる内戦へと突入する。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト
チームは、戦場と化した道をニューヨークから1,000キロメートル以上も走り続け、
大統領が立てこもるホワイトハウスがある首都・ワシントンD.C.へと向かう。

<感想>
CIVIL WAR=内戦


なぜ争っているのか説明のないまま、内戦の終盤に話が始まります。
で、戦争映画なんだが若いジェシーの成長物語を含んだ報道記者たちの
ロードムービーの色合いが強かったです。


この作品を観てると、今起きているイスラエルとガザのことがシンクロします。
紛争地域ではこういうことがあるのか?と想像出来てしまい人間の残酷さを
感じます。後半赤サングラスの男が「どこのアメリカンだ?」と問うシーンは、
本当に怖かった。

印象に残ったのは音響のこだわり。臨場感が半端なく作品の緊張感を上げます。

ED後の写真はぞっとしたし考えさせられます・・・。
絵空事のように見えるが、昨今のきな臭い情勢をみると現実味を感じてしまい
恐ろしかったです。人間って怖い。

それにしてもPG12指定でよかったの?相当ヘビーな映像もあったから
15指定の方がよかったのでは?

点数7点/10

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「 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」

2024年07月25日 | 洋画

~人類初の月面着陸 世界が目撃したのは リアルかフェイクか~

2024年  アメリカ映画  (2024.07.19公開)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント  上映時間:132分
監督:グレッグ・バーランティ
原案:ビル・キルスタイン/キーナン・フリン
脚本:ローズ・ギルロイ
衣装デザイン:メアリー・ゾフレス
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:スカーレット・ヨハンソン/チャニング・テイタム/ウディ・ハレルソン
   ノア・ロビンズ/ジム・ラッシュ/アンナ・ガルシア/レイ・ロマノ

<見どころ>
人類初の月面着陸に成功した、アポロ11号の舞台裏を描くドラマ。アポロ計画を
何としても成功させたい政府に雇われたPR担当者とNASAの発射責任者が、
ある極秘任務をめぐって対立する。監督を手掛けるのは『フリー・ガイ』などに
携わってきたグレッグ・バーランティ。『ブラック・ウィドウ』などのスカーレット・
ヨハンソン、『ローガン・ラッキー』などのチャニング・テイタム、
『チャンピオンズ』などのウディ・ハレルソンらがキャストに名を連ねる。

<ストーリー>
人類初の月面着陸に挑むアポロ計画が始動して8年が経過した、1969年のアメリカ。
ソ連との宇宙開発競争で後れを取る中、ニクソン大統領に仕える政府関係者の
モー(ウディ・ハレルソン)を通して、PRマーケティングのプロであるケリー
(スカーレット・ヨハンソン)がNASAに雇われる。手段を選ばないケリーの
PR作戦が、NASAの発射責任者のコール(チャニング・テイタム)の反発を
押し切りつつ成功を収める中、彼女はモーからあるミッションを指示される。

<感想>
アポロ11号の月面着陸画像はフェイク、という都市伝説が昔から言われて
いましたが、今更ながらこの話を映画にしたのはちょっと驚きました。
アルテミス計画が話題になっているせいなのか?


幼いころ、大阪万博で月の石が展示されていて、見に行った
(連れてかれた?)記憶があり、当時人類が月に行って凄い!とワクワク
したものです。


もっとシリアスな展開なのかな?と思ったら、ラブコメ要素的な
ヒューマン映画。ちょっとウッディ・アレン的な流れがいい感じ。
スカーレット・ヨハンソンのクラシカルな髪型、とてもよく似合っていました。
衣装も当時のものを再現して、またこれも似合う!

NASAの全面協力を得ているということで、NASAの舞台裏やロケットの
組み立てシーンなどがあり、見ごたえありました。

EDはタイトルと同名の曲が流れてほしかったなぁ~(綾波バージョンで

点数:7点/10

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「関心領域」

2024年06月08日 | 洋画

~アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた~

2023年  アメリカ/イギリス/ポーランド合作  (2024.05.24公開)
第96回アカデミー賞 国際映画賞・音響賞受賞作品
配給:ハピネットファントム・スタジオ  上映時間:105分
監督:ジョナサン・グレイザー
原作:マーティン・エイミス
脚本:ジョナサン・グレイザー
衣装デザイン:マウゴザータ・カルピウク
編集:ポール・ワッツ
音楽:ミカ・レヴィ
出演:サンドラ・ヒュラー/クリスティアン・フリーデル/ラルフ・ハーフォース

