くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シルバーウィークはシパダン~どうでもいい成田→シンガポール編

2009-09-17 07:59:03 |  旅行
9月の5連休を利用してシパダンへゆこうとセレベス・エクスプローラーを予約したのは、もう11ヶ月も前のこと。そしていつの間にか、この5連休はシルバーウィークと呼ばれるようになっていた。9月18日乗船、23日下船の日程で、船だけ早くに押さえて安心した私が、フライトの予約をたのんだのは6月になってから。当然のことながらキャンセル待ち。9月17日のマレーシア航空(MH)KK直行便と、9月16日夕刻発シンガポール航空(SQ)のシンガポールのりつぎパターンでキャンセル待ちをかけ、お盆にSQが、8月のおわりにMHがようやくとれてきた。当初はMHの直行便が取れ次第、それで確定と思っていたが、KKでの滞在時間を少しでも長くしたいとか、SQのエリートステータスに目がくらんだりとか、マイレージ加算率への欲がからんだりとかで、往路は効率がえらく悪いが、あえて遠回りなシンガポール乗り継ぎを選んだ。こんな予約の経緯や道中のことなんて、どうでもいいことなんだけれど、トランジットのつれづれで、ついつい書いてしまう。

出発48時間前に、インターネットチェックインをしておいたが、成田に着くと、SQのインターネットチェックインのカウンターには、4~5組が並んでいた。みんなチェックインずみで荷物を預けるだけなのに、列はなかなかすすまず、通常のカウンターとスピードの違いが感じられない。長く待っていると、よけいなことにばかりに目がいってしまう。私の前に並んでいた、足首にタトゥーのある(シールかも)すかした日本人女性が、列がすすむと、すかしてるわりには、まだそんなに汚れていないヴィトンのキーポルを、足で前に押しやっていた。最初は、ヴィトンをヴィトンと思わぬ扱いに共感すらしたが、そのうち、一人減るたびごとに、足蹴にする姿をみたら、なんだかこっちが恥ずかしくなってきた。その前には4人家族がいて、まだベビーカーを借りる小さな子どもが、どうしても列におさまっていてくれず、すぐに逃走、連れ戻しを繰り返していた。これは旅行先でもきっとたいへんだろうなあ。あとはANAのスタッフのユニフォームって、襟をたて、スカーフ巻きで首が短く見えるけど、もうちょっとすっきりしたデザインにならないのかな、なんてあれこれ心の中で、人々につっこみを入れながら待つ。やっとバッグを預ける順が来ると、カウンターのスタッフは慣れていそうな人で、対応もまともだったが、やはり時間がかかった。今回は、インターネットチェックインは、事前座席指定以外、あまり恩恵が感じられなかった。

インターネットチェックインの時点で、座席は、後方3列からしか選べなくなっていたので予想はしていたが、機内は満席。通路側希望のメッセージを入れていたが、窓側しかとれなかった。ただジャンボ機は、後方の4~5列は機体がすぼまっていることから、通常は3-4-3の配列が、後方では2-4-2で、窓側の列にはけっこうスペースが空くので悪くはない。お隣には、ちょっとメタボな典型的シンガポリアンがやってきた。すごくヤニ臭かったので、相当なヘビースモーカーだろう。

SQ11便 成田19:10発 シンガポール01:15着。
さっさとドアクローズになったが、離発着で混んでおり、なかなか出発できない。航空業界は不振で、どこも減便してるっていうのに、この時間帯は万年こんな感じだ。もっと定時発がめざせる空のダイヤをくめないのかな。滑走路手前で、延々と待ちぼうけ、しばらくは格納庫を楽しくながめていた。ジャンボ機が2機向かい合いに駐機されているのは、はっけよいな感じで楽しい。最近は、ごく普通の女子の間で鉄子なる鉄道マニアがふえているらしい。私は鉄道よりヒコーキの方が好きだ。でも、マニアになるほどの執着はなく、格納庫ウォッチもいいかげん飽きてしまった。機内のマガジンラックから「おいしいイタリア」特集にひかれてフィガロを取ってきてあったが、これからKKやタワウでおいしいものを食べられるだけ食べようと思っている私にとって、イタリアのおいしい食事の話は現実味がわかず、この手の女性誌はインクが臭いので、パラパラとめくっただけで閉じてしまった。結局、テイクオフできたのは20:06だった。遅い。

