20221008
ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩工芸の美(3)アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン オールドノリタケ×若林コレクション in 横浜そごう美術館
日本の陶磁器は江戸時代からオランダとの貿易を通じて、西欧へ輸出され王侯貴族にもてはやされてきました。明治時代に入ると、政府の殖産興業政策にのっとり、欧米新興ブルジョア階級にまで販路を拡大してさかんに輸出されるようになりました。
ノリタケはアメリカに支店を設立し、輸出を行いました。
各地の美術館で若林コレクションの展示が開催されているのに。「コレクターの若林氏」というのが何者なのか、キャラクター説明をしているサイトがみつからなくて、知りたがりの春庭はもどかしかったですが、「コレクター若林」が何者なのか、追求。
関西在住の若林経子さん、2022年に81歳。
戦後の物のない時代に、物々交換によって若林さんの家に一客のオールドノリタケのティーセットがもたらされました。若林経子さんは、その美しさに魅せられて、収集を始めました。現在ではオールドノリタケの陶磁器やデザイン画など250点以上を集め、『オールド・ノリタケ名品集 里帰りした陶磁器Masterpieces of Nippon porcelain』という本を2001年に出版、各地での美術館でコレクションを公開しています。たぶん、会場グッズ売り場ににこの本も並んでいたのでしょうに、グッズ売り場では絵ハガキしか目に入らない春庭なので、本にも気づいていませんでした。(1枚100~160円の絵ハガキ以外に買う予算ないから)
会期:2022年9月10日(土)~10月16日(日) 会期中無休
会場にずらりと並んだ若林コレクション。海外流出していた作品もオークションなどで1点1点集めてきた、という貴重な品々。こんなティーセットでお茶を飲んだり花瓶に花を投げ入れたりすることもないだろうと思いつつ、会場をめぐりました。
ティーセットが並んでいるテーブル
そごう美術館の口上
明治の開国後、世界に向けて開かれた港「横浜」。激動の時代のなか、森村市左衛門と大倉孫兵衛―横浜にゆかりあるふたりの出会いは、オールドノリタケの発展に大きく貢献しました。
オールドノリタケとは、明治中期から第二次世界大戦期にかけて、森村組および日本陶器(現・株式会社ノリタケカンパニーリミテド)によって製作・販売・輸出された陶磁器です。19 世紀後半、欧米では万国博覧会が各地で開催され、日本をはじめとする異国への関心が高まりを見せます。そのなかで、明治政府の殖産興業政策の一環として陶磁器の生産が強化され、万国博覧会などを通じて欧米諸国に紹介されました。
こうした時代に創業されたのが森村組です。森村組と、森村組の関連会社として設立された日本陶器は、アメリカの販売拠点であるモリムラブラザーズとの協同により、当時の欧米の顧客ニーズをいち早く取り入れ、新しいデザインの陶磁器を次々と生み出していきました。
本展では、オールドノリタケの陶磁器やデザイン画などをご紹介いたします。アールヌーヴォーの華麗な絵付けを施された作品や、アールデコの可憐なモチーフが儚く咲いた作品など、欧米に学びながらも独創性を開花させた意匠、技法、器種を網羅する若林コレクションから、オールドノリタケのさまざまに咲いた色彩とデザインをお楽しみください。
オールドノリタケとは、明治中期から第二次世界大戦期にかけて、森村組および日本陶器(現・株式会社ノリタケカンパニーリミテド)によって製作・販売・輸出された陶磁器です。19 世紀後半、欧米では万国博覧会が各地で開催され、日本をはじめとする異国への関心が高まりを見せます。そのなかで、明治政府の殖産興業政策の一環として陶磁器の生産が強化され、万国博覧会などを通じて欧米諸国に紹介されました。
こうした時代に創業されたのが森村組です。森村組と、森村組の関連会社として設立された日本陶器は、アメリカの販売拠点であるモリムラブラザーズとの協同により、当時の欧米の顧客ニーズをいち早く取り入れ、新しいデザインの陶磁器を次々と生み出していきました。
本展では、オールドノリタケの陶磁器やデザイン画などをご紹介いたします。アールヌーヴォーの華麗な絵付けを施された作品や、アールデコの可憐なモチーフが儚く咲いた作品など、欧米に学びながらも独創性を開花させた意匠、技法、器種を網羅する若林コレクションから、オールドノリタケのさまざまに咲いた色彩とデザインをお楽しみください。
作品目録はもらいましたが、図録と見比べないと、作品名などはわからなくなってしまいます。図録買えばいいのに、ケチるから。
でも、「色絵金彩藤文花瓶1891-1921年頃 」という作品名や制昨年はわからなくなっても、この藤の絵の花瓶の美しさは心に残りますから、9月10日の眼の保養を並べていきます。実物が見たい方は、若林コレクションの展示は10月16日までですから、横浜に駆け付ければ間に合うし、別の美術館でご覧になるチャンスがあると思います。
色絵金彩藤文花瓶1891-1921年頃
かわいい人形の作品もありました。
デザイン画の展示
ティーセットの横で
<つづく>