<12月の鑑賞予定映画>
~もう一人の天才、現る~
2011年 アメリカ映画 (2012.03.10公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画 上映時間:130分
監督:ガイ・リッチー
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル
脚本:キーラン・マローニー、ミシェル・マローニー
音楽:ハンス・ジマー
出演:ロバート・ダウニーJr./ジュード・ロウ/ノオミ・ラパス/シャレッド・ハリス/エディ・マーサン
ジェラルディン・ジェームズ/スティーヴン・フライ
<見どころ>
『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jrと『コールド マウンテン』のジュード・ロウが
シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソンにふんするアクション・ミステリーの第2弾。
おなじみのコンビに謎の女占い師を加えた3人が、ある事件を裏で操る最強の敵との死闘を
繰り広げる。監督は、前作に続き『スナッチ』のガイ・リッチー。また、2人と手を組むヒロインを、
『ミレニアム』シリーズのスウェーデン出身の女優ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリスが敵役として登場。
ヨーロッパをまたに掛けて活躍する、ロバートとジュードの絵になるコンビに期待が高まる。
<ストーリー>
オーストリア皇太子が自殺する事件が起きるも、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は
皇太子が暗殺されたと推測。事件の謎を解くため社交クラブに潜入したホームズは、ジプシーの
占い師シム(ノオミ・ラパス)と出会うが、シムは事件の手掛かりを知ったことで暗殺事件の首謀者
モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)に狙われてしまい……。
<感想>
前作「シャーロック・ホームズ」感想記事 ⇒クリック
コナン・ドイルが生み出した、シャーロック・ホームズ。
本編は、あくまでもキャラクターのみを使用?しただけで、原作のイメージを切り離して
観たほうが、やはりいいですね。(前作もそうでしたが)
そこをクリアするか否か?で評価は分かれる作品だと思います。
私も前作ではあまりにも肉食なホームズに少々面食らいましたが、慣れというのは恐ろしい。
今作は、前作で免疫がついたおかげで違和感なく見ることが出来ました。
とはいうものの、ホームズシリーズってそんなに一生懸命読んでないのよね。
私は、怪盗ルパンシリーズばっかり読んでたから・・・・まぁそれは置いといて。
このシリーズの最大の魅力は、話云々より、ジュード(ワトソン)×ホームズ(ロバートjr)の
コンビの魅力に尽きると思いますね。
前作に比べてジュードの髪の毛が少々後退したのは、目をつぶって・・・・・と。
今作は、ホームズの宿敵モリアーティ教授。
犯人はわかっているから、今回も推理ものというよりは、アクション映画って感じ。
特に森をかけぬけるシーンとかは、見どころの一つでしょう~でも、ちょっとクドかったけど。
今回意外だったのが、不二子ちゃん的キャラのアイリーンが、早々に退場してしまったこと。
アイリーン演じるレイチェル・マクアダムスのお顔は好みじゃないけれど、このキャラ良かったのに。
あまりにも雑??な扱いにはちょいブーイング。
その代わり?に今回ヒロインとして登場したのがジプシー女:シムを演じるノオミ・ラパス。
予告編では、もっと鍵を握るキャラでバンバン活躍するのか?と思いきやそんなでもなかったな。
思ってたよりインパクトないのが残念。彼女のよさを生かしきれなかったような気がします。
とにかく、ロバート・ダウニーjrとジュード・ロウの息が合っているので、この2人を見るだけでも
楽しいです。原作でも有名なライヘンバッハの滝のシーンも登場しますし、原作を知っている人も
楽しめるかと思います。
推理度低め・アクション度高し、とにかく何にも考えずに観たほうがいい映画ですね。
で、「the end?」・・・ということは、続編あるんですかね?
