20180607
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>言葉は生々流転(4)三省堂新語2017
「現代用語の基礎知識(ユーキャン)」が選ぶ流行語大賞は、その年を表して流行した語で、別段辞書にのることを期待しているわけではありません。いっときはやって、すぐにすたれてもいい。
2017年の流行語大賞語は「忖度」と「インスタ映え」。
一方、2016年の大賞語で、すでにはやりは終わった、と思えるのは「PPAP(ペンパイナップルアップルペン)」でしょうか。だいだい、芸能畑ではやった語は、消えるのも早い。
それに対して、「三省堂辞書を編む人が選ぶ今年の新語」は、定着し、将来辞書に載る可能性の高い語が選ばれます。
2016年の「ほぼほぼ」は、従来から使われている「ほぼ」よりさらに100%に近いニュアンスを出し、定着していきそうです。
2017年の三省堂大賞語は「忖度」で、流行語大賞と同じになりました。これは、忖度そのものは、以前から辞書に載っていた語で、2017年には、新しいニュアンスを伴って流行した、という事情があります。
三省堂の2位は「インフルエンサー」。世の中に与える影響力が大きい行動を行う人物。その人物の影響力を利用して購買意欲を起こさせるような宣伝を行う、中心にいる人物。
三省堂3位の「パワーワード」。もとの意味は「力のある言葉」や「インパクトのある言葉」
私は使ったことありませんでした。インターネットスラングのひとつから広まったそうです。一語で世間を動かすほどの強い影響力を持つ語に対して使われます。従来からある語でも、ネット内で話題になるような語。たとえば、藤井新七段がインタビューや会見で使用した「望外の喜び(2017年/4/4」「僥倖としかいいようがない(2017/6/2)」などの、中学生とは思えない語彙を使うと、たちまちネットではその語がパワーワードになる。自分が衝撃を受けたり印象に残れば、それがパワーワード。
4位。「〇〇ロス」。それを失ったために、衝撃を受けその後意気消沈して生活するようになった状態。大切にしていたペットを失うペットロス、好きだったアイドルグループが解散してしまうとスマップロス、好きな番組が終わってしまうと「あまちゃんロス」など。
5位。「フェイクニュース」。トランプ大統領がらみでも2017年によく使われました。
6位。「草」。これもネットスラング。もともとネット内で使われていた、笑いを意味する「W」。大笑いWWWWWWWが草が生えているように見えるから、大笑いを一語で草と書く。ネット用語はすぐに変化するから、いつまで使われるかわからないけれど。
7位。「NEM」と呼ばれる仮想通貨が流出した問題があったので、まだまだ世間には流通しないでしょう。でも、通貨を発行する権威を持つ国家を飛び越えて仮想の通貨が流通するということは、従来の国家意識が根底から変わっていくだろうと思うけれど、ここから近代国家は崩れていきます。(HAL予報、あてにならない)
8位。「オフショル」。オフショルダーの略。肩が出る衣装。ファッション用語はすぐに変わるから、すぐに辞書搭載にはならないでしょうけれど、2016年のスカーチョとか、三省堂はファッション新語が好きなのね。
9位。「イキる」。意気がるの略語。尊大な態度で振舞うこと、偉ぶる、傲慢に振る舞う、態度をでかくする 。
うざったい→ウザい めんどうくさい→めんどい など、省略語は若い世代に定着率が高いので、「イキる」定着するでしょう。
10位。「きゅんきゅん」。主に若い女性が「息苦しくなるほど胸の高まりを感じる」ときに使われた少女漫画などに多用された擬態語ですが、1983年リリースのY.M.O.「君に胸きゅん」などから広まり、2017年には一般用語と三省堂が認めたというわけ。
さて、使っているのはどれですか。辞書に残ってほしい日本語は?
<つづく」
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>言葉は生々流転(4)三省堂新語2017
「現代用語の基礎知識(ユーキャン)」が選ぶ流行語大賞は、その年を表して流行した語で、別段辞書にのることを期待しているわけではありません。いっときはやって、すぐにすたれてもいい。
2017年の流行語大賞語は「忖度」と「インスタ映え」。
一方、2016年の大賞語で、すでにはやりは終わった、と思えるのは「PPAP(ペンパイナップルアップルペン)」でしょうか。だいだい、芸能畑ではやった語は、消えるのも早い。
それに対して、「三省堂辞書を編む人が選ぶ今年の新語」は、定着し、将来辞書に載る可能性の高い語が選ばれます。
2016年の「ほぼほぼ」は、従来から使われている「ほぼ」よりさらに100%に近いニュアンスを出し、定着していきそうです。
2017年の三省堂大賞語は「忖度」で、流行語大賞と同じになりました。これは、忖度そのものは、以前から辞書に載っていた語で、2017年には、新しいニュアンスを伴って流行した、という事情があります。
三省堂の2位は「インフルエンサー」。世の中に与える影響力が大きい行動を行う人物。その人物の影響力を利用して購買意欲を起こさせるような宣伝を行う、中心にいる人物。
三省堂3位の「パワーワード」。もとの意味は「力のある言葉」や「インパクトのある言葉」
私は使ったことありませんでした。インターネットスラングのひとつから広まったそうです。一語で世間を動かすほどの強い影響力を持つ語に対して使われます。従来からある語でも、ネット内で話題になるような語。たとえば、藤井新七段がインタビューや会見で使用した「望外の喜び(2017年/4/4」「僥倖としかいいようがない(2017/6/2)」などの、中学生とは思えない語彙を使うと、たちまちネットではその語がパワーワードになる。自分が衝撃を受けたり印象に残れば、それがパワーワード。
4位。「〇〇ロス」。それを失ったために、衝撃を受けその後意気消沈して生活するようになった状態。大切にしていたペットを失うペットロス、好きだったアイドルグループが解散してしまうとスマップロス、好きな番組が終わってしまうと「あまちゃんロス」など。
5位。「フェイクニュース」。トランプ大統領がらみでも2017年によく使われました。
6位。「草」。これもネットスラング。もともとネット内で使われていた、笑いを意味する「W」。大笑いWWWWWWWが草が生えているように見えるから、大笑いを一語で草と書く。ネット用語はすぐに変化するから、いつまで使われるかわからないけれど。
7位。「NEM」と呼ばれる仮想通貨が流出した問題があったので、まだまだ世間には流通しないでしょう。でも、通貨を発行する権威を持つ国家を飛び越えて仮想の通貨が流通するということは、従来の国家意識が根底から変わっていくだろうと思うけれど、ここから近代国家は崩れていきます。(HAL予報、あてにならない)
8位。「オフショル」。オフショルダーの略。肩が出る衣装。ファッション用語はすぐに変わるから、すぐに辞書搭載にはならないでしょうけれど、2016年のスカーチョとか、三省堂はファッション新語が好きなのね。
9位。「イキる」。意気がるの略語。尊大な態度で振舞うこと、偉ぶる、傲慢に振る舞う、態度をでかくする 。
うざったい→ウザい めんどうくさい→めんどい など、省略語は若い世代に定着率が高いので、「イキる」定着するでしょう。
10位。「きゅんきゅん」。主に若い女性が「息苦しくなるほど胸の高まりを感じる」ときに使われた少女漫画などに多用された擬態語ですが、1983年リリースのY.M.O.「君に胸きゅん」などから広まり、2017年には一般用語と三省堂が認めたというわけ。
さて、使っているのはどれですか。辞書に残ってほしい日本語は?
<つづく」