KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

認知症密度

2023年04月26日 | 俳句
天気 雨のち曇

昨日の続きの天気と認知症の話。
体調最悪のときにスマホに入れていて「愛用」している気象病アプリ「頭痛~る」を見ると、息苦しくて目眩の一番ひどかった午後の時間帯は、気圧が今日いちばんの低さだった。そこから、少しずつ上がっている。昨日テレビで見たように電子レンジで蒸しタオルを作り、ビニ袋に入れたままタオルに包んで首へ巻いた。あ、これは頚椎の辛いときに使える・・要するに血行を良くする方法の一つだ。

さて、認知症は臭いに弱くなる話。今日、エレベーターで何方かに訊こうとしたが、認知症の人は歩けても殆どが早めに介護士の誘導で食堂へ下りてしまう。わざわざ話をするために食事のテーブルへ行く訳にもいかず、話しそびれた。
歩けるのに誘導って・・と思う人も居るようだが、彼ら(彼女ら)はエレベーターの乗り方が解らない。下りる階の数字を押せばいい、と解っている人も、食堂が何階なのかが解らない。そんなの、教えればいいでしょ、と言う人は、認知症のことを理解していない。「食堂は1階だから1を押してください」と言えば、その時は理解する。でも、早い人は、数時間でその「1階」を忘れる。そういう人が一人でエレベーターへ乗ると、別の階で降りたりして迷子になったり、知らない人の部屋へ迷い込んだり・・
最近はそうした「事件」を防ぐために職員が同行することにしたようだ。以前は、迷子の人が居たりして随分と本人の部屋へ戻したり、面倒があったものだ。
昨日のことを忘れるどころか、朝のことを昼には忘れ、今の食事が夕飯なのか朝食なのかも忘れ、さっきトイレへ行ったことも忘れ・・中には入れ歯を入れてあることも忘れ・・でも、話すこと、食べることは普通に出来る人の多いのが不思議だ。そして、時計盤の針は読めなくなっても、数字と文字を忘れない、というのも不思議だ。

さて、これを読んでいて「もの忘れがひどくなったし、私も認知症かも」と思う人へ。「もの忘れ」は認知症ではありません。今朝の食事の内容を忘れても、食事したことを覚えていれば正常です。時計の針が11時半を指していて「お腹が空いた」と思い、外が明るいので昼食の準備をするのなら、正常です。本気の認知症の人は、午前も午後の何時何分かも解らなくなっていて、これから食べるのが昼なのか夜なのかも解りません。

こんなに認知症密度の高い所に居ると、何だか世の中、認知症だらけで、自分も簡単に罹ってしまうのではないか・・と思ってしまうことがある。でも、この施設の外へ出れば、そういう人たちは殆ど居ない。
夜になって、少し頭がすっきりしてきた。明日は晴れてくれるのだろうか。認知症になる前に、しておきたいことが沢山ある。

春愁を探すや闇を凝視して  KUMI
コメント (2)
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