<見どころ>
第2次世界大戦下のアウシュビッツ強制収容所所長とその家族を描いた
マーティン・エイミスの小説を原案にした歴史ドラマ。収容所の隣で穏やかに暮らす
ルドルフ・ヘス所長一家の姿を通して、それとは正反対の収容所の残酷な一面を
浮かび上がらせる。監督は『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』などのジョナサン・
グレイザー。出演は『ヒトラー暗殺、13分の誤算』などのクリスティアン・フリーデルや
『落下の解剖学』などのザンドラ・ヒュラーなど。

<ストーリー>
ナチスドイツ占領下にあった1945年のポーランド。アウシュビッツ強制収容所で
所長を務めるルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)と妻のヘドウィグ
(ザンドラ・ヒュラー)は、収容所と壁を隔てたすぐ隣の家で暮らしていた。
収容所からの音や立ち上る煙などが間近にありながら、一家は満ち足りた
日常を送っていた。

<感想>
アウシュヴィッツ強制収容所の初代所長、ルドルフ・フェルディナント・ヘス
一家の日常を描いた作品。


家中固定カメラを設置しての撮影で、ドキュメンタリーかと思うほど
リアルに描いている。また残酷なシーンは一つも出てこないが銃声や叫び声、
アウシュビッツ収容から見える煙から、塀の外で何が起きているか
歴史を学んでいればわかるでしょう。


作中では、アウシュヴィッツ収容所の様子はほとんど描かれていない。
しかし、部下が上官の血の付いたブーツを洗ったり、夫が持ち帰った洋服を
使用人に分けたりコートを試着したり、口紅をつけ鏡をみて満足する姿。
子供が入れ歯や金歯をおもちゃにして遊ぶ・・・これがユダヤ人から
搾取したものと知って見れば、吐き気に近い感情が。。。

また妻の母が泊りに来る。娘が良い暮らしをしていて喜ぶが、夜中に聞こえる
アウシュビッツからの声や気配にいたたまれなくなり帰ってしまう。
あのような中で平気で暮らしているヘス一家は、収容所から聞こえる音が
もぅ日常音になっていたのだろう。または、考えることをシャットアウトしている
のかもしれない。

後半、ヘスは単身赴任で別都市に行き、そこでの会議で新たにハンガリーから
ユダヤ人70万人をアウシュビッツに移送し、ガス室で処刑する計画が決まり
作戦名を「ヘス作戦」と名付けたことが語られる。その後現在のアウシュビッツ収容
記念館の映像が映る。史実を読むと、終戦後ヘス所長は裁判で絞首刑に処されている。

「慣れ」というのは怖い。映画の伝えたいところはそこなのかな?
ウクライナ、ガザなど現在進行形で戦争が起きている今、アウシュビッツを描いていて
実は現状に対して問題提起しているように思った。

史実を知った上での鑑賞がマスト。ナチスの恐ろしさではなく人間の怖さを感じた。

点数:7点/10

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「オッペンハイマー」

2024年04月12日 | 洋画

~この男が、世界を変えてしまった~

2023年  アメリカ映画  (2024.03.29公開)
第96回アカデミー賞7部門受賞作品
配給:ビターズ・エンド/ユニバーサル映画  上映時間:180分
監督:クリストファー・ノーラン
原作:カイ・バード/マーティン・J・シャーウィン
脚本:クリストファー・ノーラン
音楽:ルードヴィッヒ・ヨーランソン
衣装:エレン・マイロニック
出演:キリアン・マーフィ/エミリー・ブラント/マット・デイモン
   ロバート・ダウニー・Jr/フローレンス・ピュー/ジョシュ・ハートネット
   ケイシー・アフレック/ラミ・マレック/ケネス・ブラナー/ディラン・アーノルド
   デヴィッド・クラムホルツ/マシュー・モディーン/ジェファーソン・ホール
   ベニー・サフディ/デヴィッド・ダストマルチャン/トム・コンティ
   ゲイリー・オールドマン

<見どころ>
「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーを描
人間ドラマ。ピュリッツァー賞を受賞したカイ・バード、マーティン・J・シャーウィンに
よる伝記を原作に、人類に原子爆弾という存在をもたらした男の人生を描く。
監督などを手掛けるのは『TENET テネット』などのクリストファー・ノーラン。
『麦の穂をゆらす風』などのキリアン・マーフィのほか、エミリー・ブラント、
マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jrらが出演する。

