4日の卒業式は、10時15分からなのに、8時前にタクシーが迎えに来た。夕べ書いたバーバ・カルヤーニー氏の歓迎ポスターを早く持ってこいという意味だろうと思い、いつものザックを置き、携帯電話と眼鏡、カメラだけの身軽にして出かけた。卒業式会場に届けると、昨日、薄紙をくれた係がそれをどうするか電話で聞き、どこかに持っていった。あわてて出かけたので、研究室の鍵を忘れ、やむを得ず、学生課で時間待ちした。学生課は、今朝早くから夕べ届けられた卒業証書をファイルに挟む作業をしていた。博士課程、修士課程、学部学生の全部で300人の卒業生だという。しかし、学期末が終わってから3ヵ月も遅い卒業式だから、既に就職したりしている欠席学生が結構多い。バーバ・カルヤーニー氏の演説は、インドの現在の経済情勢と、これから15~20年で発展するには、今、輸入の多い経済構造を変えるのに、卒業生の自覚が大事だという内容であった。彼は、Bharat Forge という鉄工、石油、ガスを扱う、ドイツのティセンクルップに次ぐ大きな会社をプネーで経営していて、コータ・ハリナラヤナ総長の求めだから来たと言い、演説が終わると直ぐ、総長の案内で会場をあとにした。ガネーシュ運転手によると自家用機でプネーとの間を往復したのだそうだ。卒業式閉会のあと、卒業生による黒い4角帽を空中に投げる儀式で卒業式は終わった。昼食会のあと、学長と総長に、今進めているプロジェクトを説明するため銀行や理事長室で時間待ちしたため帰宅した時は、もう5時近かった。