くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

バリ2017(1) 2017/9/15(金) マレーシア航空ナイトランでゆくバリ

2017-10-25 19:47:56 |  ダイビング
2年連続で9月のバリ。

これまで(といっても過去2回計4日間だけのこと)バリでダイビングといえば、すべてマンボウ目的だった。
去年マンボウに会ったし、今年はバリはいいかな~、と思っていたが、予定外に敬老の日がらみで6連休が取れたので、やっぱりマンボウ見にバリ行こう。
と思ったら、大潮まわりは帰る前日からなので、マンボウチャレンジは厳しいかも。
だったらいっそ、暖かい海でぬくぬくマクロしよう!と、ダイビングサービスもマンボウ狙いがウリよりは、マクロ寄りをチョイス。
ところが先客からのリクエストで、4日めはヌサペニダに行くことになっているそうで、マンボウチャレンジもできることになった。
マクロとマンボウ両方楽しめるなんて、願ったりかなったり。
そして、暖かい海対策の3ミリウエット(正しくは元3ミリで今はぺらっぺら)と、マンボウ対策のロクハン引っ提げて、いざバリへ。

少しでも長くバリにいたいから、フライトは往復とも得意の機中泊で、9/15(金)夜発、9/22(金)朝着の、ビジネスディスカウントがお手頃だったマレーシア航空利用にした。
金曜日の仕事あがりに、ラッシュの銀座線から山手線に乗り換えて、東京駅八重洲口18時40分発の京成バスの「東京シャトル」に駆け込んで、出発前から消耗。


カンタスラウンジ
成田空港第二ターミナルに着いたら、まずは宅配カウンターで荷物をピックアップ。
ロクハンだけでもかさばるのに、ブーツが必要なビーチ対策と、素足でのボート対策で、フィンも2セット入っており、バッグはパンパン、キャスター制御困難な感じである。
それなのに、宅配カウンターは思い切り左端の隅っこにあり、MHのチェックインカウンターは右端に近く、宅配にした甲斐半減な感じの移動距離。
受託手荷物となるダイビングバッグと、機内持ち込みにするキャリーバッグをカートに乗せて、えっちらおっちらMHカウンターにたどり着くと、カウンターのはかりは28キロを指していた。
ダイバーの荷物としては珍しくない重量だが、ふだんはせいぜい18~22キロにおさめているので、ずいぶん重い。
今はマレーシア航空はエコノミーでもビジネスでも、無料手荷物が30キロだから、問題はないけれど。

さて、今回はラウンジが使えるのだから、チェックインをすませたら一目散に保安検査場へ。
夏の終わりで、まだ本格的乾燥肌の到来前なので、自動化ゲートでの出国手続きもらくらくクリア。
チェックインのときに、MHの男性職員から、「さくらラウンジかカンタスラウンジがご利用になれます」と案内され、「どちらがおすすめですか?」と尋ねたら「僕はJALですね。」とのことだった。
MHのゲートはサテライトなので、おすすめを聞いておきながら、ゲートに近いカンタスラウンジに行くことにした。
カンタスラウンジは、第二ターミナルのサテライトの、搭乗フロアの1フロア下にひっそりとあった。




受付は、明らかに外国人の顔だが、違和感ない日本語を話す女性。
おそらくオージーだけれど、羽田あたりのANAのラウンジの受付より、丁寧かも。
ラウンジのクローズが21時半、もうほとんどの便が出発したあとで、ラウンジ内はガラガラだった。

窓側の席にゆくと、駐機していたカンタスが、まさに去ってゆくところだった。

カンタスラウンジで良かったこと。
ビールサーバーはサッポロ黒ラベル!
セブンアップもあるし、好みのドリンクラインナップ。
ただ、食器の下げとか、トイレの清掃の頻繁さは、やはり日本の会社にはかなわない。