<ストーリー>
ドイツで理論物理学を学び、博士号を取得したJ・ロバート・オッペンハイマー
(キリアン・マーフィ)は、アメリカへ帰国する。第2次世界大戦中、
極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に参加した彼は、世界初の原子爆弾の
開発に成功する。しかし実際に原爆が広島と長崎に投下されると、その惨状を
知ったオッペンハイマーは苦悩する。冷戦時代に入り、核開発競争の加速を
懸念した彼は、水素爆弾の開発に反対の姿勢を示したことから追い詰められていく。

<感想>
オッペンハイマーは原子物理学者で、ロスアラモス研究所で原爆を開発。
「原爆の父」として有名・・・・ということは知っていましたが
赤狩り関連の経緯は初耳だったので、序盤は内容についていくのに必死でした。


オッペンハイマーを失脚させようとするルイス・ストローズの目線で描かれる
聴聞会のシーンなどが交差するため、時間軸がわかりにくく理解するのに
時間が・・・。


この映画で知ったのは、原爆はヒトラーが先導してドイツが先に作ろうと
していたこと、そしてアメリカはドイツを攻撃するために原爆を
作り上げたこと。これには驚きました。
原爆が出来た時にはヒトラーが亡くなったため、日本に使われてしまった
というのは、なんとも複雑だし、原爆の実験成功で歓喜に沸く姿を見ると
日本人としてはやりきれない思いになります。


戦後、共産党に入党していたのではないかと疑われ、公聴会に掛けられたが
「戦争を終わらせた功労者」にも関わらず、疑われたら冷遇されるという
のは、正直怖いな・・と感じました。あと、公聴会での妻・キティの
毅然とした態度は素晴らしかったです。
しかし広島・長崎の人が観るのは、少し辛いのではないかな?

アメリカ側の原爆映画で、賛否両論はありますが、見て良かったです。
これから鑑賞される方は、ある程度予備知識を得て見たほうが理解しやすいかと
思います。

原爆は戦争の終結ではなく冷戦の始まり。
戦争に正義はない。

ウクライナやガザ地区で戦争が起きている今、考えさせられる映画でした。

点数:7点/10

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「DUNE/ デューン 砂の惑星PART2」

2024年03月31日 | 洋画

~宇宙の未来を賭けた復讐戦~

2023年  アメリカ映画  (2024.03.15公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画  上映時間:166分
監督:ドゥニ:ヴィルヌーヴ
原作:フランク・ハーバート
脚本:ドゥニ:ヴィルヌーヴ/ジョン・スペイツ
撮影:グレイグ・フレイザー
衣装デザイン:ジャクリーン:ウェスト
音楽:ハンス・ジマー
出演:ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス)/ゼンデイヤ(チャニ)
   レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ)
   ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック)
   オースティン・バトラー(フェイド=ラウサ・ハルコンネン)
   フローレンス・ピュー(皇女イルーラン)
   デイヴ・バウティスタ(ラッバーン・ハルコンネン)
   クリストファー・ウォーケン(皇帝シャッダム4世)
   レア・セドゥ(レディ・フェンリング)
   ステラン・スカルスガルド(ウラディミール・ハルコンネン男爵)
   ハビエム・バルデル(スティルガー)/シャーロット・ランプリング

<見どころ>
『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、『君の名前で僕を呼んで』
などのティモシー・シャラメが主演を務め、フランク・ハーバードの小説を
映画化したSFの第2弾。宇宙帝国の統治者である皇帝に命を狙われる主人公が、
惑星デューンの砂漠に暮らす先住民フレメンの女性らと共に反撃を開始する。
ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンなど前作の出演者のほか、
オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥなどが共演に加わる。

<ストーリー>
その惑星を支配する者が、全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューン。宇宙帝国を
統べる皇帝とハルコンネン家に命を狙われるポール(ティモシー・シャラメ)は、
先住民フレメンのチャニ(ゼンデイヤ)と共に数奇な運命に翻弄されながらも、
皇帝とハルコンネン家への反撃に立ち上がる。

<感想>
2021年に公開された「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編。
★「DUNE/デューン 砂の惑星」 - NAO日和


冒頭、前回のおさらい的な流れで始まってくれたおかげでストーリーが
わかりやすかったのは良かった。
今作も映像と音響が素晴らしい。重低音の音響が耳でなく体にズンと
響きわたり、映像と見事に融合し観ている側も砂の惑星に引き込まれます。


フレメンたちがサンドワームを乗りこなして移動するシーンをはじめ、
砂の惑星の映像美に圧倒。時間の都合でIMAXで観れなかったのがホント残念。

ポールの成長を描いているのと同時にティモシー・シャラメの俳優としての
成長も感じられました。しかし、今作の目玉はなんといっても
オースティン・バトラーでしょう。

あの終わり方だと、「3」ありますね。
ジェシカのお腹の子も生まれてないから、ぜひ続編希望。
洗練された映像を是非映画館で!

