KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

蝉を掴めますか

2022年08月27日 | 俳句
天気 晴

夏と秋の雲が同居するような今日の空。
昨日の午後は都心の方ではゲリラ豪雨で大変だった様だ。こちらは何事もなし。
今日は穏やかだったらしい。
朝、窓辺でジイジイとアブラ蝉の弱々しい声。外を見ても蝉はベランダには見えない。そのうちに鳴き止んだので飛び去ったのかと思ったら、暫くして又もや・・
うっかり硝子戸を開け、蝉が部屋へ飛び込んできたら面倒なので、カーテン全開で良く見ると・・

カーテンの死角の床に、蝉がいた。多分、建物の最上階の私の部屋を越え損ねたのだろう。ドジな蝉。腹を2本の指で押さえるとおとなしくしている。中指はまだひょう疽が完治していなくて使えない。

ベランダの柵の向こうへ放ったら林の方へ元気に飛んでいった。

ベランダの蝉、というと夫を思い出してしまう。
夫は蝉を掴めない人だった。いくら都会のど真ん中で生まれ育ったとはいえ、福島ヘ疎開して終戦後に帰郷した、というので昆虫くらい平気かと思ったら・・「生きたセミは暴れるから怖い」ってビックリの理由。私が留守の時、ベランダでひっくり返っている蝉を捨てようと拾ったら、突然暴れてジイジイ鳴いてビックリしたのだそうだ。以来、蝉には触れない。余程怖かった?
てんとう虫を「かわいいでしょ」と手渡ししようとしたら「よく平気だね!」と手を引っ込めた。
ゴキブリが出たら見ているだけで「おい、何とかしろ!」
って、普通の家なら奥さんの言うセリフでしょ。でも、這う虫が私は異常に嫌いなのでお互い様だったのかも。

生きている間に一度、大きなクマ蝉を掴まえてみたい。声は今年も一度だけ聞いたが、姿は見たことがない。

花すすき昭和の歌に恋多し  KUMI



コメント (6)
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