<2月の鑑賞予定映画>
~誰も知らないナルニアへ~
2010年 アメリカ映画 (11.2.25公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:113分
監督:マイケル・アプテッド
原作:C・S・ルイス
出演:ジョージ・ヘンリー・・・・・・・・・・・・・ルーシー (ぺペンシー兄妹の末っ子 “頼もしの君”)
スキャンダー・ケインズ・・・・・・・・エドマンド (ペペンシー兄妹の次男 “正義王”)
ウィル・ポールター・・・・・・・・・・・・ユースチス(ペペンシー兄妹のいとこ。 ルーシー達と仲が悪い)
ベン・バーンズ・・・・・・・・・・・・・・・カスピアン王子 (ナルニア王)
リーアム・ニーソン・・・・・・・・・・・・アスラン (ナルニア世界の創造主)
ティルダ・スウィントン・・・・・・・・・・白い魔女 (エドマンドの意識の中に現れ彼を惑わす)
<見どころ>
C・S・ルイスの児童文学を映画化した、『ナルニア国物語』シリーズの第3章。
親せきの家に預けられたペべンシー兄妹が帆船の絵の中に吸い込まれ、再びナルニア国へと冒険に出る。
マイケル・アプテッドが監督を務め、前作に登場したカスピアン王子役のベン・バーンズが続投。
魔法使いやクリーチャーたちと遭遇しながら、運命に立ち向かう兄妹の成長劇が見もの。
<あらすじ>
ペべンシー兄妹は大嫌いな従兄のユースチスの家に預けられるが、壁に掛かった帆船ドーン・トレダー号の
絵の中に吸い込まれ、再びナルニアの国へ。兄妹は、親友のカスピアン王子(ベン・バーンズ)と
ネズミ戦士のリープチープと再会を果たし、ナルニアの東の果てへと再び冒険の旅に出ることになるが、
行く手にはさまざまな困難が待ち受けていた。
<感想>
「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」 感想記事
「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」 感想記事
あれ?ディズニー映画だったのに、今回は20世紀フォックスに変わっている・・・。
ピーターとスーザンナルニアを卒業?したので、今回はルーシーとエドモンドと
従兄弟のユースチスの3人がナルニア国へ行きます。
なんだかんだで1章から見ているNAOさん。こうしてみると、大きくなったな~4兄妹。
前にも書いていますが、ペペンシー兄妹たちの雰囲気がいまいち地味なので
どうしてもカスピアン王子のほうに、ついつい目が行ってしまいます。
こちらも、すっかり王子らしくなりました。ていうか、男前~。
今回、従兄弟のユースチスが新キャラとして登場しますが。。。なんか「ハイジ」のペーターみたい。
でこれまた日本人受けしなさそうな顔。申し訳ないが、かわいくない。
吹き替えで鑑賞しましたが、ボイス担当朴璐美さんだったのね!
かわいくないんだけど、このユースチスが本作のカギとなるキャラ。
というか、なんだかこの作品はユースチスの成長物語という風にも見えますね。
ケチばかりつけ憎まれ口ばかり言っていたユースチスが、ナルニアでの冒険によって
友達のありがたさを学ぶんだよね。で、その相手がねずみのリーピチープと言うところもミソ。
このリーピチープが、実にいい演技をします。ねずみに賞があげられるんだったらあげたいぐらい。
特に最後のシーンは、涙誘っちゃいますね。。。
さて、作品全体は、うーんかなり大雑把なつくりのように感じました。
ていうか、話の軸はどこやねん?って感じ。
最初は7卿を呼び戻しに言くって流れが、いつの間にか剣集めに変わってるし。。。
過去の2作は、話の軸あったんですけどね。。
だからナルニア国の話としてみるより、ユースチスの成長記として観た方がしっくりくると思います。
それから3Dで観ましたが、映像が充分キレイなんだから、なんでもかんでも3Dにするの
そろそろ止めません?3Dだからと言って、じゃあすごいのか?というと、別段特にですし。
2Dで充分観られます、いい加減安易な3Dは辞めてもらいたいですね。
児童文学の映画なので、子供が見るには充分スリルがあると思いますが、大人が見たら
ちょっと物足りないかも? 子供にはオススメの映画です。
でも、これ次もあるのかしら?次はユースチスが主人公になるんだけどこの花のない顔↑(失礼)
では、興行的にどうなの?って思うの私だけ?ただでさえ地味な展開なのに・・・・。
点数:7点 (10点満点)
~死に触れて、前を向く~
2010年 アメリカ映画 (11.2.19公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画 上映時間:129分
監督・製作:クリント・イーストウッド製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル
ピーター・モーガン、ティム・ムーア音楽:クリント・イーストウッド出演:マット・デイモン・・・・・・・・・・・・ジョージ (サンフランシスコ在住、元売れっ子霊能者)
ブライス・ダラス・ハワード・・・メラニー (料理教室でジョージと出会う)
ジェイ・モーア・・・・・・・・・・・・・ビリー (ジョージの兄)
ジョージ・マクラーレン・・・・・・マーカス (ロンドン在住、双子の兄を事故で亡くす)
フランキー・マクラーレン・・・・ジェイソン (マーカスの双子の兄、交通事故で亡くなる)
セシル・ドゥ・フランス・・・・・・・マリー (パリ在住、ジャーナリストで津波被害に遭う)
<見どころ>
クリント・イーストウッドがメガホンを取り、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた
死と生をめぐる感動的なストーリーをつづるヒューマン・ドラマ。
死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ、生と向き合う姿を真摯(しんし)に描いていく。
主演は、マット・デイモン。ほかに、ベルギー人女優セシル・ドゥ・フランスや映画初出演の
ジョージ、フランキー・マクラレン兄弟が共演。
彼らが見いだす生きることの素晴らしさが、ズシリと心に響く。
<あらすじ>
霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、
津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、
亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。
ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。
<感想>
「HERE AFTER」・・・・・・・・来世
鑑賞後の率直な感想は、タイトルの解釈をどう捉えるかによって、評価が割れるかな?と思いました。
話は、3人を軸にした、一見バラバラに見える内容が、やがて1つの線となっていきます。
マリー:避暑地で津波に遭い、臨死体験。
ジョージ:霊能者だったが、死者との交信に疲れてしまう。
マークス:双子の兄を交通事故で亡くす。
バラバラな3人が、最後、一つの線に繋がっていくのですが、そこまでの過程は
実に淡々と進んでいきます。扱う内容が内容なので、そういう進め方は理解できますが
正直、退屈だなぁ~という場面も何箇所かありました。
それにしても津波のシーンは、迫力ありましたね。CGとはわかっていてもかなりリアルで
見ていてドキドキ・・・それにしてもマリー、後頭部あれだけうっといて、ピンピンしてるのには
びっくりしましたが・・・。
今回は、この双子ちゃんたちが大活躍。とても映画初出演とは思えないほどの演技っぷりでした。
「死」と「生」を巡って交差する人たちを描いているのですが、冒頭に書いたように
タイトルの解釈をどう捉えるかで、印象というか評価も分かれるかな?