点数:8点/10

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「ARGYLLE/アーガイル」

2024年03月09日 | 洋画

~一流スパイは 世界をダマす~

2024年  イギリス/アメリカ映画  (2024.03.01公開)
配給:東宝東和  上映時間:139分
監督・製作:マシュー・ボーン
脚本:ジェイソン・フュークス
音楽:ローン・バルフェ
出演:ヘンリー・カヴィル/ブライス・ダラス・ハワード/サム・ロックウェル
   ブライアン・クランストン/キャサリン・オハラ/デュア・リパ
   アリアナ・デボーズ/ジョン・シナ/サミュエル・L・ジャクソン

<見どころ>
『キングスマン』シリーズなどのマシュー・ヴォーン監督によるスパイアクション。
小説の内容が現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことから、その作者が命を
狙われる。キャストには『コードネーム U.N.C.L.E.』などのヘンリー・カヴィル、
『ジュラシック・ワールド』シリーズなどのブライス・ダラス・ハワード、
オスカー俳優のサム・ロックウェルのほか、ブライアン・クランストン、
デュア・リパ、サミュエル・L・ジャクソンらが集結する。

<ストーリー>
有名作家のエリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は、すご腕
エージェントのアーガイル(ヘンリー・カヴィル)が活躍する人気スパイ小説
「アーガイル」シリーズの新作執筆に苦慮していた。あるとき愛猫のアルフィーを
連れて列車で移動中、突如見知らぬ男たちに襲われ、同じ車両に乗り合わせていた
エイダンと名乗るスパイ(サム・ロックウェル)に助けられる。その後も命を
狙われ逃げ惑う中、エリーは自分が書いた小説が本物のスパイ組織の行動と
一致していたことを知る。

<感想>
「キングスマン」シリーズを観ているので、気になって鑑賞。

★「キングスマン」 - NAO日和

★「キングスマン ゴールデン・サークル」 - NAO日和

★「キングスマン:ファースト・エージェント」(吹替版) - NAO日和


予告編やポスターで目立っている金髪ゴールド衣装の方は、ほんの少ししか
出ていない&予告編で散々流れていたデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」が
本編で、全く流れていないのはどういうこと??
なんだか少し騙された感が拭えないんですけどっ!

そのかわり、ビートルズの新曲「now and then」が選曲されていたのはナイス


それにしても、主人公演じたブライス・ダラス・ハワードのぽっちゃり感は・・・。
サム・ロックウェルもねぇ・・・二人ともアクションは出来ていたけれど
もう少し年代が30代ぐらいの人をキャスティング出来なかったのでしょうか?

「キングスマン」シリーズに比べると、少し華が足りないように感じましたし
今作品はR指定がなかったので、ぶっ飛んだシーンもスケールダウン。
油まみれのスケートシーンは、ツッコミだらけだが笑えた。

「キングスマン」シリーズに比べると毒性はかなり弱め。
話は二転三転の展開で、この点は楽しめました。

続編・・・この終わり方はあるんですかねぇ。

点数:6点/10

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「落下の解剖学」

2024年02月28日 | 洋画

~これは事故か、自殺か、殺人かー。~

2023年 フランス映画  (2024.02.23公開)
第76回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
第81回ゴールデン・グローブ賞 脚本賞・非英語作品賞受賞
今年度アカデミー賞5部門ノミネート作品
配給:GAGA  上映時間:152分
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:アルチュール・アラリ/ジュスティーヌ・トリエ
美術:エマニュエル・デュプレ
衣装:イザベル・パネッティエ
出演:ザンドラ・ヒュラー/スワン・アルロー/ミロ・マシャド・グラネール
   アントワーヌ・レナルツ/サミュエル・タイス