点数:8点 (10点満点)
<予告編>
~あなたの心が震える~
2012年 アメリカ映画 (2012.03.02公開)
配給:ディズニー 上映時間:147分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:マイケル・モーバーゴ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ジェレミー・アーヴァイン/エミリー・ワトソン/デビッド・シューリス/ピーター・ミュラン
トム・ヒドルストン/デビッド・クロス/パトリック・ケネディ
<見どころ>
1982年にマイケル・モーパーゴが発表し、舞台版は第65回トニー賞で5部門に輝いた
イギリスの小説を巨匠スティーヴン・スピルバーグが映画化。
第1次世界大戦下を舞台に、主人公の少年アルバートとその愛馬ジョーイの掛け替えのない
きずなの物語が展開する。主人公の少年を演じるのは、新星ジェレミー・アーヴァイン。
共演は『ウォーター・ホース』の実力派女優エミリー・ワトソン。
<ストーリー>
農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として
騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、
戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。
一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため
激戦下のフランスへ旅立つ。
<感想>
もっとヒューマン映画かと思ってましたが、はっきり言って馬が主役の映画でしたね。
人間の主人公?アルバートを演じたのが、新人のジェレミー・アーヴァイン。
うーん、ぶっちゃけ、どこにでもいるふつーの子で、パッとしないんだよね。
前半、すんごくだるかったけれど、軍馬として売られてしまう辺りからテンポがあがります。
日本のTVドラマでしたけっけ?でもあったけど、軍犬として、普通の飼い犬が戦地に
送られてしまうお話もありましたように、戦争って人もだけれど動物まで何でもかんでも
連れてってしまうんですね・・・・「戦争だから」という大義名分が何でも通用する時代。
戦争とはなんと愚かなことなんだろうを痛感します。
とにかく主人公は馬のジョーイ。 戦争と通して、ジョーイはいろんな人間に出会います。
出会った人とのエピソートが、ちょっと駆け足気味になってますが、まぁそこはおいといて。
エミリー役をやった女の子が、個人的に萌えました。カワイイな~この子。
第1次世界大戦のお話ですが、この時代って馬を使ってまだ闘ってたんですね。
これは知りませんでした。調べてみると、この戦いで死んでいった軍馬は数百万頭だとか。
ディズニー配給&スピルバーグ作品とあって、悪者がほとんど出てこない作り。
正直、こんなうまくいくわけないだろう~というエピソードがけっこうありますが
人間どこか、「そうあって欲しいな」なんて夢を描いてしまうもの。
それを感じさせるのが、ラストの夕日に照らし出されるシルエットかな。
あの場面は感動しました。
馬好き&スピルバーグ作品の人にはオススメ。
文部科学省推薦にもなるような優等生的な作品になっています。
私個人は、感動したけれど、馬のエピソードで147分もたすのはちょっときついかな?と感じました。
アカデミー賞、ノミネートされたけど無冠に終わったのは、納得です、ハイ^^;。
点数7点 (10点満点)
~永遠の愛~
2011年 アメリカ映画 (2012.02.25公開)
配給:角川映画 上映時間:118分
監督:ビル・コンドン
原作:ステファニー・メイヤー 「トワイライトIV」 (ヴィレッジブックス刊)
脚本:メリッサ・ローゼンバーグ
音楽:カーター・バーウェル
出演:クリスティン・スチュワート/ロバート・パティンソン/テイラー・ロートナー/アシュリー・グリーン
ピーター・ファシネリ/エリザベス・リーサー/ニッキー・リード
<見どころ>
ヴァンパイア、エドワードとベラのロマンスを描き、世界中でヒットしたファンタジー・シリーズ第4弾。
2部構成となる最終章の前編では、ベラとエドワードの結婚や妊娠、そして出産までが描かれる。
監督は、『ドリームガールズ』のビル・コンドン。クリステン・スチュワートとロバート・パティンソンが
ベラとエドワードを続投。ついにクライマックスを迎える禁断の恋の行方から目が離せない。
<ストーリー>
紆余曲折がありながらも、結婚式を迎えたベラ(クリステン・スチュワート)と
エドワード(ロバート・パティンソン)。
新婚旅行から帰った後、ベラはエドワードの手でヴァンパイアへ転生することになっていた。
ところがベラは、新婚旅行先の南の島で体の異変に気付き、エドワードの子どもを妊娠している
ことが発覚する。しかし、それは決して生まれてはならない危険な存在で……。
<感想>
「トワイライト~初恋」 「ニュームーン/トワイライト・サーガ」 「エクリプス/トワイライト・サーガ」
シリーズ全部鑑賞。
こういう少女マンガっぽい作品って、割と好きなんですけれど、さすがに最終章を前後編
分けてやるのってムリっぽくない?と感じたのは私だけ??
前半、ベラとエドワードの結婚式&ハネムーンもシーンが中心・・・っていうか、ほとんど。
公私ともに恋人同士の二人だから、いちゃつくシーン をこれだけ見させられると
もぅどこまでがリアルで演技なのかがわかんない。
ベッドシーンでは、興奮?でベッド破壊するわ、どこでもキスばっかしてるし・・・・
もっと短縮できたでしょうに。やってる2人は、いいでしょうけど。
そんな幸せも束の間、ベラの体に異変が・・・・つーて、早くないか?
人間とヴァンパイアの子は危険とわかってるんだったら、避妊しましょうよ・・・・・。
つーか、命中率高すぎっ!(爆)
で、後半、お腹が大きくなるにつれ(成長するの早すぎ)、ベラがげっそりやつれて。。。
メイクとかでやってるんでしょうか?リアルなげっそり感でしたわ~。
リアルすぎて、引いてしまう人いるかもしれませんね。
ツッコミありすぎの展開だけど、良かったのはやっぱりジェイコブ。
エドワードよりジェイコブだと思うんですけどねぇ~私は。
ヴァンパイアと狼男の2人が1人の女の子を奪い合うっていうのは、女子的にハマるけれど
エドワードの顔が全く好みでない(むしろキモイ)私は、かわいちょうなジェイコブにのほうに
どうしても贔屓目で見てしまいます。
ベラもジェイコブの気持ち知ってて、あんな行動は男にとっちゃ辛すぎますぅ~~。
前半、カップルのいちゃつきぶりに面食らいましたが、後半は少し持ち直した感。
特にクライマックスは、わりと見ごたえありました。
一番良かったのは、EDのヴォルトゥーリ一族が出てきて次回作の伏線を匂わすシーンかしら。
とまぁシリーズ全部観ている私でも、これだけツッコミまくりなので、初めて見る方は
失笑されるんじゃないでしょうか?