そのまま「来世」と解釈すれば、来世のことなんて一言も言ってないし、死者に焦点を
向けてるわけでもない。遺された者、生き残った者、に焦点を当てているように感じます。
となると、「これからのこと」など、生きる意味での解釈をしたほうがしっくりくるような気がしますね。
で、感想ですが、なかなかうまく言えないなぁ~こういう倫理観を扱う映画の感想って難しい。^^;
臨死体験など不思議な体験をしたことない人には、理解しがたいものがあるかもしれません。
私の場合、臨死体験はもちろんありませんが、不思議?な体験は、過去何回かあるので
ひょっとすると臨死の世界は、こんなのかもしれない・・・なーんて思いながら見ていましたが
霊能者のところは、やっぱり理解できませんね。そもそも、胡散臭い印象しかないので。。。
それでも劇中に出てくる3人が苦悩する気持ちは理解できました。
マーカスは、兄が死んだことをなかなか受け止められない。⇒喪失感を埋めたい
マリーは、臨死体験をするが周りが好奇の目で観るようになる。 ⇒臨死の真実を求めたい
ジョージは、霊能者の仕事をやめたい ⇒ 心の癒しが欲しい
3人の共通点は、孤独・喪失感を抱えていること。
彷徨いながら、ロンドンへと繋がっていき、マーカスはジョージによって、死と向いあうことが出来
兄の呪縛から断ち切ることが出来ます。ジョージとマリーはお互いの存在を理解したうえで
これから先、二人ですすんでいく・・・・といったところでしょうか?
ラストのシーンは、解釈が分かれますが、私はそう捉えました。
扱う内容が内容なので、実に淡々としたテンポで進んでいきます。
正直、ちょっとかったるいな・・・と思ったところ何箇所かあり。
とまぁ~なんだかんだ言ってるけど心に響く作品でした。
特にマーカスとジョージの死者との交差シーンは、考えさせられます。
しかし、展開が淡々としているので、イーストウッド作品の中では、ちょい低めにつけました。
点数:7点 (10点満点)
~殺したのは、心~
2010年 日本 (11、1.29公開)
配給:ギャガ 上映時間:149分
監督:深川栄洋
原作:東野圭吾 「白夜行」
音楽:平井真美子
主題歌:珠紀 「夜想曲」 (トイズファクトリー)
出演:堀北真希・・・・・・・・・・・・唐沢雪穂 (容疑者の娘)
高良健吾・・・・・・・・・・・・桐原亮司 (被害者の息子)
船越英一郎・・・・・・・・・・笹垣潤三 (事件を追いかける刑事)
<見どころ>
今まで舞台化やテレビドラマ化されてきた、東野圭吾の人気小説を、深川栄洋監督が映画化。
ある殺人事件にかかわった人々の複雑な人間関係を軸に、19年に及ぶ男女の狂おしい愛情を描く。
堀北真希が聖女の顔をした悪女役で新境地を開拓。
彼女の守護神のような相手役を、高良健吾が好演する。
互いの存在だけを頼りに必死に生き抜こうとする男女に課せられた残酷な宿命に言葉を失う。
<あらすじ>
昭和55年、質屋の店主が殺されるという事件が起きるが、結局被疑者死亡のまま解決。
だが、当時の担当刑事笹垣(船越英一郎)は、何か腑に落ちないものを感じていた。
数年後、事件の殺人犯と目されていたがガス中毒死した女の娘雪穂(堀北真希)は美しく成長し、
一方質屋店主の息子亮司(高良健吾)も事件後は家を出ており……。
<感想>
原作は既読、ドラマ版は未鑑賞。
うん、やっぱり原作同様、暗い映画でした・・・・・テーマが重いからね。。。。
分厚い原作本なんで、あれだけの内容を2時間半に凝縮するのは無理だとわかっていましたが
まぁ無難にまとめたほうだと思います。原作とは切り離して考えたほうがいいのかもしれません。
それにしても、人物描写がかなり浅いのには、うーん・・って感じ。
逆に、どうでもよくない?そこの部分ってとこは無駄にあったし。(亮司と典子の出会いの件とか)
役者さんたちは、けっこういい演技してたと思います。
思うけど・・・・やっぱりこの作品、映像化するのは、個人的にはキツかったかも?
