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ぽかぽか春庭「鎌倉文学館・旧前田家鎌倉別邸」

2014-03-15 00:00:01 | エッセイ、コラム


2014/03/15
ぽかぽか春庭@アート散歩>横浜鎌倉洋館散歩(11)鎌倉文学館(旧前田侯爵家鎌倉別邸)

 旧前田侯爵家鎌倉別邸は、前田家15代当主前田利嗣(1858-1900)が、1890(明治23)年頃、鎌倉の土地を手に入れ近代和風の家を建て別邸として利用しました。1910(明治43)年火災類焼によって和館が消失。のち、洋館が建てられました。
 1996(昭和11)年に第16代当主前田利為(1885年-1942自軍制空範囲内での飛行機墜落による死であったが、戦死と認定された)が、洋館の全面改築を行い、昭和11年(1936)に完成。現在の形にしています。



玄関前のアプローチから見る
から見る

玄関前のポーチ


 文化庁が2000年度の国の登録文化財指定のおりに調査発表した文化財リストには
もと加賀前田家の鎌倉別邸。三方を山に囲われ,南に開けて鎌倉の海を見下ろす広大な敷地に建ち,現在は文学館として活用されている。昭和11年の建設で,設計は前田家建築係の渡辺栄治,施工は竹中工務店。外観はハーフティンバーとスパニッシュを基調とした邸宅建築で,近代の鎌倉に数多く建てられた別邸建築の中でも,規模が大きい。」と書かれています。

 南正面から見ると2階建てに見えますが、斜めから見ると、3階建てであることが、わかります。


 渡辺栄治は、前田家おかかえの建築設計担当者だったということで、他の作品などではっきりしている建築はわかりません。東京の前田侯爵家駒場本館は、東京帝国大学教授 塚本靖と宮内省担当技師 高橋貞太郎による設計で、建築家としての履歴もわかるのですが、渡辺栄治については、長楽山荘を設計したという以外のことは、まったくわかりません。

 元客用寝室。現在は見学者休憩室


<つづく>
コメント (2)
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