でもね、映像はすごくステキです。 前半の結婚式は、幻想的な感じで・・・。
でもいかせん、前半が甘ったるすぎ。 もっとコンパクトに出来たのではないかしら?
なーんてグダグダ言ってますが、最初か観てるので、なんのかんのでPart2もみまーす。
・・・・って、Part2 12月ですって??? 期間開き過ぎ・・・・・・。
点数6点 (10点満点)
~全ての人類は25歳で成長が止まる~
2011年 アメリカ映画 (2012.02.17公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:109分
監督:アンドリュー・ニコル
製作:エリック・ニューマン、マーク・エイブラハム
脚本:アンドリュー・ニコル
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:ジャスティン・ティンバーレイ/アマンダ・セイフライド/キリアン・マーフィ
ビンセント・カーシーザー/オリビア・ワイルド/マット・ボーマー
<見どころ>
テクノロジーの発展によって老化を克服し裕福な者は永遠に生きられる一方、貧しい者は寿命の
ために働き続けなければならない近未来を舞台にしたアクション・サスペンス。
監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコルが務め、斬新な発想で時間に支配された究極の格差社会を
描き出す。主演は、『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイク。
共演には『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド、『ダークナイト』のキリアン・マーフィら多彩な
顔ぶれがそろう。
<ストーリー>
科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で生体の成長が止まると余命は
あと1年という社会が構築されていた。富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を
延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。
貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を
掛けられ、追われる身となってしまい……。
<感想>
今勢いのあるジャスティン・ティンバーレイ&アマンダ・セイフライドが主演ということで鑑賞。
ジャスティンは、「ソーシャル・ネットワーク」でも好演してたし、アマンダは「ジュリエットからの手紙」で
すんごいキュートに演じていて、個人的に好きな若手女優さんの一人。
キュートな顔で小柄な体型なのに、豊満な胸。私にはないものばかりで、なんともうらやましい。
ブロンドへアもいいけれど、赤毛のショートボブもかわいいわぁ~。
でね、時間の都合で、吹替版で観たんですけれど、これがもぅ大失敗。
ジャスティンの吹替担当は、ベテランの浪川大輔さん(ソーシャル~でも吹替担当)なので
納得なのだが、アマンダの声が、あまりにも実際の声と似つかわしくない声。
おまけに、セリフ棒読みで、気が遠くなりそうでしたよ。
ずっと「誰やねん!」と思って観てたファ最後のEDでようやくわかった。
・・・・・・・・・・AKB48のマリコ様だったのね。。。
ごめん、AKB48ではNAOさんマリコ様押しメンですが、声優ははっきり言ってやめたほうがいい。
っていうか、アマンダにまったく合わない。宣伝の為とはいえこれはひどすぎ。
これから観にいかれる方は、字幕版を断然おすすめします。
物語の世界は、全ての人間の成長は25歳でストップ。その年齢になると体内時計が作動する。
時間は通貨代わりとなり、余命がデジタル表示される。
面白いのが、時間を分け与えられることができる、ということ。
25歳で成長が止まるから、おばあちゃんもお母さんも娘もみーんな若いまま。これが笑える。
予告編で観た時は、この世界感が随分大きいように感じて、どれだけバックの組織が
でかいんだろう?なーんて期待してたのですが、あれれ?なんか思ったより世界狭っ。
そもそもなんでこんな世界になったのか?がないんだよねぇ~。
それでも、話が進んでいくうちに、この不条理なシステムの謎が解明し、シルビアのパパが
牛耳っている黒幕組織をぶっ潰して、元の世界に戻るのかな?と思いきや、ぜんぜんだし。
敵役のタイムキーパーも過去にスラムにいた過去があったのに、どうやってスラムから抜け出したか?
また主役の父親と過去に諍いがあった説明も大してせずに、亡くなるし。
なんか近未来な世界なのに、セキュリティ甘すぎなんじゃないの?って場面ばっか。
ちょっとご都合主義が働いているような気がしましたね。
結局、未来版「ねずみ小僧」???って感じのキャラ印象。
永遠に続く時間を浪費するか?1日を無駄にせずに生きるか?
ってことを伝えたいんだろうと思うのですが、ちょっと薄かったかな?