だって、真相は気分悪くなるほどの内容だもん。
雪穂の過去シーンは、映像化するとおぞましいったらありゃしない。
東野作品って、割と気分が滅入る作品が多いけど、これはホント後味悪かったな・・・・。
人物像は、かなりあっさり描かれているので、原作を読んでから、もしくは鑑賞後読まれる
ことをオススメします。それにしても映像化すると、余計に重苦しくなるなぁ・・・・・言葉が出てこない。
点数:6点 (10点満点)
~深く愛すること。強く生きること~
2010年 日本 PG12指定 (10.12.11公開)
配給:東宝 上映時間:133分
監督・脚本:トラン・アン・ユン
原作:村上春樹 「ノルウェイの森」
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:松山ケンイチ・・・・・・・・・・・・・・・・ワタナベ
菊池凛子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・直子
水原希子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・緑
玉山鉄二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長沢
高良健吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キヅキ
霧島れいか・・・・・・・・・・・・・・・・・レイコ
<見どころ>
1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、
トラン・アン・ユン監督が映画化。亡くなった親友の恋人との関係を通し、主人公の青年の愛と性、
生と死を叙情的につづる。主人公には松山ケンイチ、大切な人の死をきっかけに主人公と心を
通わせていく女子大生に菊地凛子がふんし、複雑な人間性を繊細に演じる。
トラン・アン・ユン監督のみずみずしい世界観と、深遠な村上春樹ワールドの融合に期待。
<あらすじ>
ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない
東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。
二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。
そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。(シネマトゥディより)
<感想>
1987年に一世を風靡した小説の映画化。
私は、当時21歳で読んだが、なんだかあんまりピンとこなく、上巻でギブアップしている。
原作に感銘を受けたか否かで、この作品の評価が大きく分かれるように思う。
で、ぶっちゃけ言うと、原作も合わなかったから、映画化にしても私はやっぱりダメだった口。
もともと、トラン・アンユン監督との相性も良くないしな・・・私。
相性は良くないけど、「ノルウェイの世界感」っていうのはよく出来ていると思う。
さすがフランス人の監督だわ。繊細な人物像に繊細な映像がプラスされていて良かった。
で、日本の風景も捨てたもんじゃないなぁ~というのが随所に出てくる。
これを読んだ(半分だけね^^;)当時は、21歳。
さして深い恋愛経験なんてしたことない当時は、これを読んでも「はぁ~」程度だったが
40代になると、少しは登場人物の気持ちがわかるようになった。
振り返ると、いろんな場面での三角関係がみられ、それぞれの立場がわかるんだな。
それぞれの三角関係で登場人物たちは悩むが、共感できるものもあればそうでないのもある。
直子は、肉体と精神が同じ比率でないと悩んだ末に死を選ぶが、若い頃の私だったら
「え~なんでそんなぐらいで?」と思うが、この年齢になると、悲しいかななんかわかるわ。
かといって、あそこまでの悲壮感になるか?となると、自分はならないけど。
精神的に壊れていく姿は見ていて痛い。
客観的に見て、一番共感を感じたのは、ハツミ。
好きな人(長沢)の全てが好きだったから、彼の自由恋愛主義も受け入れようと頭の中では
努力するが、やっぱり心の奥は、ものすごく葛藤があったんだと思う。
それを思わせるシーン(ワタナベと3人え食事をする場面)があったが、あのシーンは秀逸。
息を凝らして見てしまった。ハツミ役の初音さん、いい女優さんになると思う。
恋愛哲学っぽい作風なので、私みたいに精神年齢が低い者には合わない作品かも。
それでも、登場人物の気持ちが以前よりもわかっただけ、私も大人になったということか?
「ノルウェイの森」を読破、哲学思考のある人、フランス映画が好きな人は絶対オススメ。
生と死、愛と性を、ユン監督ならではの陰鬱あふれる印象的な映像に仕上がっています。
でも、私のように哲学的思考皆無、登場人物にまったく共感がもてない人はダメだと思います。
私的には、カメオ出演で、ちょい出てたYMOの細野晴臣さんと高橋幸宏さんが出演してたのが
ツボでしたね~。教授(坂本龍一)が出てたら、完璧にYMOだったのにぃ。
点数:5点 (10点満点) →好みじゃなかった、という点で
~史上最強のファンタジー、ついに完結へ~
1作目から全て観てるんですもの、やはり観なくっちゃ!
