KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

梅見日和

2021年02月13日 | 俳句
天気 晴

写真は、今日の公園の梅。まだ咲き始めだった。

土曜日なのに、CT検査の予約の日。土曜は診察のない科が多いので当然、検査もあまりない。前回の診察時は、コロナ患者の大幅増加した頃だったので「混雑しない日がいいでしょう」とドクターが空いた日を選んでくれた。結果は10日後。
検査そのものはどうということもなく・・結果が解るまでは何も考えずに過ごすしかない。

病院の近くでは満開近いような梅の木があった。ここお隣の市は梅園が名所になっているくらいなので、梅が市の花になっていてあちこちに梅が咲く。
それを見たので、暖かそうな陽気にも誘われて、病院の帰路はいつも散歩していた公園へ行くことにした・・というか、公園経由で帰ることにした。禁止令に違反するので「遠回りして帰る」と思えば良い訳で。公園前まではバスに乗った。
白梅はまだ。紅梅は、寒梅の薩摩紅梅が綺麗に咲いていて、そのそばの一重の紅梅が咲き始めていた。う~ん、このスマホ、赤い色がどうにもうまく撮れなくて不満が残る。


池の水は池浚いのさ中で抜かれたままだ。がっかり。


いつものように池のそばのベンチで休んだが、何だか落ちつかない。感染の危険なんか全くない公園なのに、禁止令が解けないとどうにも気持に余裕が出来ないようだ。
風も思ったよりは冷たいので、早々に引き上げた。帰路は公園から2500歩くらいになる。
途中に咲いていたマンサク。


それでも、久々にお散歩感があり、満足満足。明日からまた整体治療に行くまでの3日間は引き籠り生活になる。
カメラを持って堂々と散歩に出られる日は、来るのかしらん?と思ってしまう。そうそう、東京での感染者の感染ルートはなかなか表に出ないけれど、30代の女性が友人たちと公園でランチをしたら仲間から感染したという。持参のお弁当を広げて賑やかにお喋りしながら食べていたのだろう。誰でもしそうな、当たり前の光景だ。公園なら大丈夫、も、今の東京にはないようだ。今日も、子連れグループが陽だまりでお弁当を広げていたけれど・・
公園は黙って食べて黙って歩く所。喋るならマスクをしよう。ジョギングの人がマスクしていないのもすれ違う時とっても気になる。公園で前後に人の居ない広い場所では、私は原則マスクはしない(息苦しいので)。前から来る人は避けられる、でも、背後からのジョガーは気づかないことがある。ノーマスクの人とすれ違っても感染リスクはない、などとどこかで読んだことがある。でも、無症状感染者が多いと知った今は気になる。
苦しいとは思うけれど、マスクして走ってください!

耳朶過る風に音あり梅見月  KUMI
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雛飾る

2021年02月12日 | 俳句
天気 曇

昨日、早いと思いつつお雛様を出した。
お雛様のことなど全く忘れていたが、一昨日、古いファイルの古民家の雛飾りを見て思い出したのだ。小さな小さなお雛様だけ、持ってきてある。あとの人形類はすべて家とともに処分した。一つをもったいない、と思うとあれもこれも、となってしまうので食器も本も一つ主義にした。
母の作ったみごとな木目込み人形の幾つか。好きで集めたたくさんの大型こけし・・などなど。置く場所がないので、「一つだけ」と決めたときに、20年くらい前に買った小さな京都の御所雛だけにしたのだ。実家には長姉のために祖母が買ったという段飾りがあったが、それは私のものではなかった。なので、自分のために自分で買ったお雛様なのだ。
見たかったら雛飾りは、近くの古民家園などへ行けば見られる。市の保存民家にも飾ってあった。

ということで・・狭い「独房」みたいな部屋の、僅かな飾るスペースになっている、パソコンデスクの上の段に置くことにしたのだ。


ここに置いてあるのは・・主宰の色紙、ラジオ(この場所しか、電波を捉えられない)、唯一持ってきた私の撮影した雪の八海山の写真(パソコンのファイルにはたくさんあるが紙になったものはこれしかない・・)、そして、ほんとは持ち出してはいけない世界遺産の島で拾った貝の色々(夫が赴任していたので、行ったときに拾ってきてしまった)
とまあ、寂しいこと。

