今日も昨日の続き。話の終わりは金がどこで取れるかだ。
金は大部分熱水鉱床から採掘される。地表に露出した熱水鉱床が風化破砕し川底に比重の重い金が沈殿堆積したのが砂金だ。鉱床での金は山金と呼ぶ。川底に砂金が見つかったら上流の山に金を含んだ熱水鉱床があるか、二次堆積の砂金鉱床(砂金漂砂鉱床)があるかだ。
川底に金色の鉱物を発見しても多く(全てと言える程)の場合、砂金ではなく黄鉄鉱・黄銅鉱・雲母類だ。粒を叩いてみると金は伸びるがあとは壊れる。ちょっと専門的に、条痕・硬度・密度が違う。
注)砂金(さきん)
砂状となった自然金のこと。大粒の砂金はナゲット(金塊)と呼ばれる。豪州では1kg超のナゲットが見つかることもあるとか。
注)熱水鉱床
地下深くの熱水は比較的融点が低い金・銀・銅・鉛などを溶かし込んでいる。この熱水溶液が岩石の割れ目に貫入し、上昇すると冷却・減圧される。冷却・減圧すると溶存成分が沈殿する。これによる沈殿物が濃集している鉱床である。
注)鉱床
有益な資源(元素・鉱物・石油など)が濃集した状態の地層・岩盤で、採掘して採算があうもの。
注)黄鉄鉱・黄銅鉱
黄鉄鉱の化学組成はFeS2、主に六面体・八面体・五角十二面体の結晶形。
黄銅鉱の化学組成はCuFeS2、主に正四面体様の結晶形。
街に出かけた。駅前の”P”ビル1Fの花屋さんに大振りの花があった。ワラタとピンクッションだ。お店では時々見かける花だ。店員さんの了承で写真を撮らせて貰う。
ワラタ(通称)
テロペア・スペキオシッシマ(学名)
ヤマモガシ科テロペア属
別名はテロペア、太陽の花とも言われる。
丈は1.5~2m。花は茎の先端に付く。沢山の管状花が集合して球形の花形となる。花径は10~15cm。色は赤だが白もある。
オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州の州花となっている。シドニーオリンピックでメダリストに渡された花として有名になった。”ワラタ”はアボリジニの言葉で「赤い花の木」の事だそうだ。
ピンクッション
ヤマモガシ科レウコスペルマム属
別名は学名からレウコスペルムム
ピンクッションとは針刺し(針山)の事だ。長い雄しべの多数頭状花序で、花形はやや扁平な球形であるので針刺し(ピンクッション)に見える。
花直径は10cm位、色は黄・赤・橙などがある。