2010年 イギリス/アメリカ (10.11.19公開)
配給:ワーナー・ブラザーズ 上映時間:146分
監督:デビッド・イェーツ 製作総指揮:ライオネル・ウィグラム
原作:J・K・ローリング
脚本:スティーブ・クローブス
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ダニエル・ラドクリフ・・・・・・・・・・・・・・・・ハリー・ポッター
ルパート・グリント・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロン・ウィーズリー (ハリーの親友)
エマ・ワトソン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハーマイオニー・グレンジャー (ハリーの親友・マグル出身)
ヘレナ・ボナム=カーター・・・・・・・・・・・ベラトリクス・レストレンジ (デスイーター)
ロビー・コルトレーン・・・・・・・・・・・・・・・・ルビウス・ハグリッド (学校の森番、ハリーの親友)
トム・フェルトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドラコ・マルフォイ (スリザリン寮生、ハリーと同級生)
ボニー・ライト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジニー・ウィーズリー (ロンの妹、ハリーのGF)
レイフ・ファインズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴォルデモート卿 (ハリーの両親を殺した闇の魔法使い)
アラン・リックマン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・セブルス・スネイプ先生 (魔法薬の先生)
<見どころ>
J・K・ローリングが手掛けた世界的ベストセラー・ファンタジー小説の映画化シリーズ第7弾にして最終章。
前・後編2部作となる第7章では、宿敵ヴォルデモート卿の復活により世界中に闇が立ち込める中、
17歳になったハリーが最後の冒険に向けて動き出す。監督は、シリーズ第5作と第6作に続き、
デヴィッド・イェーツが担当。ダニエル・ラドクリフをはじめ、おなじみのキャストが登場する。
前・後編にわたり展開するハリーとヴォルデモート卿との最後の戦いは、必見だ。
<あらすじ>
17歳に成長し、ホグワーツ魔法魔術学校の最終学年7年生となったハリー(ダニエル・ラドクリフ)。
親友のロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)と共に、宿敵ヴォルデモート卿の魂が
宿った分霊箱捜しの旅に出るが、すぐには見つからず、困難な旅の中で仲間割れが起きてしまう。
<感想>
4作目~「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
5作目~「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
6作目~「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
原作は、3巻の「アズカバンの囚人」まで読破。映画は1作目から欠かさず観ています。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの成長を楽しみにしながら観ていた10年間だったような気がします。
今作は最終章の前編、いよいよハリーとヴォルデモートの最終決戦に入ろうとするところまで。
物語は、ダンブルドアの死から1年後、ハリーは7年生になる余栄だったが、ダンブルドアがハリーに
遺した仕事、「分霊箱」の破壊を遂行するために、魔法学校へは行かず、ロン・ハーマイオニーと共に
旅に出る。その間に、ヴォルデモートの魔の手は確実に伸び、魔法省は乗っ取られ、魔法学校の新しい
校長に、スネイプ先生が就任してしまう。
ここで簡単におさらい。
「分霊箱」・・・・・分霊箱に納められた魂の断片は魂をこの世に繋ぎとめる役割を持ち、
「完全な死」を防ぐ効果を持つ。もし本来の肉体が破壊されても、魂の断片を納めた
分霊箱が存在する限り、その者が本当の意味で死んだことにはならない。
ヴォルデモートは、7つの分霊箱を作った。これら7つを全て破壊しないと、ヴォルデモートは
完全復活してしまう。
過去の作品で、分霊箱は2つ出てきて破壊されている。
① トム・リドルの日記・・・・・・「秘密の部屋」で登場、バジリスクの牙で破壊される。
② ゴーントの指輪・・・・・・・・・「謎のプリンス」で登場、ダンブルドアがグリフィンドールの剣で破壊する。
というわけで、残り5つを探すのが今作品の目的。
そこで、「死の秘宝」というキーワードも出てくる。これは、3つあり、それを全部手にいいれると
死に打ち勝つといわれている。ヴォルデモートは、これも血眼になって探していることを突き止める。
ファンタジー度が高かったのは、最初の2作品ぐらい。ハリーたちが成長していくにつれ
話も深刻かつダークな局面へとなっていきます。もぅここまでいくとサスペンスって感じになりますが
観るほうも成長していってるので、このあたりは特に問題ないでしょう。
それにしても死喰い人たちが揃うと、なんともこわ~い。
特にベラトリクス演じるヘレナ・ボナム=カーターの演技はすごい。
この役を演じるののは彼女以外ありえないですね。
ぜんぜん笑いがなかったか?といえば、そうでもない。クス笑いは何シーンかありました。
みんながハリーに変身したシーンは、笑っちゃいましたねぇ・・・・。
ロマンスシーンも何箇所か。
ハリーとジニーはラブラブだし、ロンもやっと自分が本当に好きなのはハーマイオニーだってことを認識したし。
ハリーは最初奥手だったのにね、いつのまにやらこーんな大人のキスするようになっちゃって。
そうそう、後半衝撃の?ラブシーンがありましたね。うん、2人とも大人になったもんだ。
今作は、過去作品に登場した人物がいっぱい出てきます。
中でも大活躍したのが「秘密の部屋」で出てきた、トビー。
ほんと大活躍だったよ・・・トビー。 で、さよならトビー。
冒頭からアクション満載で緊張感が走る展開、途中だれるところもあるけれど
今回は、原作を忠実に再現しているので、大目にみることに。
3人の逞しさが観られて、思わず「がんばれー!」と応援したくなります。
どの過去作品を観れば大丈夫?といわれれば、「秘密の部屋」と「謎のプリンス」を勧めます。
どちらもカギとなる分霊箱が出てくるし、今回のカギとなるキーワードがいっぱいこの2作品から
出てくるので、これから観る方はおさえといてください。
ポッタリアンは必見の映画。そうでない方もハラハラするけど楽しめる作品です。
来年公開の後編、めっちゃ楽しみです! ぜひ劇場で。
あーん、ヘドウィグ・・・・・。
点数:8.5点 (10点満点)
~ワイルドな誘惑、スイートな衝撃~
2010年 アメリカ映画 (10.10.9公開)
配給: 20世紀フォックス映画 上映時間:109分
監督: ジェームズ・マンゴールド
音楽: ジョン・パウエル
出演: トム・クルーズ・・・・・・・・・・・・・ロイ・ミラー
キャメロン・ディアス・・・・・・・・・ジューン・ヘイヴンス
ピーター・サースガード・・・・・・フィッツジェラルド
ヴィオラ・デイヴィス・・・・・・・・・ジョージ長官
<見どころ>
男がスパイだったために大騒動に巻き込まれるというラブストーリーをベースにしたアクション。
『バニラ・スカイ』で共演したトム・クルーズとキャメロン・ディアスが再び顔を合わせ、
命懸けのアドベンチャーに挑むハメになる男女をコミカルに演じる。
監督は、『ニューヨークの恋人』のジェームズ・マンゴールド。
アイルランドやスペインなどを舞台に繰り広げられる大迫力のアクションが見もの。
<あらすじ>
ジューン(キャメロン・ディアス)はある日、えたいの知れない男(トム・クルーズ)と
思いがけない出会いを果たすが、その男はジューンが夢に見た理想の男性どころか、
重要任務を負ったスパイだった。予想外の裏切りや暗殺者による執拗な攻撃が
日増しに強くなる中、ジューンは男に対して疑念を抱き始める。(シネマトゥディより)
<感想>
「ナイト」は、てっきり「夜」と思っていたら、「KNIGHT=騎士」のほうだったのね。
それがわかれば、なるほど、トムが演じるのは確かにナイトだわ。
トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演するのは、「バニラ・スカイ」以来かな?