だってツッコミがあれだけ多いとねぇ~。
良かったのが、この2人の息が合っていたこと。
なんかいい感じでしたわ。
発想は良かったのに、いざ本編を見たら、スケールがやけに小さく終わり方も中途半端に
なってしまったのが、残念。
予告編を観て期待した人には、残念な作品に見えたと思いますね。
(少なくとも私はその一人)
いつものアマンダちゃんとは違うのが観られたのが収穫だったかしら?
私もあんな体型になりた~い。
点数:6点 (10点満点)
~誰がハリエットを殺した?~
2011年 米・スウェーデン・英・独合作映画 R15+作品 (2012.02.10公開)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 上映時間:158分
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:スティーグ・ラーソン
脚本:スティーヴン・ザイリアン
音楽:トレント・レズナー / アッティカス・ロス
出演:ダニエル・クレイグ/ルーニー・マーラ/ロビン・ライト/ステラン・スカルスガルド
ジュリアン・サンズ
<見どころ>
『ミレニアム』3部作として映画にもなったスウェーデンのベストセラー小説をハリウッドで映画化。
『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャーが監督を務め、白夜のスウェーデンを舞台に、
数十年に及ぶ血族の因縁と猟奇的ミステリーに彩られた物語が展開する。
天才ハッカーのヒロインを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』のルーニー・マーラ。
彼女と協力し合うジャーナリストを、『007』シリーズのダニエル・クレイグが演じる。
原作とは異なる衝撃のラストに注目だ。
<ストーリー>
月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。
そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪事件の調査依頼が舞い込む。
連続猟奇殺人事件が失踪にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、
リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。
<感想>
原作&スウェーデン版「ドラゴン・タトゥーの女」 未見
ハリウッド版も、当初観る予定はなかったのですが、映画館で観た「特報」の映像が
とにかくめっちゃカッコよくて。ナレーションなしでカット割りのみで見せるという手法。
で、本編をみると、これまたOPが予告編でも流れていたレッド・ツェッペリンの「移民の歌」をバックに
流れる映像が、とにかくカッコイイ。 フィンチャー監督はPVをたくさん手掛けた経験もあるので、
ほんとOPはPVを観てるかのようなセンスいい映像になっています。
原作&スウェーデン版を観ていないので、なんとも言えないのですが、ハリウッド版
思ってたより良かったです。
舞台の土地がスウェーデンというのが、この作品の大きなポイントではないでしょうかね。
開放的な気質ではなく、内向きな気質。それを表すかのような風景の陰影は作品全体の
雰囲気を効果的に表しています。
主人公は、記者のミカエル(ダニエル・クレイグ)ですが、映画の本質的意味合い、
インパクトからいくと、やはりリスベット(ルーニ・マーラ)がパンチ効いてましたねぇ~。
驚いたのが、この子、 「ソーシャル・ネットワーク」のエリカを演じていた子だったんですね。
=
同一人物に見えない・・・・・・・。
レイプシーンあり~の、激しいベッドシーンあり~の、文字通り体当たり演技でした。
これぞ、女優魂。 これに出演して以降、オファー殺到しているとか?
先が楽しみな女優さんがまた増えました。
ダニエル・クレイグは、相変わらず渋かったですね~。
私、こういう顔立ちはあんまり好みではないのですが、色気ありますね。
今までダニエルの顔が嫌い、というだけで、彼の作品ほとんど観てなかったのですが
これを機会に、過去の作品を観てみようと思います。
話は、ミステリーなんですが、観てると意外に早い段階で、犯人の目星はついちゃいました。
それよか、リスベットのツンデレキャラぶりが凄くて・・・・。
変態野郎の身元引き受け人への逆襲は、うげっ~となるような描写だったけど、ある意味
スカっとしたりして・・・・。
体中にタトゥーやピアスをしていても、けっこう健気な一面も見せるリスベットに好感もてました。
それだけに、ラストはちょっと切なかったなぁ~~。
スウェーデン版では、この辺りが違うらしく、リスベットはもっとタフで描かれているらしいので
そちらの方も観たくなりました。
リスベットにどれだけ共感(好感)持てるかで作品の評価が分かれる映画。
私は、ツンデレキャラにひじょーに好感持てたので、この手の映画は苦手なのですが
続編も引き続き観ようと思った作品でした。
で、結局アニタはどこ?