空腹マックスだけど、機内食に触るので、軽めに。
コーンスープと…


雑な盛りになったサラダ、紫芋タルト添え。私はインスタ映えするような食事の撮り方や盛りつけができないのだ。

21時すぎにラウンジを出てゲートに向かうと、もう免税店は店じまいをしていた。


9/15 MH71 成田2140 クアランプール0400+1
機内に入ると、ビジネスクラスとはいっても、見た目はちょっと古っちい。

アメニティキットはケースがダサダサで、中身もいまいちで、スリッパも残念。
でも、しっかりフルフラットになる。

なにがともあれタイガービール。

ナッツはおいしい!

そして、サテのサービスから。
チキンかビーフとどちらがよいか問われ、「あやむ(チキン)」と言ったあと、すぐに「ちゃんぷるー」と言い直したら、クルーのおじさんが笑っていた。
ビジネスクラスのクルーは、フレンドリーで、それでいて丁寧だ。

サテはやっぱりおいしい。
口の中が玉ねぎ臭くなるのが玉にキズだけれど、大好物。

メインは…
ビジネスクラスでも、メニューは、クリアケースの中に手書きのものを入れている経費節減ぶり。
迷ったが、和食にした。







一言でいえば、不思議和食だった。
ほめたものではない。
特にご飯の炊き方が…とはいっても、成田でケータリングしているはずなんだけれど。
これならサテのおかわりとTigerだけでよかったかも。

デザートは…。

個人的に柿は嫌い、メロンは苦手。
それでも、ぜんぶたいらげた。

映画のヴァリエーションは、SQに比べるとずいぶん少ない。
そんな中から選んだのは、「How to be a Latin Lover」というコメディ。
デスペラードの美女、サルマ・ハエックも、YAスターのロブ・ロウも容色はさすがに劣化したなぁ、でも二人とも型崩れしていないのは立派!なんて思いながら見ていた。
けっこうおもしろいが、せっかくのフルフラットなので、食後は中断して寝ることにした。


KLIA マレーシア航空ゴールデンラウンジ
もっと横になっていたかったが、無常にも飛行機は定刻より10分ほど早く着いた。
飛行機降りて、やっと4時過ぎ…

モニターにはまだ、デンパサールゆきのゲートも表示されない。

さっそくMASのゴールデンラウンジへGO.


ラウンジは、体育館なみに広大。

なのにガラガラ。
おまけに夜明け前は、サービスも縮小モード。
ビアコーナーもクローズだし、MHがウリにしているラクサコーナーもやっていない。

ビュッフェには惹かれるものがなく…。




ナシレマコーナーもあるけれど…



すべてパス。
コーヒー飲んで、充電のもちが悪くなったiPhoneにチャージしながらぼっとする。
電源コンセントがテーブルやソファに設置されているわけではない。
きょろきょろと見まわすと、ところどころ床に四角いふたがある。
本来は清掃用か?
ふたをめくって三ピンアダプタさして充電。
ケーブルの長さがギリギリだった。

6時になったら、無人だったカウンターにお兄さん登場。
さっそく見に行くと、フレンドリースマイルなので「ここでは何をいただけるの?」と聞くと、「カフェ!」
「ラクサは?」と聞いたら「7時から」ですと。
私はコーヒーにはちょっとうるさくて、だんぜんブラック派なのだが、せっかくだから、カプチーノをオーダー。


外はまだ真っ暗。


7時になるとさっそくラクサ。
ラクサコーナーのお兄さんは、不愛想で、いやそうに麺をゆがいていた。




朝7時でもこの暗さ。

そして、さっきまで閑古鳥が鳴いていたラウンジも、席がだいぶ埋まり、がやがやがやがや。


9/16 MH715 クアラルンプール0900 デンパサール12:05

曇天のKLIAを出発。

わずか3時間の路線なのに、しっかりフルフラット機材。

こうなると、6時間かかるのにフルフラットにならない成田-コタキナバルのビジネスクラスは買ってはいけないと思う。

ミールはナシレマを選択。

ぶっちゃけ、エアアジアのナシレマのほうが美味。

映画は、成田KLの途中で中断したHow to be a Latin Loverの続きを。
私は、けっこうこのコメディ好きだ。
そのあと、ワンダーウーマンを見始めるが、なんかしっくりこず、中断。