息の合った演技・アクションは、なかなかの見ごたえ。
でも、本編見ていくと、アクション というよりラブコメ って感じ。
けっこう、ハードなアクションがありましたが、これをほぼスタントなしでやった二人は
さすがです。トムって1962年生まれでしょ?うちのダーリンと同い年じゃない。
なのに、あれだけのアクション。あっぱれです。
水着シーンもありましたが・・・・なんだかなぁ~ちっとも萌えなかった。
トムの体は、私好みじゃなかったし~キャメロンの水着姿はどうでもよかったし。。
予告編を観てると、アクション映画?と思わせる展開だが、それにしては
ちょっと中途半端。笑いもかなりあったけど、コメディほど笑えないし。
ストーリー展開も、「おいおいそれはあまりにも都合ええんとちゃうの?」って
展開だし、二進も三進も行かない状況になると、眠らされて気がついたら
次の展開に入っちゃってるし~。
とまぁ、めっちゃめちゃツッコミどころ満載なんですが、けっこう好きですハイ。
こういう作品は、なんにも考えずただ楽しめたらいいかな?と思います。
娯楽作品としては、及第点の作品。 なんにも考えず観てください。(かなり強調^^;)
点数:7.5点 (10点満点)
~君と好きな人が、百年続きますように~
観る予定なかったんだけど、ようやく期末テストが終わった高1娘に
せがまれて、今頃行くことに・・・。(--;)
2010年 日本 (10.8.21公開)
配給:東宝
監督:土井裕泰 上映時間:128分
製作:八木康夫、濱名一哉、那須田淳
脚本:吉田紀子 主題歌:一青窈 『ハナミズキ』
音楽:羽毛田丈史
出演:新垣結衣・・・・・・・・・平沢紗枝
生田斗真・・・・・・・・・木内康平
向井 理・・・・・・・・・北見純一
連佛美沙子・・・・・・・渡辺リツ子
薬師丸ひろ子・・・・・・平沢良子
<見どころ>
2004年にリリースされ、今も多くの人々に愛され続けている一青窈のヒット曲
「ハナミズキ」をモチーフにした純愛ラブストーリー。
擦れ違いながらも、お互いを思い合う男女の10年間に及ぶ愛の軌跡が描かれる。
主人公の男女を『BALLAD 名もなき恋のうた』の新垣結衣と
『人間失格』の生田斗真が演じる。
<あらすじ>
東京の大学を受験すべく、大きな夢に向かってひたむきに突き進んでいる
紗枝(新垣結衣)と、漁師としての家業を継ぐため、水産高校に通う
康平(生田斗真)。互いを思い合う中、やがて二人は紗枝の上京をきっかけに
遠距離恋愛を始めるが、故郷に残った康平は、都会の暮らしを通して美しさが
増していく紗枝との別れを選ぶ。
<感想>
公開されたから1ヶ月も経つので、今回は感想短めに・・・。
確か「ハナミズキ」の楽曲は、2001年アメリカで起きた同時多発テロの時、
NYにいた友人からのメールをきっかけにして出来た楽曲・・・と聞いたので
これがどうやって純愛ストーリーになるのか?と思って鑑賞しました。
全編通して、なんちゅうガッキーのカワイイこと。
決して演技がうまい女優さんじゃないですが、10年間の変遷を無難に
演じていたと思います。カワイイ女子高生からキレイなお姉さんってな感じで。
相手役の生田くんは、「人間失格」よりノビノビ演技していたように思います。
時々、ドキッとさせられる顔するんだよね~ウン、いいわ~。
お目当ての向井くんは、あ~ちょっとしか出てこず。
食事のシーンとか、何気に良かったな。
「紗枝の肉じゃがが食べたかった」 うん、私も言われたい。
しかし、この作品で最も良かったのは、薬師丸ひろ子さん!
ほんと良かった~~ひまわりのようなお母さんだった。
で肝心のお話は、最初は良かったんだけどなぁ・・・後半、妙に間延びして
えらく長く感じてしまいました。「まだ、この後あんのかよ?」って。
で、思ったほど泣けなかった。。。。
一番ウルウル来たのが、紗枝が東京へ上京する時の別れのシーン。
予想できる展開のお話だったので、感動薄めでしたが、なんのかんので
想いあっている二人が微笑ましくも感じました。
(想いを伝えるのがぎこちない場面もあり、イラっともきましたが)
カナダでの撮影は、きれいだったな~。あの灯台、今後日本から観光に
来る人、めっちゃ増えるんでしょうね・・・。
東京へ上京後の展開が妙に早いので、人物像の背景が薄く感じたとこが残念。
娘も、「ところどころブツ切れ感感じて、感動の余韻が切れてしまう」
と話していましたね。特に、純一との関係や父親の背景も、もう少しつっこんで
欲しかったかな~。
というわけで、映画館で観るほどでもないかな~DVDで充分だと思います。
でも、点数は、生田くんと向井くんが素直にカッコイイので、甘めにつけます。
(結局、そこかよ!という突っ込みはナシでっせ)
点数:7点 (10点満点)
~本当に平凡な人生だった・・・・あの男に出会うまでは~
ズバリ、向井理くん見たさで行ってきました!
2010年 日本 (10.9.4 公開)
配給:松竹 上映時間:144分
原作:ハロルド作石 「BECK」(講談社コミックス所載)
監督:堤幸彦
音楽:GRAND FUNK ink.