点数:8点 (10点満点)
<予告編 ~特報~ > インパクト大♪
<本編 オープニング映像 > めっちゃカッコイイ♪
~今、勇気ある冒険が始まる~
2011年 アメリカ映画 (11.12.01公開)
配給:東宝東和 上映時間:107分
監督:スティーブン・スピルバーグ
製作総指揮:ケン・カミンズ、ステファン・スペリー、ニック・ロドウェル
原作:エルジェ 「タンタンの冒険旅行」
音楽:ジョン・ウィリアムズ
声の出演:ジェイミー・ベル/ダニエル・グレイグ/アンディ・サーキス/ニッカ・フロスト/サイモン・ベッグ
<見どころ>
数多くの名作を生み出したスティーヴン・スピルバーグが監督を務め、世界中で愛されている漫画
「タンタンの冒険」を映像化した冒険ファンタジー。17世紀に姿を消した帆船ユニコーン号の模型を手にした
少年タンタンが、愛犬スノーウィと共にその行方を追う姿を生き生きと映し出す。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが製作に参加し、最高のVFX技術を提供。
原作のイメージを損なうことなく新たに生まれ変わった冒険記に目が離せない。
<ストーリー>
ある日、タンタン(ジェイミー・ベル)は、ガラスケースに陳列されていた帆船の模型に魅了され購入する。
ところがその直後から、彼は見知らぬ男たちに追いかけ回されるハメになる。
何とその船は17世紀に海賊の襲撃によって消息を絶った伝説のユニコーン号で、模型のマストには
ある暗号が記された巻物が隠されており……。
<感想>
お嬢のおかげで、観る機会を逸しましたが、どうにかこうにか時間を作って観にいけました。
原作の「タンタンの冒険」は、絵と主人公&犬の名前ぐらいしか知らないので、内容ほとんど知らずに鑑賞。
実写と見間違うほどの、映像技術は文句なしに素晴らしかったです。
そして、よくも悪くもスピルバーグらしい作り方で、実写でなくアニメーションにした理由が
カメラワークでよく理解できました。
でもねぇ・・・・なんでかな?
他の方は絶賛されてますが、私はあんまり楽しめませんでした。
っていうか、人物にあんまり共感もてなかったといったほうがいいのかな?
タンタンは、優秀なのかどうか「?」って印象だったし・・・。
犬のスノーウィーの優秀さには、感心しきり。こんな犬ほしい~観てて癒されたんだけどな。
双子の警察官のやりとりも、なんかイラっときたし、ハドック船長の「びっくりフジツボ~」は
印象は残るけれど、顔が好みでないので、そのくだりが出るたびにイラっときてしまったのよね。
っていうか、ギャグが全て笑えなかったのが一番大きいかも。
冒険物って、めっちゃ好きなのに、な~んかこれでテンション低くなったわ。
とはいうものの、ラストの怒涛のくだりは、そんなこと考える暇もなく映像がスピーディーで
楽しめました。ようは、私がどの登場人物にもあまり共感がもてなかったんでしょうね。
スピルバーグらしい作品で、映像も素晴らしくどなたでも楽しめる作品だと思います。
調べてみると、どうやら3部作みたいですね。 次回どうしようか?
点数:6.5点 (10点満点)
~伝説よりも、ハデに行こうぜ~
2011年 フランス/アメリカ/イギリス/ドイツ製作 (11.10.28公開)
配給:GAGA 上映時間:111分
監督:ポール・W・S・アンダーソン
原作:アレクサンドル・デュマ 「三銃士」
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演:ローガン・ラーマン/ミラ・ジョヴォヴィッチ/オーランド・ブルーム/クリストフ・ヴァルツ
マシュー・マクファディン/レイ・スティーブンソン/ルーク・エヴァンス/ガブリエラ・ワイルド
<見どころ>
アレクサンドル・デュマの冒険活劇「三銃士」を、『バイオハザード』シリーズの
ポール・W・S・アンダーソン監督が映画化したアクション・エンターテインメント。
無鉄砲な主人公を『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンが演じるほか、
行く手を阻むバッキンガム公爵を初の悪役となるオーランド・ブルーム、謎の美女ミレディを
ミラ・ジョヴォヴィッチがなまめかしく好演。
8台の3Dカメラを駆使して撮り上げた驚異の映像美でよみがえる「三銃士」の世界に酔いしれたい。
<ストーリー>
17世紀フランス、銃士にあこがれを抱きパリにやってきたダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、
気が強く向こう見ずな性格が功を奏したか、あることがきっかけで三銃士の仲間入りを果たすことに。
その後、フランス国王側近の裏切りで奪われた王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへ向かうこと
になるが、彼の前には事件の鍵を握るバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と正体不明の美女
ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が立ちはだかる。
<感想>
いやぁ~なんともド派手な「三銃士」でした。
しかも、三銃士の3人+ダルタニアンより、悪役の3人があまりにも有名だから
どうしても悪役の方に目がいってしまうんだよねぇ~。
舞台は17世紀のフランス、ルイ13世の時代。
話の内容は、全くの架空だけれど、登場人物は実在の人物も出てくるから、歴史もの
大好きな私にとっては、たまんない。
悪役になったバッキンガム公爵や宰相のリシュリュー卿も実在人物だしね。
オーリーは初の悪役でしたが、意外と良かった。すんごい悪役って感じじゃなく、ニヒルな感じでね。
二重スパイ・ミレディが、当時実在していた女スパイがモデルとは知らなかった~。
バイオハザードの監督がメガホン撮ってるだけあって、こういうシーンは、まさに「バイオハザード」
って感じ。おまけにミラがやってるから、衣装以外は全て「バイオハザード」のアリスやん!って
突っ込み入れたくなっちゃった。 でも、ぶっちゃか言ってもいいいかしら?