<見どころ>
第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサスペンス。
夫が不審な転落死を遂げ、彼を殺害した容疑で法廷に立たされた妻の言葉が、
夫婦の秘密やうそを浮かび上がらせる。メガホンを取るのは『ヴィクトリア』
などのジュスティーヌ・トリエ。『愛欲のセラピー』でもトリエ監督と組んだ
ザンドラ・ヒュラー、『あなたが欲しいのはわたしだけ』などのスワン・アルローの
ほか、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツらが出演する。

<ストーリー>
ベストセラー作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は、夫と視覚障害のある
11歳の息子(ミロ・マシャド・グラネール)と人里離れた雪山の山荘で過ごして
いたが、あるとき息子の悲鳴を聞く。血を流して倒れる夫と取り乱す息子を発見した
サンドラは救助を要請するが、夫は死亡。ところが唯一現場にいたことや、
前日に夫とけんかをしていたことなどから、サンドラは夫殺害の容疑で法廷に
立たされることとなり、証人として息子が召喚される。

<感想>
カンヌ映画祭でパルムドールを獲得した、ということで鑑賞。


事故死か?他殺か?自殺か?が問われる法廷劇がメインのサスペンスだが
事件の真相というよりは、裁判が進むにつれて家族の内情、夫婦の内情
母と子の心情の方を重きに置いているように感じた。


BGMはほとんどなく、冒頭のスティールパンの曲と息子が練習していた
アルベニスの「アストゥリアス」、ショパンの「Prelude, Op. 28, No. 4」
(アレンジしているが)の3曲のみ。
音楽の少なさが作品全体に緊張感をもたらして、この点はうまいなぁと
思った。あと、犬のスヌープの演技は感動もの。

憶測だけで裁判にもっていく検察側の態度が腹正しく感じたのと
裁判に勝っても得るものがない、というのはもやっとします。

行間を読むような作り方で、見る人によって感想や評価が違うでしょう。
フランス映画らしい作品で、2時間半強のわりには眠くなりません
でしたが疲れたわ(笑)

点数:7点/10

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「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」

2024年02月11日 | 洋画

~ヴェルサイユ史上最大のスキャンダルな愛~

2023年  フランス/ベルギー/ロシア/サウジアラビア合作 (2024.02.02公開)
配給:ロングライド  上映時間:112分
監督:マイウェン
脚本:テディ・ルッシ=モデスト/ニコラ・リヴェッチ/マイウェン
衣装:ユルゲン・ドーリング
音楽:スティーヴン・ウォーベック
出演:マイウェン/ジョニー・デップ/バンジャマン・ラヴェルネ/ピエール・リシャール
   メルヴィル・プポー/パスカル・グレゴリー

<見どころ>
フランス国王ルイ15世の愛人であったデュ・バリー夫人ことジャンヌ・デュ・バリーの
生涯に迫る歴史ドラマ。18世紀のフランス・ベルサイユの宮廷を舞台に、庶民階級出身の
女性が、自身の才覚を発揮して権力の座へと上り詰めていく。監督・脚本に加え
主人公を演じるのは『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』などのマイウェン。
『MINAMATA-ミナマタ-』などのジョニー・デップのほか、バンジャマン・ラヴェルネ
ピエール・リシャール、メルヴィル・プポーらがキャストに名を連ねる。

<ストーリー>
貧しい家庭に生まれたジャンヌ(マイウェン)は、その美貌と知性を武器に
社交界へと入り込む。貴族の男性たちをとりこにしながらのし上がってきた彼女は、
ついにベルサイユ宮殿にも足を踏み入れ、国王ルイ15世(ジョニー・デップ)との
面会を果たす。二人は一瞬で恋に落ち、ジャンヌは国王の愛人となるものの、
貴族階級ではない出自や、宮廷のマナーを無視したことなどから彼女は周囲に疎まれる。

<感想>
離婚裁判で注目を集めたジョニー・デップ勝訴後の復帰作。


「ベルばら」世代の私には、この話は非常に興味深かった。
衣装はCHANELがデザイン協力で参加し、ベルサイユ宮殿の鏡の間で
実際に撮影していたシーンは圧巻。18世紀にタイムスリップしたかのよう。
ただ、主演演じたマイウェンが貧相に見えていまいち魅力に感じない。
あれなら、「べルばら」で描かれたデュ・バリー夫人の方がよっぽど
肖像画に似ていて魅力的。