OPテーマ曲:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 『Around The World』
EDテーマ曲:オアシス 『Don't Look Back Anger』
出演:水嶋ヒロ・・・・・・南竜介 (G担当、NYで暮らしていた天才ギタリスト)
佐藤 健・・・・・・田中幸雄=コユキ(Vo・G担当、竜介を出会い音楽に目覚める)
向井 理・・・・・・平義行 (B担当、バンドの精神的支柱)
桐谷健太・・・・・千葉恒美 (Vo&MC担当、バンドのムードメーカー)
中村 蒼・・・・・・桜井裕志 (Dr担当、コユキの同級生&一番の仲良し)
忽那汐里・・・・・南真帆 (竜介の妹、コユキの才能をいち早く見出す)
<見どころ>
1999年から2008年まで「月刊少年マガジン」で連載された、ハロルド作石による
人気音楽マンガを映像化した、音楽青春ストーリー。
仲間たちとバンドを組み、メジャーデビューを目指して奮闘する高校生たちが、
さまざまな試練を乗り越えていく姿を描く。
水嶋ヒロを筆頭に、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、向井理ら若手キャストが集結。
徹底的にこだわった楽曲の数々がうなるライブシーンは必見。
<あらすじ>
平凡な毎日を送るごく普通の高校生コユキ(佐藤健)が、偶然天才ギタリストの
南竜介(水嶋ヒロ)と出会い、才能あふれる千葉(桐谷健太)、平(向井理)、
サク(中村蒼)らとともにBECKというバンドを結成する。
コユキは天性の才能を開花させ、バンドも成功を重ねていく中、ある日、
ロックフェスへの出演依頼が舞い込むが・・・・・。(以上、シネマトウディより)
<感想>
原作は未読で鑑賞。
毎日をなんとなく過ごしていたコユキが、音楽を出会って目覚め、自分の秘めた
才能を開花していく様は、素直に感動できました。
高校や大学の頃、軽音楽やっていたNAOさんにとっては、すっごく懐かしく感じ
「あ~あんな風にライブハウスで盛り上がってたな~」なんて、映画を観ながら
浸ってしまいました。
漫画のキャラと、似せた風貌を揃えたキャスティングは、文句なし。
ただの客寄せパンダ的ではなく、5人の個性がぶつかりあって魅力大。
真帆を演じた、忽那汐里ちゃん。どっかで見覚えが・・・と思ったら「守護天使」に
出ていましたね。あと「金八先生」にも。意外に良かった。先が楽しみです。
さて、鑑賞後の率直な感想・・・・・・これ賛否両論出そうな手法ですね。
というのも、コユキの声は、天性の魅力の声の持ち主。
これを、どう表現するか?が問題の一つでした。健くん、歌手じゃないしね~。
それにしても、堤監督・・・そう来ましたか。ボーカルレスとは・・・・・。
個人的には、“逃げ”と思っちゃいました。
最初は、それでもいいですよ。でも、クライマックスまで、ボーカルなしというのは
あまりにもキツイ。最後ぐらい、声入れてほしかったなぁ~。
クライマックスで野外ステージでのシーンがありますが、同じくボーカルの
桐谷くんが、素晴らしいパフォーマンスしてくれるんですよ。
で、ボーカルレスのシーンが・・・桐谷くんが素晴らしかっただけにドン引きです。
いっそのこと、声をプロのボーかリストの吹き替え・・っては出来なかったのかしら?
どんなに天性の声の持ち主を、聞き手がどう感動したかをあの手この手で
やっても、生に勝るものはなし。
コユキのボーカルレスより、桐谷くんのラップのほうが何倍も感動しました。
あと、ツッコミどころも満載。
最初、エイジと竜介のライバル話だったのが、いつのまにか真帆をめぐって
ヨシトとコユキの恋バトル話に変わってるし。
あと、プロデューサー役として出た、中村獅童の格好。
なんか、いかにも胡散臭そうな感じ。サングラスぜんぜん似合ってへんし・・・。
思わず、吹き出してしまいました。
もっとも、NAOさんが一番釘付けになったのは、このシーンですけどね。
萌えモード炸裂です。
もともと、ベーシストが好きなNAOだんですが、向井くんがベーシストの役だなんて。
もぅライブシーンは、席でノリノリでしたよん。
個人的には、↑ですでに満足感に酔いしれていました、ホホッ。
とまぁ、いろいろ書きましたが、全体的には好きな部類の映画。
予想つくストーリーなので、安心して見られます。
とにかく5人のイメージが原作と合っているので、いいんじゃないでしょうか?