彼女、こういう歴史ものって合わないような気がするのよね。かつらもなんか似合わない。
でもってこのキャラ、なんか峰不二子に見えません?(行動とかが) 色気無いけど・・・。
それより、アンヌ王妃や侍女・コンスタンスを演じた2人のほうが似合ってたな~。
王妃を演じたジュノー・テンプルって、どっかで見覚えが。。。と思ったら「ブーリン家の姉妹」でも
出てたんですね。どおりで、こういう衣装がしっくりくると思うわけだ。
個人的に、ツボにはまったキャラは、この2人。
プランシェは、いい味だしてました。ちょっと上島竜平ちゃんに見えるのはなぜだろう?
それとリシュリュー卿を演じたクリストフ・ヴァルツは、さすがの演技。
「イングロリアス・バスターズ」でも素晴らしい演技をしてたけれど、今回も良かった。
うちに秘めた悪がふつふつと感じられて。
撮影は、3Dカメラを駆使したシーンがてんこ盛りだったけれど、それと同時に世界遺産である
ドイツ・ヴュルツブルクのレジデンツでのロケや、ベルサイユ宮殿の鏡の間をで実際に撮影したり
と、華麗な場面も盛りだくさん。 いいねいいね、こういうのスキスキ。
話はいたってシンプル。悪役3人を、大物俳優に持ってきたのが、功を奏した感あり。
主役のダルタニアンが、あんな冒険やっても、なんの成長もしていないのには笑えたが
続編をプンプンにおわす終わり方を見ると、この後に成長が期待できるんでしょうかね?
何はともあれ、素直に面白く、続編が見たいと思った作品でした。
オーリーの更なる悪役ぶりも見たいしね~。
点数:8.5点 (10点満点)
~証人はただ一人、落ち武者の幽霊~
2011年 日本映画 (11.10.29公開)
配給:東宝 上映時間:142分
脚本と監督:三谷幸喜 製作:亀山千広 島谷能成
製作:フジテレビ 東宝 制作プロダクション:シネバザール
美術:種田陽平 音楽:荻野清子
衣裳デザイン:宇都宮いく子
〔出演〕
深津絵里、西田敏行、阿部 寛、竹内結子、浅野忠信、草 剛、中井貴一
市村正親、小日向文世、小林 隆、KAN、木下隆行(TKO)、山本 亘、山本耕史
戸田恵子、浅野和之、生瀬勝久、梶原 善、阿南健治、近藤芳正
佐藤浩市、深田恭子、篠原涼子、唐沢寿明
<見どころ>
『ザ・マジックアワー』の三谷幸喜監督と深津絵里が再び手を組み、痛快なドタバタ劇に
挑戦した法廷ミステリー。ある殺人事件の弁護を依頼されたダメ弁護士が、落ち武者の幽霊を
証言台に立たせようと四苦八苦する姿を活写する。
俳優陣も西田敏行に阿部寛、竹内結子に浅野忠信に中井貴一と超豪華。三谷監督お得意の
コメディーの要素を随所に散りばめながらも、笑いに涙にサスペンスに幽霊の出現までありの
摩訶(まか)不思議な物語にくぎ付け。
<ストーリー>
失敗が続いて後がない弁護士の宝生エミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。
被告人(KAN)は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイが
あると自らの身の潔白を主張。
エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、
六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。
<感想>
三谷ワールド満載!の映画でした。
前回の「マジック・アワー」では恋人同士だった深津さんと西田さん。
今回は、弁護士と落ち武者幽霊で、息のあった演技を見せてくれます。
それにしても深津さんの演技力は凄いな~。
「悪人」のシリアスな役も見事でしたが、今回のはっちゃけた役も見事に演じています。
このエミ役は深津さんにしか出来ないかもしれません。
お話は、ある殺人事件で犯人は捕まるが、自分はアリバイがあると主張。
そしてそれを証明できるのが、落ち武者の幽霊。かくて前代未聞の法定劇は始まる・・・というお話。
荒唐無稽なお話だけれど、今年は震災があったせいか?