やがて山々が見えてきて。


バリらしい波のたつ海。


そして到着。
KLのどんよりとはうってかわって、バリはいい天気。

秋めいてきいた東京から真夏に戻れて幸せ。

先頭きって降機したが、イミグレにはけっこうな行列。
その主流はチャイニーズとインド人の家族連れ。
バリへのツーリストといえば、サーファー、オージー、若い不良外人多しなイメージだったが、なんか違う。
今はWiFiがつながるので、並びスマホでしのげるし、イミグレーションオフィサーの仕事もいくぶん早くなったのか、流れている渋滞といった感じで、昔ほど待たされた感はない。
形ばかりの税関抜けて、さあ、ここからが厄介。
まずは両替。
そしてタクシー。
バリの空港タクシーの腹立ち度は、セブには劣るが、やはりむかつく。
しかも、タクシーカウンターに掲示していた料金表は撤去されていた。
言い値!?
タクシーカウンターの人びと、ドライバー、ポーター…
みんな額に生米つけて、信心深いふうのわりには、悪よのう…。

サヌールまでは去年と同額なので、まあ、言い値はこれなのね、と支払う。
「ホテルは?」と尋ねられ、「Home 21 Bali」というと、まだ若いドライバーは「???」怪訝な顔。
前途多難の予感。

真夏の屋久島(4) 2017/7/27 潜れなくたって海

2017-10-25 12:14:33 |  ダイビング
朝食後、3日間お世話になった海星1をチェックアウトしようとしていたら、夕べ外で寝そべっていたネコちゃんが入ってきた。
おばちゃんが「ダメよ」と優しく抱きかかえて外に出す。
でも、すぐに戻ってくるネコちゃん。
そしてまた出すおばちゃん。
それでも入ってくるネコちゃん…
「お願いだから…」ともう一度出されたが、3度めは、ササっと奥のほうに走り去って、家屋への侵入に成功したネコちゃん。
まだ2歳児だそうで、かわいらしい。
かわいい猫と、明るいおばちゃんともお別れ。
また次の屋久島も、海星1に来よう。

一方、屋久島ダイビングライフさんちのニャタロウ君。
友だちのダイビングバッグの上でスヤスヤ。
こちらもダメよと言われても、ここがいいとまたセクシーポーズで横たわる。

きょうからダイビングの方の申込手続きと、われわれの宅配便手続きのために、タンク下へ行く前に寄ったのだ。
古民家ふうのおうちに、お子さんの書いた海の生き物の絵がいっぱい貼ってあって、さらに自由なニャタロウにほっこりする。

きょうは午後から春田浜へ行けるという。
きょうからのダイバーさんが、タイドプールに行ってみたいと言ってくれたそうで、私たちは、午後、途方に暮れなくてよなったのだ。

さて、午前中。
ダイビング組が潜っている間、私たちはタンク下でスキンダイビング!
のはずだったが、ウェイトつけずにウエット着ていたから、潜りにくくて、ほとんど水面をうろうろ。

がんばって潜ってオヤビッチャの群れ…


何やら魚影がとても濃い。


水底ではブダイの群れ(保護色!)。


岩場には、ハゼ。


タンク下のEn/Exポイント。

私は激しくタンク下を気に入ったので、また来年夏、絶対来たい!


