満開の桜に雪

天気　雪のち曇

予報どおりに朝から雪になった。関東には3月に雪の降ることは珍しくない。確か、一昨年も降った記憶がある。でも「大雪警報」にはびっくりした。まさか・・と思ったが、どんどん積もっていく。
7階から見下ろす満開の桜が砂糖菓子のようになった。


昼ごろには、歩道がぐちゃぐちゃになってしまい、車道を歩く人が。車も滅多に通らなくなっているから危なくはない。




予報よりも早い2時ごろには完全に止んだので、予報の10センチにはならなかったようだ。山沿いの青梅あたりはもっと積もったかも。

昔、4月の初めに大雪の降ったことがあった。5日か6日あたりだと思う。今日よりも大雪になった。夜の間に降ったので、かなり積もったのだ。
東京ドームが開設された年のこと。なぜよく覚えているかというと、とても手に入らないチケットを夫が知人を介して手に入れたのだ。その年に新設のドーム球場での試合、何としても見に行こう、と楽しみにしていた。午後2時試合開始。年度初めで忙しくても何とか半日は休んでいくことに・・していたのに・・
当時、私は新採用者の「新任研修」のメンバーになっていて、それは部全体で日程を決めるので、私の意見は通らない。まさか「その日はドーム球場へ行きますので」と課長や部長に言える訳がない。親の葬式ならいざ知らず・・
ということで、私のチケットは泣く泣く職場のＧファンの後輩へ譲った。夫とも顔見知りだったから同じＧファンの夫は「彼の方がいい」と喜んでいた。私は頑固に他の球団のファンだったから。もっとも、東京生まれ東京そだちで子供の頃からのＧファンを、夫は数年前に辞めていた。よほど厭になる理由があったらしい。生涯Ｇファンだけは辞めない、と思っていたのでびっくりした。
と、そんなことがあったので、その朝の雪の風景は忘れない。春の雪を見ると「恨み」を思い出してしまう。その後、ドーム球場には何度も行って珍しくなくなったけれど。

さすがに春の雪なので止んだらどんどん溶けていく。サツキの植え込みにまだ残っていた。


あれだけ積もったので桜が傷むと思ったのに、雪が融けたら変わらずに満開のままの枝ぶり。

花に雪人のこころを鎮めけり　　KUMI