こういうお話もアリなんじゃない?と思えてきます。
「魂の存在」となると、とかく重苦しい話になりがちですが、三谷脚本はそういうのを
取っ払って、「この世からいなくなっても、向こうの世界でいつもこうして見守ってるんだよ」と
いうのが、嫌味なく自然に描かれています。
それが印象的だったのが、小佐野検事官と死んだ犬との再会。
あのシーンは、ウルっときたなぁ~~。
そうそう、過去の三谷作品からのカメオ出演もありましたよね。
一番笑えたのが、「マジック・アワー」で主役だったベラ富樫こと村田大樹演じた佐藤浩市さん。
たった1シーンだけでしたが、「村田大樹です」って言った瞬間に吹いちゃいました。
あと、「THE 有頂天ホテル」からも、篠原涼子さん演じたヨーコちゃんも出演。
個人的には、「アンフェア」のクールな篠原さんよりも、こういう篠原さんのほうが好きです。
「三谷組」というべきでしょうか?三谷作品によく出てくる豪華な俳優さんたちが今回も出演。
それにしても主役はれるような人たちが、脇役やちょい役で出たり、毎回贅沢な使い方です。
竹内結子さん、一人二役での登場でしたが、あの時点でもぅ話のオチはわかっちゃいました。
にしても、普段の竹内さんとは思えないほど、超濃いメークで、ちょっとビックリ。
おキレイですから、すごく映えていましたが。
これぞ娯楽映画!と言った作品で、素直に楽しめる映画です。
難と言えば、三谷作品に必ず出てくる人が大多数なので、「あぁ~また出てる」という感は
否めません。個人的には、ちょっと飽きてきてるので、次回は意外性のあるキャスティングで
お願いしたいです。
それと、三谷監督のやりたいことを全て詰めたのはいいのですが、ちょっと長いな~。
余計なシーン(阿倍つくつくが2回も出てくる所とか)をカットして、もっとコンパクトに
したほうがよかったかも?そうすれば2時間でまとまると思うんですよね。
ちょっと142分は、長すぎ。
とはいうものの、これだけ練れた脚本でこれだけの俳優陣。
泣いて笑って、忙しい映画でした。 オススメの作品です。
そうそう、エンドロールも凝ってますので、最後まで立たずにご鑑賞あれ。
点数:9点 (10点満点)
~予告編~
~これは 人類への警鐘~
2011年 アメリカ映画 (11.10.07公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:106分
監督:ルパート・ワイアット 制作総指揮:トーマス・M・ハメル
衣装:レネー・エイプリル
音楽:パトリック・ドイル
出演:ジェームズ・フランコ/フリーダ・ピント/ジョン・リスゴー/ブライアン・コックス/トム・フェルトン
<見どころ>
人間が高度な知能を持つ猿に支配される前代未聞の世界観と、衝撃的なラストシーンで話題と
なった『猿の惑星』の前日譚(たん)をひもとく話題作。
現代のサンフランシスコを舞台に、1匹の猿の突然変異的な進化と自由を求める戦いが人類にとって
脅威になっていく様が描かれる。『127時間』のジェームズ・フランコ、『スラムドッグ$ミリオネア』の
フリーダ・ピントらが出演。『アバター』のWETAデジタルによる革新的なCGIにも注目だ。
<ストーリー>
現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を
率い、自由の為に人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類の傲慢さが、猿の知能を
発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。
<感想>
恥ずかしながら、過去の「猿の惑星」シリーズは1回も観ていないんですよぉ~。
当初、観る予定はしていなかったのですが、予告編で気になり、朝の情報番組「スッキリ!」で
冒頭12分をノーカットでOAされたのを観て、ますます気になって映画館に行った次第。
いやぁ・・・・まさか、猿で泣くとは思いもしませんでしたわ。
猿のシーザーを演じたのは、「キング・コング」でもお馴染みのアンディ・サーキス。
パフォーマンス・キャプチャー第1人者だけのことはあって、素晴らしい演技でした。
目の喜怒哀楽が秀逸で、終始シーザーに感情移入しまくりでしたね。
アルツハイマーの治療薬を開発するために投与された薬が、ここまでの能力を引き出す
わけだけれど、それにしても凄い能力。 でも、妙にリアリティがあって、ちょっと怖かった。
生き物を薬で操作しようとしたり、力でねじ伏せようとする人間って、こうしてみると一番愚かかも。
映画で、生態系を無視した行いは一番良くない、という意味合いのシーンがありましたが
ほんとうにそうですね。今の地球を見ていても、自然に逆らったことをしているから、生態系が
おかしくなったり、異常気象とか起きてたりしますものね。
シーザーはフィルに愛情深く育てられるんだけど、世の中ウィルのように優しい人ばかりじゃない。
隣のおじさんみたいな人(最後、かわいそうだけど⇒映画をみてのお楽しみ)もいるし、
マルフォイ・・・・いや、飼育係のような下劣な人間もいる。そりゃ人間不信にもなるよね。
それにしても、フェルトンくん、まんまマルフォイじゃん。でも、こういう役やらせたら天下一品かも!
シーザーがウィルに対する気持ちが徐々に変化していく様が、こちらにもわかり、ウルっときちゃう。
飼育所に入れられた時、檻の中で描いていたのは、ウィルの家の屋根裏の丸窓も模様。
あの模様を消し去るシーンは、切なかったなぁ・・・・・。
擬似親子の決別シーンも、じ~~んときましたね。
というより、子が親から巣立って独り立ちしていくような印象をうけました。
子供(シーザー)の色々考えた末の決断に、親(ウィル)が離れたくないけれど仕方ないのかな・・
というように私は感じちゃいました。
たかが猿、と侮っていた私が悪うございました。
旧作シリーズ、全然見ていなかったが、これを機にシリーズ全作観たいと思います。
シーザーを演じたアンディ・サーキスさんには、賞あげて!