ランチを公園でとって、春田浜へ。
いい感じに引いている。


タネギンポとタマギンポの同居が見たい。
が、同じ穴に入るどころか、おひとり様で全身にょろっと。
まずはクモギンポ。

目ぇ座ってる。

そしてキカイカエルウオ。


クモギンポにょろっ。


黒い子と同居のクモ発見!小悪魔的というか、目力ある。でも、のっぺりしてるな。


なかよしキカイカエルウオ。


いつもさわやか、ネズスズメダイ。


シチセンスズメダイkidsも走る。


タネギンポ。皮弁がグリーンでぶっとい。


タマペア。


キカイとタマ。どちらもカバ顔。


昔からカエルウオずきをうたってきたが、シパダンはカエルウオのヴァリエーションが少なめだったので、こういろんな種類にいられては、混乱。

ご近所さん!?

この潮だまりではロウソクはおとなしくしているので、そろそろ別の潮だまりへ移動しよう。

さーて、どれに入ろうかな? よりどりみどり。








次のプールでは、ロウソクギンポの鏡面祭り。


撮り方変えたら、ちょっと色がわざとらしい。








ナチュラルな感じに戻して。














ロウソクギンポばかりに夢中になっていたら、クロフリアメフラシににじり寄られていた。








そしてまたロウソクに戻るが、とにかく、ぬるい…。
肩で息する感じにヒートしてきた。
湯あたりというか、熱中症の域に入りつつあり…
集中力もなくなり写真もしらけ…。




クロメガネ?オジロ?とか思いつつメガネスズメダイだった幼魚もちらちら。






1時間半ほどたち、フライトの時間も近づいてきたし、頭も痛くなってきたのでギブ!
山からゴンゴン流れてくる川の水でウェットの潮を抜けるのが、春田浜のよいところ。
川の冷たい水が心地よい。
夏の醍醐味!
海水浴客むけのシャワーが無料で使えるので、水シャワー浴びて着替えて空港へ。

空港までの途中、抹茶ソフトが有名な店があるとかで、抹茶ソフト。
そこは「屋久島八万寿茶園」。
店内、ソフトクリームを買い求める人で混雑していて、大人気。
確かにおいしい!
来た日はジャージー牛ソフトの店に行ったし、イタルさんは相当なソフトクリームずきとみた。

ソフトクリームで少し体温は下がったが、空港に戻っても、なんだかぐったり感。
海につかりっぱなしだったので、なんの屋久島みやげも買えていないが、立ち歩く気力もない。
とりあえずポカリ注入。


JN3756 屋久島1705 鹿児島1740→ANA630 鹿児島1925 羽田2115
さよなら屋久島。
雨も降らず、最高のコンディションだった。



あと1週間くらいいたいけれど、次のダイビングに向けて(⁉︎)帰らねば。

飛行機のエアコンで、熱中症もどきがやや緩和。
緑の屋久島を飛びたち、日の西に傾いた夏空の中を飛ぶ。
が、鹿児島空港着陸間際に、急にグレーな世界に。
わずか30分も飛んでないのに、降りたらバケツをひっくり返した世界。

雷警報で、地上職員が作業できないとのことで、機内待機。
早く降りて、次なるポカリをGETしたいのに。
しんどい思いで30分ほど缶詰めになったあと、小止みになって、やっと降機。

接続便への時間がタイトになって来たので、伊丹へ帰る友だちとは即解散。
芋焼酎やら鹿児島みやげを物色しようと思っていたが、体調不良すぎて、即、ANAラウンジへ。
ふだんならビールだけれど、ビールを欲しないほどの半病人ぶりで日本茶。
地味に日本茶すすって、また少し楽になる。

羽田ゆきの便も、雷雨の影響で15分遅れて出発。
完全に熱中症だなこりゃ、と思いつつ地元に帰ると、なんだか涼しい。
いや、涼しすぎで寂しい。
涼しいのに、白くまアイスをセブンで買うかぶれっぷり。
あまりの涼しさに、真夏の屋久島が早くも恋しい。
真夏のタイドプールには、ポカリと帽子を忘れずに。