愛妾は、既婚者であるのが決まりで。公に認められた愛人は生活面での
保証は保たれ、社交界にも堂々と出られる為、普通の愛人より格が上
だったんですよね。ただ、アントワネットの母であるマリア・テレジアは
愛人や妾の存在を快く思っていない考え方の持ち主で、その教えを受けた
アントワネットもまたデュ・バリー夫人を快く思っていなかったところに
ルイ15世の娘たちが焚きつけた経緯があって、あのような騒動に。
史実では、あの一言が最初で最後で、二度とアントワネットが彼女に声を
かけることはなかったそうです。

ナレーションのみでの解説で終わっていましたが、デュ・バリー夫人も
アントワネット同様、最後はギロチン刑にかけられます。
ただ、革命後イギリスに逃げたのですが、どういうわけかフランスに帰国して
捕まり刑に処されたのですが、なぜ帰国してしまったのか?
ここが知りたかったです。

主演演じたマイウェンの魅力がいまいちなのと、最後長々と説明シーンで
その後がすっ飛ばされたのは大きな不満。
当時の絢爛豪華な宮廷シーンや衣装はとても見ごたえありました。
一番のプラスは側近のラ・ボルト。このキャラクターのおかげで
浅掘り気味の映画を、ぐっと味わい深くしてくれたように感じました。

フランスらしい作品。ベルばらファンは必見かと思います。

点数:6点/10

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「哀れなるものたち」

2024年02月01日 | 洋画

~ランティモス&エマ・ストーンが描く未知の感動~

2023年  イギリス/アメリカ/アイルランド合作  R18⁺ (2024.01.26公開)
第80回ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞
第81回ゴールデングローブ受賞(作品賞&主演女優賞)
第96回アカデミー賞11部門ノミネート
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン   上映時間:142分
監督:ヨルゴス・ランティモス
原作:アラスター・グレイ  「哀れなるものたち」(早川書房)
製作:ヨル・ギニー/ヨルゴス・ランティモス/アンドリュー・ロウ/エマ・ストーン
脚本:トニー・マクナマラ
衣装デザイン:ホリー・ワディントン
音楽:イェルスキン・ヘンドリックス
出演:エマ・ストーン/マーク・ラファロ/ウィレム・デフォー/ラミー・ユセフ
   クリストファー・アボット/スージー・ベンバ/ジェロッド・カーマイケル
   キャスリン・ハンター/ヴィッキー・ペッパーダイン/マーガレット・クアリー
   ハンナ・シグラ

<見どころ>
『女王陛下のお気に入り』などのヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが
再び組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによる小説を映画化。
天才外科医の手により不幸な死からよみがえった若い女性が、世界を知るための
冒険の旅を通じて成長していく。エマふんするヒロインと共に旅する弁護士を
『スポットライト 世紀のスクープ』などのマーク・ラファロ、外科医を
ウィレム・デフォーが演じる。

<ストーリー>
若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・
バクスター(ウィレム・デフォー)によって胎児の脳を移植され、奇跡的に生き返る。
「世界を自分の目で見たい」という思いに突き動かされた彼女は、放蕩者の弁護士
ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体でありながら、
新生児の目線で物事を見つめるベラは、貪欲に多くのことを学んでいく中で平等や
自由を知り、時代の偏見から解放され成長していく。

<感想>
今年数々の映画祭で受賞し、R18指定にも関わらずアカデミー賞でも
11部門ノミネートされている作品なので、公開が楽しみでした。


奇想天外なダーク?ファンタジーの世界は、万人受けしないが
ランティモスの世界観炸裂。主人公ベラを演じたエマ・ストーンの
体当たり演技は必見。難役を見事に演じきったと思います。
お見事というしかない。


脳みそを移植の描き方は、楳図かずおの「洗礼」を思いおこさせますし
R18なので、リアルな解剖シーンはかなりのグロさ。セックスシーンは
予想通り多かったが、官能的ではなくもはや作業的な印象(笑)

映像はモノクロとカラーと交互に出てくるのはベラの心に併せているのかな?
あと、今作も「音」が非常に印象的。
音楽というより効果音に近く、全体的どこか不協和音でしかも不安定な
音形で浮遊した感じ。それがラスト不協和音が解除され落ち着く形に
落ち着いたという映像と音がマッチしたラストはうまいなぁと感じました。

独特な世界観で万人受けしないが、観て良かったと思います。
(再度見ようとはおもわないけど^^;)
アカデミー賞、今から楽しみです。

点数:8点/10

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