歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

地震でいわき市にある二つの断層に生じたずれ

2011-09-06 | 学問

 今朝の新聞での記事である。
 4月11日の東日本大地震の余震と見られる地震でいわき市にある二つの断層(井戸沢断層と湯ノ岳断層)が動き、断層の延長線上付近でも地面のずれや亀裂、斜面崩壊が生じていたことが6日までの国土地理院と土木研究所の調査で分かった
 これまで井戸沢断層は長くても19km程度、湯ノ岳断層が9km程度とされていた。研究グループは4月・5月に現地を調査した。井戸沢断層では活断層とされていた所より北北西方向に約5km長い範囲で斜面崩壊やずれが見つかり、ずれは垂直方向に最大で約2m。湯ノ岳断層でも、確認されていた領域より南東方向に約2km先で亀裂などが発生、ずれは垂直方向に最大50cmだった。
 国土地理院地理情報解析研究室の小荒井衛室長は「断層の延長部分でも被害が発生しうることを認識しておく必要がある」としている。水戸市で開かれる日本地質学会で10日、発表する。
 この記事から、長期評価の対象となっていなかった活断層(潜在断層含む)も地震発生の可能性があることが示唆される。

 

注)活断層
 活断層(かつだんそう)とは、新生代第四紀(約260万年前から現在まで)に繰り返し活動し、今後とも活動が推定される断層。
 地質時代である第四紀は人類の時代として決めたものである。(・・人類の時代が長いと第四紀も長くなる・・あいまいだ)。
注)日本の活断層
 日本には約2000箇所(陸内)の活断層が存在すると言われる。
 文部科学省は平成7年に活動が社会的・経済的に大きな影響があると考えられる98箇所の活断層調査を行うことにした。平成15年度で全ての箇所が着手済みとなり、平成17年3月に地震発生確率が発表されている。平成17年8月に新たに主要活断層として12箇所を追加した。これは、その後の調査などから予測より延長の長い活断層の存在が判ったためだ。

 

独立行政法人土木研究所 http://www.pwri.go.jp/
地質・地盤研究グループ地質チームによる現地調査の報告
「4月11日の余震でいわき市に 出現した地表地震断層(第1~6報)」
4月15・16日調査 http://www.pwri.go.jp/jpn/news/2011/0313/img/yoshin.pdf
4月19・20日調査 http://www.pwri.go.jp/jpn/news/2011/0313/img/yoshin2.pdf
4月21日調査   http://www.pwri.go.jp/jpn/news/2011/0313/img/yoshin3.pdf
4月27・28日調査 http://www.pwri.go.jp/jpn/news/2011/0313/img/yoshin4.pdf
5月10日調査   http://www.pwri.go.jp/jpn/news/2011/0313/img/yoshin5.pdf
7月27日調査   http://www.pwri.go.jp/jpn/news/2011/0313/img/yoshin6.pdf

全国の活断層地図の検索は
独立行政法人産業技術総合研究所 http://www.aist.go.jp/
活断層データベース(検索入口の起震断層・活動セグメント検索より)
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
 

 道に面した家の窓でフウセンカズラの花がまだ咲いていた。葉も沢山茂るのでグリーンカーテンとしている様だ。
 まだ日差しが強い、でも風には涼しさを感じることがある。もうじき秋・・美味しい果物の季節だ。

Fuusensazura0905 フウセンカズラ(風船葛)
ムクロジ科フウセンカズラ属
蔓性の一年草
 別名は姿形などからバルーンバイン、ハートビーと呼ばれる。
 小さな(3~5mm)白花が咲く。その後直径約3cm程の緑色の紙風船の様な実が付く。花よりこの風船状の果実を鑑賞するためである。


Fuusensazura0906  風船の中は3室に分かれており、一つずつ丸い種が入っている。
 種は最初は緑であるが熟すと黒くなる。種の付いていた所が白いハート形の模様となっている。