俳優の高橋英樹さんが自粛生活の間に家の古いモノを、30tも処分したという話をテレビで見た。きっかけは、娘さんから「残されても私にはみんなゴミ」と言われたからだという。確かにそう。自分では金をかけて買ったものも、自分以外の人間には価値がない。
写真のお雛様も、身丈10㎝もないのにかなりの値がした。でも京都の確かな工房のもの、と言うのを信じた。毎年20日以上も飾っているのでもう原価償却していると思う。まだ早い・・と思ったが、昨日がちょうど大安だった。別に、大安でなくても構わない筈なのに。

  おそろしき世も見てきたる古雛(ふるひひな)  KUMI
11年前、この吟行句を作った川崎市民家園の古民家の雛飾り。



こちらは、府中郷土の森博物館の古い商家にあったものだと思う。




大安と確かめ雛を飾りけり  KUMI
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命、はかなし

2021年02月11日 | 俳句
天気 晴

梅一輪一輪ほどの暖かさ  嵐雪

江戸時代の、今に残る名句の一つ。
八重咲の薩摩紅梅は寒のうちから賑やかに咲き続けるが、他の紅梅も咲いているだろうか。という、6年前の今頃の写真。近所をちょっとお散歩、で撮ったものなのだ。散歩に行ければねえ・・梅の花の咲いているうちに禁止令が終わることを祈る。あと10日。都内の感染確認者は500を切っている日が続いているけれど。まだまだ。
白梅も咲いてしまったかも。


数日前までお元気で挨拶を交わしていた、近くの部屋の方が亡くなった。最後に姿を見たときもいつものように杖をついてはいたが、しっかりしていた。他の人と話をしていて、私が通りがかった時、こんなことを言っていた。
「医者に言われてもうショックだったよ」
それから食堂へも来なくなり、入院した、と聞いた。今日、どやどやと数人が。外部の人は原則建物内に入れないので、余程のことでないと・・彼の部屋を片付けて家具など運び出しに来ていた身内だった。
職員は「〇〇さんはちょっと具合が悪くなって」とか言っていたけれど、また退院できるなら部屋は確保しておく。今日、彼の隣の部屋の男性が「亡くなったよ」と。親族から挨拶を受けたそうだ。職員は絶対に真実は言わない。当然のことだが。

こういう施設だから、亡くなる人が居るのは当然で、今年になってから二人目?でも、もう一人の女性は、それを聞いてもまあ納得のいく人だった。でも、先月まで碁を打っていて、つい先週まで元気にことばを交わしていた人だ。なのに寝付くこともなく、あっけないもの。私もそんな最期を迎えられたら、と思う。
    わが柩には紅梅のひと枝を  KUMI
かなり前にこんな句を詠んだ覚えがあるが、活字になったかどうかは覚えていない。

合掌。

なほ続く自粛暮らしを梅見月  KUMI
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今更トイレットペーパーの話

2021年02月10日 | 俳句
天気 晴

今日から陽気が春めく、という予報の朝の空。富士山もぼんやりしているし、飛行機雲も解けていくし、やはり春めいてきたように思える。

去年の今頃から始まったのだったろうか、トイレットペーパーとマスクの不足騒ぎ。無論、今はそんなこともないのだが、さて、外出禁止令が出て一週間くらいしたらトイレットペーパーが尽きたのだ。以前の暮らしでは万一のために3ヶ月分はストックしていて、ここへ越すときにそれを持ってきたので年末まではそれで補っていた。
年末、少なくなってきたのでスーパーで4個入りを補充した。そして外出禁止・・でもペーパー類はホームでいつでも買えますよ、ということだったので安心していた。もう一日分しかない、というときに12個入りのロールのパックを譲ってもらった。下の写真の右のもの。「再生紙だからちきゅうにやさしい」と書いてあるけれど、私にはやさしくない。