水平飛行に移ると、ドリンクのサービスだ。最初からひとりひとりに何がよいかたずねてサービスしてくれた。お隣さんも私もTiger。ドリンクサービス後、まもなく機体は気流の悪いところを通過となり、ついだTigerがあふれるほど揺れてくれた。そういえば、マリアナの方に台風があったがどうなってるんだろう、なんて思いながら、Tigerがこぼれるので、あっという間にごくごく飲んでしまった。私は機内での飲酒だとすぐにまわってくるのだが、きょうはごくごく飲みにもかかわらず、まったくまわってこない。

エコノミークラスのメニューは、チキンと照り焼きハンバーグのチョイスだったが、あらかじめシーフードミールをリクエストしておいた。



白身魚のクリームソースあえと、フェトチーネ、温野菜。可もなく不可もなく。ボリュームも、従来のミールに比べて少なく腹八分目な感じ。スペシャルミールだからかな、と思ったが、おとなりさんのチキンも、トレイ構成は似たようなものだった。残す人が多いし、経費節減だろうか。ヴェジタリアンミールなど、健康や宗教上のスペシャルミールをオーダーした人には、SQはデザートのアイスクリームをくれないが、シーフードミールにはくれた。アイスも、前はハーゲンダッツやフォーションだったものが、今は、ノーブランドになっていた。やっぱり経費節減だ。食事がすむと、機内エンターティンメントから、アンディ・ガルシア主演の「City Island」という映画を見た。ニューヨークのブロンクスにある漁村にすむ一家族のお話で、家族のおのおのが秘密をかかえている。アンディ・ガルシアが演じる刑務所の看守である主人公は、ひそかに俳優を志し、家族に内緒で週一で演劇学校に通っている。妻は、そんな夫の演劇学校にいっての不在を浮気だと思っている。カレッジに通っているはずの娘は、ストリッパーをやっており、息子は、デブ専サイトのWebカメラばかりを見ている。そこに主人公が刑務所から連れて来たトニーという若者が入り込み・・・それから繰り広げられるこの一家族の人間模様コメディなのだ。なんといっても、トニー役のスティーブン・ストレートが超かっこよかったので、それだけで満足。次に「スタートレック」を見はじめたが、こういうのは劇場で見ないとね、と思っているうちに眠ってしまった。

シンガポールに着くと、おとなりのヤニくさいシンガポリアンは、オーバーヘッド・コンパートメントから、ヨドバシの大きなバッグをとりだした。中には、「どらえもん日本旅行ゲーム」が見えていた。なごむ。愛する家族のためにも、タバコ、減らしましょうよ、と言ってあげたいところだった。

いつもながら、冷え冷えのチャンギ国際空港。いつもは翌朝の出発にそなえてターミナル2に移動するが、きょうは、朝が来るまできれいなターミナル3で時間をつぶすことにした。人影もまばらな、深夜のターミナル3。免税店も、2割程度しか開いていない。トイレもほとんど清掃中で使えるところが少ない。だって、「Caution Wet Floor」のサインがあるところでも、普段は入れるが、本当に、床は水浸し、あわ立てて掃除しているのだもの。



本屋で立ち読みを少ししたが、9月は仕事が忙しく、深夜残業も多かったので、まずは眠らないと。適当な寝場所をさがすと、ターミナル3には、なんて都合のよいスペースがあるのでしょう!



長袖でも寒い。荷物を抱きかかえたまま、どろどろした感じで数時間横になる。それでも、けっこう楽になるものだ。
コメント
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