点数:9点 (10点満点)
~ツレ どうした?~
2011年 日本映画 (11.10.08公開)
配給:東映 上映時間:121分
監督:佐々部清
原作:細川貂々 『ツレがうつになりまして。』 (幻冬舎)
音楽:加羽沢美濃
イメージソング:矢沢洋子 『アマノジャク』
出演:宮崎あおい/堺雅人/吹越満/犬塚弘/大杉漣/余貴美子
<見どころ>
夫がうつ病になったことをきっかけに、これまでの自分たちの姿を見つめ直し、共に成長していく
夫婦のきずなを描いた感動のラブストーリー。細川貂々のベストセラーコミックエッセイを、
『半落ち』の佐々部清が映画化。大河ドラマ「篤姫」でも夫婦を演じた宮崎あおいと堺雅人が、
互いを思いやろうとする主人公夫婦を絶妙なコンビネーションで演じている。
シリアスな題材でありながら、ハートウオーミングな感動を与えてくれる一作。
<あらすじ>
仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと
診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は
妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。
会社を辞めたツレは徐々に体調を回復させていくが……。
<感想>
原作=軽く立ち読み
宮崎あおいちゃん&堺雅人さんの夫婦役は、大河ドラマ「篤姫」以来、2回目。
雰囲気が似ているせいか?ほんわかしていて、この2人を見てるだけでホッとします。
本当の夫婦だったらいいのにな~なんて思ってしまうぐらい。
「神様のカルテ」でも、ハルという名の奥さんを演じていたあおいちゃん。
どちらも夫を支える妻でしたが、性格は逆。それを上手く演じていたあおいちゃんはさすが。
堺さんも、うつ病患者という難しい役を体当たりで演じていて、素晴らしかったです。
病気になっていないので、100%理解できなくても、ハル・ツレ双方の気持ちに共感できましたね。
映画の題材は、タイトル通り、「うつ病」について描かれています。
私は、うつ病ではありませんは、身近に2人いました。
本当に、この病気って突然くるんですよね。そして、人それぞれ症状が少しずつ違います。
ツレの場合は、几帳面な性格が一つの原因で起こってしまうわけですが、私の友人は
几帳面でもなんでもなく、一人はおおらかな性格、もう一人は責任感の強い性格でした。
2人のご家族から学んだことは、「“頑張って”は、口にしない」ということ。
そして「心のカゼ、宇宙カゼ予備軍」は、たくさんいる、ということ。
だけど、「そんなのは気の持ちようでなんとかなる!」「頑張りが足りない」と考えている人も
まだまだたくさんいるのも事実。現に、うちの母やお姑さんは、こう言いますね。
だから、神経性胃炎・適応障害、この辺りも全然理解してくれません。
「頑張らなくてもいいんだよ」という選択肢もアリ、というのを認めて欲しいですよね・・・。
ハル・ツレ夫婦の場合は、周りの方にも恵まれていましたね。
何より、癒されたのは、イグアナのイグちゃん。
私、基本的に爬虫類ダメダメですが、このイグアナなら飼ってもいいかも?とさえ思えたぐらい
素晴らしい演技??をしてました。特に、風呂場に行ってあることをしてしまうツレの
様子を、のそ~っと見ている姿は、秀逸でした。これだけでも必見の価値アリ。
いずれにせよ、一人で病気と闘うより、夫婦で共に向き合って闘うほうがお互いいいですよね。
同じうつ病患者で、吹越さんが演じた人は、一人で闘ってましたが、あれはしんどいです。。。
それを印象付けたのは、教会で集まった結婚同窓会でのシーンです。
ここは、もぅ涙涙のシーンでした。
難をいえば、場面が変わる度に暗くなる手法は、あんまり好きじゃないなぁ・・・。
「うつ」という非常に重いテーマですが、それをユーモアをちりばめながら、わかりやすく且つ
丁寧に、「うつ」について紹介してくれているので、この病気を知るにはもってこいの作品。
うちの親世代に観て欲しいな。
あと、夫婦で見ること、オススメします。
でも、テーマが重いので、少し心に余裕がある時に鑑賞したほうがいいかもしれません。
個人的には、この秋、オススメの映画です。
点数:9点 (10点満点)
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<余談>
劇中、何曲かピアノ曲がBGMで流れますが、リストの「愛の夢」は、青柳晋君が演奏。
エンドロールで、名前が出た時、思わず「青柳くんだ!」と叫んでしまいました。
学生時代、一緒にピアノ発表会に出た仲間としてなんか嬉しく感じました。有名になったな~。