え~~っ、30mとは短い!・・とびっくり。以前、家で使っていたのは同じく再生紙利用のシングルの120mだった。紙質はよその家と比べると良くなかったが、洗浄トイレに何もフワフワを使う必要は感じなかった。ものぐさの私向きで、一人暮らしになってからは一個替えれば1週間くらいは使えた。そんな訳で、去年は、ご近所の奥さんが買えなくて困っているのを助けてあげることが出来た。「紙質は良くないですよ」と言ったが、それどころではなかったようで、とっても喜ばれた。
話を元へ・・ホームで譲って(無論タダではない)もらったものは、何と、1個が1日でほぼなくなった。慌てた。そんなに早くなくなる?
ということで、10日も経ったらストックが2個になってしまった。使い方が多すぎる?って、別に品不足な訳でもなし、そんなにケチケチ使わねばならないの?
事務所にちょうど所長が居て、また譲ってもらおうとしたら、12ロールのパックは切らしていて、あとは明後日に入荷、なのだという。明日いっぱいは大丈夫と思うけど・・
「買ってきましょうか」と所長。でも忙しそう・・
「買いに行ってはいけません?〇〇に良い製品がありますから」と私。上の写真の左側の製品。
外へ出るチャンスだ、不要不急どころか必要不可欠な買い物、しかもスーパーまでは2分で行けるのですよ!まだ10時半くらい、スーパーは客もガラガラの時刻。
「・・・」所長、頷いて口に指を立てて。要するに、他の人にはナイショで行ってきてくださいね。ということなのだ。
大型のエコバッグを持って急いで(遠回りして)行ってきた。写真のパックを2個買ってきた。8個あれば、外出禁止が3月初旬まで延期になっても大丈夫かも。もう、一日で使い切るペーパーはゴメンです、替えるのが面倒なので。

ということで、あと三日間はどこへも行けないかと思ったら、少しのあいだ外へ出られた。暖かい日で、ちょっとした回り道も気分よく歩けた。と、こんなことで喜んでいる自分が情けない。コロナめ!!

花屋開店フリージアの香を撒いて   KUMI
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春寒

2021年02月09日 | 俳句
天気 晴

風の冷たい一日で気温も10℃にならなかった。11時ごろ、ラウンジへ日光浴に出たら、空気が澄んで乾燥しているのだろう、富士山がまだ真っ白だった。いつもなら昼近くなればぼんやりしてくるのに。
ラウンジの椅子に座って窓越しに見えるのがこの富士山。スマホでは少しズームにしてこの程度にしか撮れない。邪魔なモノが目の前に色々あるけれど、富士山を毎日眺められる、というのは有難いことだ。
以前の家の、一年前の富士山。今日の方が雲もなくすっきりしていた。


午後、整体治療へ。帰路の電車(駅一つ、各駅停車の電車に乗る)に乗ったら特急待ちで暫く停車していた。特急が遅れていたのか、発車まで車内を眺める時間があった。まだ高校生の下校時間にはなっていなくて空いている。マスクをしている人のほぼ9割以上が不織布の使い捨てマスク着用になっていることに気づいた。
不織布マスクでないとウィルスは遮断出来ない、という情報がこんなにも拡大しているのか、とびっくりした。最近までは、ウレタンマスクが大流行で、ホームの若い職員も黒やベージュのウレタン製の人が多かった。今は、少なくなった。
散歩には行かない今、私も使い捨ての白い不織布マスクしか使わず、一度の外出で廃棄している。でも・・汗をかく季節になると顔が痒くなるのだ。肌に合わないから、とウレタンを愛用する人も多いらしい。私にはぴったりフィットし過ぎて息苦しくなるので使ったことがない。手作りのガーゼマスクがいちばん使いやすいけれど、しないよりはする方が良い、程度の感染防止にしかならないとか。
今年の春夏も、マスク生活は続くのだろうか。元気なうちに、マスクなしで電車に乗って吟行句会へ行きたい。最近は、それも夢のまた夢、と思うようになった。

工事場のコーンころがる春北風(ならひ) KUMI
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