ボーカルレスの問題だけ除けば・・・・。
点数:8点 (10点満点)
桐谷くんVOの「EVOLUTION」↓ こんなの観たらますますライブに行きたくなるぅ~。
~先輩、お別れデス~
GW映画、まず始めはこの作品♪ 平日なのに、めっちゃ人多かったです~。
2010年 日本 10.4.17公開
配 給:東宝
総監督:竹内英樹 監督:川村泰祐
製 作:亀山千広 原作:二ノ宮知子 「Kiss」連載
出 演:玉木宏・・・・・・・・・千秋真一 (才能あふれる「オレ様」キャラの指揮者)
上野樹里・・・・・・・野田恵=のだめ (パリにピアノ留学中)
瑛汰・・・・・・・・・・・峰龍太郎 (自己陶酔型ヴァイオリン奏者)
水川あさみ・・・・・三木清良 (実力派ヴァイオリン奏者。峰と遠距離恋愛)
小出恵介・・・・・・奥山真澄 (身体は男でも心はオトメな打楽器奏者)
ウェンツ瑛士・・・フランク (のだめと千秋と同じアパルトマンの住人)
ベッキー・・・・・・・ターニャ (のだめと千秋と同じアパルトマンの住人)
福士誠治・・・・・・黒木泰則 (パリに留学中のオーボエ奏者)
山田優・・・・・・・・孫Rui (米国育ちの中国人ピアニスト)
竹中直人・・・・・・フランツ・シュトレーゼマン
(通称ミルヒー。世界的に有名な指揮者)
<見どころ>
日本中にクラシック旋風を巻き起こした人気コミックをテレビドラマ化し、
好評を博した「のだめカンタービレ」待望の映画版後編。
今回は、天才的なピアノの腕を持つポジティブキャラの通称のだめが一流の
指揮者を目指す千秋との恋愛に、珍しく思い悩む姿をシリアスに描く。
今作でも上野樹里や玉木宏のほか、前編同様豪華キャストらが共演。
音楽的に大きな成長を遂げながらも、私生活では恋に苦悩する、のだめと
千秋の恋愛模様も見逃せない。
<あらすじ>
のだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)は、しばらくの間お互いに距離を置くことを
決める。そんな折り、千秋の元にピアニストの孫Rui(山田優)との共演話が
持ち込まれる。その演奏曲であるラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」は、
のだめが千秋との演奏を熱望した曲だったが、二人の圧倒的な演奏に
打ちのめされたのだめは激しく落ち込む。
<劇中使用曲>
わかった分だけです^^; タイトルクリックすると試聴できます♪
♪ ベートーヴェン/ 交響曲 第7番 第1楽章 (ピアノ編) OP曲
♪ 松谷卓/ テルミンとパーカッションのための小品
♪ リムスキー=コルサコフ/ 熊蜂の飛行
♪ J.シュトラウス2世/ トリッチ・トラッチ・ポルカ
♪ ヴィヴァルディ/ ヴァイオリン協奏曲集「四季」より冬~第2楽章
♪ ミーチャム/ アメリカン・パトロール
♪ リール/ フランス国家「ラ・マルセイエーズ」
♪ ブラームス/ ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
♪ ラヴェル/ ピアノ協奏曲 ト長調
♪ ショパン/ ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11
♪ ショパン/ ピアノ ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
♪ ベートーヴェン/ ピアノ ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
♪ ベートーヴェン/ 交響曲 第7番 第3楽章
♪ マーラー / 交響曲 第5番 第4楽章
♪ ヴィヴァルディ/ 「四季」より夏~第3楽章
♪ マスカーニ/ 歌劇「カヴェレリア・ルスカティーナ」より~間奏曲
♪ フランス民謡/ アヴィニョンの橋の上で
♪ 大島ミチル(松谷卓編)/ もじゃもじゃ組曲
♪ ベートーヴェン/ ピアノ ソナタ 第8番 ハ短調Op.13 “悲愴”より第2楽章」
♪ モーツァルト/ 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448~第1楽章
♪ ガーシュウィン/ ラプソディー・イン・ブルー ED曲
<感想>
「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」感想記事
昨年12月公開の「前編」から4ヶ月。まさにフィナーレとなった今作品。
最後とあって、ドラマからのキャストが総出演!ではないですが、たくさんの人が
ポイントで出て、まさにお祭り的に仕上がっていました。
原作では、峰くんだけがパリにくるんだけど、真澄ちゃんも来てたし~。
後編は、だいたい19巻あたりから最終巻までの内容ですね。
話が多少前後していましたが、まぁその辺は問題なし。
峰くんと清良の遠距離恋愛の結末も見られたし、ターニャと黒木くんの
今後を匂わすようなシーンもあったので、後編は「恋」が目立っていました。
ということは、のだめと千秋の恋の結末も描かれているわけです。
↑でベートーベンのソナタを語り合うシーンは、良かったですね。(原作20巻)
「これでも食ってろ~」ってフランスパンを投げつけるシーンもちゃんと
再現されていました。原作でもホノボノジーンときましたが、映画もウルっと
きちゃいました。それにしても、この2人はほんとハマりすぎです。
前編=千秋編、後編=のだめ編という感じで、今作品はピアノのシーンがいっぱい。
ショパンとラヴェルのピアノ協奏曲のシーンは見ごたえがありました。
今回も感心したのが、音源は吹き替えていますがが、実際みなさん弾いて
らっしゃるんですよね。どの曲目もみんな難曲なのに、すごいっ。
努力の跡が見られて、それだけでも満足。
ラヴェルのピアノ協奏曲は、いつ聴いてもカッコイイです。
これ、今年のクラシックコンサートでいっぱいやるんだろうな・・・。
さて、作品全体としては、前編は華やかでしたが、後編はラブストーリーが軸と
あって、全体的におとなしいつくりになっています。
映画のポスターでもそのあたりが伺えます。
原作でも終盤は、二人の葛藤が描かれていたので、そこに焦点が絞られて
いたのは良かったと思いますが、その反面、前編のような見せ場は
少し少ないように感じましたし、今までの回想シーンが、ちょっと多すぎて
ダレてしまいました。フィナーレだから、というのは理解できますが使いすぎ。
見せ場であった、ラベルとショパンの演奏シーンですが、そこまでに至る
練習シーンが今回はバッサリなくなっていました。
回想シーン入れるなら、そのシーンを入れてくれって、おもっちゃいましたね。
だから前編に比べると、淡々とした印象を受けてしまいました。
それでも、ラストの2台ピアノのシーンの持って行き方はうまくて涙を誘います。
原作では、幼稚園児の前で弾くのは「ピアノソナタ31番」でしたが
映画は「悲愴2楽章」。この曲で二人が出会ったんですよね。パーフェクトです。
~いくら苦しくても、気が遠くなるほどの孤独な戦いが待っていようと
こんな喜びがあるから 何度でも立ち向かおうと思えるんだ~
演奏する者は、みんなそう感じますよね。私もそうです。
このセリフは、ほんとジーンときちゃいます・・・・・・。
ラストは、ファンがこうあって欲しい、というものが描かれていました。
それも華々しい感じではなく、さらっと且つしっとりと。
こんなのだめのラスト、悪くないです。 願わくば、私が・・・・な~んて。
前編のような華やかさはないですが、後編はポスターのように澄み切ったかんじ
に仕上がっていました。のだめファンは必見です。
また、のだめのピアノ吹き替えは、すべてラン・ラン。聴き応え充分!
出演者&スタッフの皆さんにブラボーを送ります。
・・・・・ポスターに「Fin?」って書いてあったけど、ひょっとして????
点数:9点 (10点満点)
~世界は、男と女と愛で出来ている~
予告編からずっと気になっていました。豪華女優の競演は、やはり魅力です。
2009年 アメリカ・イタリア合作 (角川映画・松竹配給) 10・3・19公開
監督:ロブ・マーシャル
原案:アーサー・コピット
音楽:モーリー・イェストン
振付:ジョン・デルーカ、ロブ・マーシャル 上映時間:1時間58分
出演:ダニエル・E・ルイス
マリオン・コティヤール
ペネロペ・クルス
ケイト・ハドソン
ファーギー
ジュディ・リンチ
ニコール・キッドマン
ソフィア・ローレン
<見どころ>
『シカゴ』のロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、トニー賞受賞の同名
ブロードウェイ・ミュージカルをオールスター・キャストで映画化。
主人公に『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイス、彼を取り巻く
女たちにマリオン・コティヤールやニコール・キッドマンらアカデミー賞受賞者が
きらびやかに華を添える。ゴージャスなステージで繰り広げられるエモーショナルな
歌とダンスに注目。(シネマトゥディより)
<あらすじ>
1964年のイタリア。
スランプ中の映画監督、グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)にとって、
妻のルイザ(マリオン・コティヤール)だけが心のよりどころだった。
ところが、妻以外にも愛人カルラ(ペネロペ・クルス)や主演女優の
クローディア(ニコール・キッドマン)など美しい女たちに囲まれているグイドは、
愛とプレッシャーとのはざまで幻想の世界へと陥っていく。(シネマトゥディより)
<感想>
いやぁ~実に目の保養となった映画でした。
っていうか、ダニエル・デイ=ルイスの役、おいしすぎっ!
ダニエル演じた主人公:グイド・・・・・これが、ダメ男で。
新作映画に着手するものの、脚本がまったく出来ていない大スランプ状態。
助けを妻に求めるが、妻意外にもまぁ~いるわいるわ、女が次次と。
こーんなイイ女が群がれば、そりゃオイシイ。
出てくる女性もいろいろ。
妻・・・・・・・・・・・・・なんだかんだですべてを受け入れてくれる存在
愛人・・・・・・・・・・・全てを忘れさせてくれる、都合のいい女
衣装係・・・・・・・・・相談相手になってくれる
雑誌記者・・・・・・・若さが取り柄
母親・・・・・・・・・・・全ての源
娼婦・・・・・・・・・・・初めて自分が「男だ!」というのを目覚めさせてくれた存在
これだけタイプの女性がそろうと、圧巻。 ゴージャスというほかないです。
中でもペネロペの色気は群抜いてたな~。
スペイン系の顔は、あまり好みでないのですが、このペネロペには参った!
こんな目で見られちゃ~私が男だったら、即お持ち帰りですよん。
おまけに、この悩殺ダンス!
いや~ほんと、ペネロペ頑張った!と拍手を送りたい。
彼女のダンスは必見です。 気になる方は、こちらでチョイ見られます。
そして、大御所ソフィア・ローレンは、存在感すごすぎ。
70歳過ぎてると思うのですが、ぜんぜんおばあちゃんに見えない。
「女」と感じさせます。ダイナマイトボディにNAOちゃん、クラクラ。
歌は、グイドの想像の世界の中で、女性たちが歌う設定。
話の流れで突然歌いだす~という感じではないので、おもいっきりミュージカル
っていう感じには見えませんでした。ミュージカルが苦手な人でもOK。
圧巻だったのが、ファーギーが歌った「BE ITALIAN」。
女性のパワーに圧倒。タンバリンパフォーマンスもすごいっ!
砂が目に入って痛くなかったかしら・・?と思いながらも、見入ってしまった。
思わず「ブラボー」と叫びたくなるぐらいすばらしかったです。
同じく良かったのが、ケイト・ハドソンが歌った「CINEMA ITALIANO」。
ファーギーとは対照的な女性の魅力あふれるダンスにこれまたブラボーもの。
個人的に印象に残ったのは、マリオン・コティヤール。
彼女だけ2曲歌ったのですが、1曲目は良き妻の一面。
もう1曲は、その内に秘めた女の一面。
どちらも、妻の気持ちを表してたのですが、結局グイドは後者の妻を
あまり見ていなかったような気がします。
試写室で、かつて自分が言われた口説き文句を、そっくりそのまま別の
女優さんに言っていたのを見て愕然とする様は、印象に残りましたね。
マリオン演じたルイザに共感しまくりのNAOさんでした。
あと、思ったのが、歌う場面でほとんど下着?ルックだったのよね・・・。
女性が男性を挑発するような歌は、全てそういう衣装だったような気がします。
男性はもちろんドキドキですが、女性もドキドキしますね~。
だけど、ミュージカルにしては、語りの部分が多くて、「ドラマ?ミュージカル?」
と言いたくなる様な、ちょっと中途半端な出来のように感じました。
とはいうものの、俳優陣たちは、申し分なし。歌は、ブラボーものの連続。
それだけでも観る価値ありだと思います。
ぜひ、劇場でその歌声を堪能してください。あ~あと女優たちの衣装も。
特にペネロペ!女でも惚れますっ!(笑)
点数:7点 (10点満点)