2020年12月9日、お参りしました。
「白國神社は、姫路市街地の北部にある広嶺山の山麓に位置する神社である。白國の地は、稲背入彦命が播磨別となり阿良津命が播磨国の初代国造りとなり、この地方を治め、その子は佐伯直の氏姓を賜り、佐伯蓮・差浮き宿祢など、代々大和朝廷の要職に就いてきたので、古くから開けた土地であった。『延喜式』神明、飾磨郡四座のなかに『白國神社』の名が、『峰相記』『播磨鑑』にも『白國大明神』の名があり、明治中期まで白国氏が神官として75代続いたという由緒ある神社である。
八幡社は、本殿の北に位置し、南面して建っている。かつては白國大明神を祀る本殿であったが、昭和10年に県社昇格を祝って現本殿を新築した際、現在地に移して八幡神を勧請したものと伝え、様式的に17世紀末から18世紀初頭の建築と考えられる。
一間社隅木入り春日造で屋根は銅板葺になっているが、かつては柿葺きであった。正面、側面の三方に切目縁を廻し、高欄、脇障子を置く。軸部円柱の身舎内部は奥行き中央付近で前後に分かち、正面外陣、背面内陣とし、内陣には宮殿を置き、内外陣境は引き違い戸四枚とする。外陣正面は両開きの桟唐戸である。正面向拝は庇を身舎幅より片側で四枝落ちとし、木階七級、浜床、浜縁がつく。縁廻り、高欄、脇障子、浜縁(浜床)は後補である。
規模は小さいながら、組物を出組とし、蟇股や妻飾りに意匠を凝らしている。身舎の蟇股は正面に鳳凰、右側面に竹に虎、背面は波に兎、左側面は梅に鶯となっており、正面向拝に龍(裏側は渦)が配してある。身舎組物は出組で軒支輪(蛇腹支輪)とし、向拝は出三斗で、海老虹梁で身舎と繋ぐ。身舎、向拝とも頭貫および肘木先端の木鼻に繰形が付く。妻飾りは、正面は虹梁大瓶束で背面は二重虹梁大瓶束である。背面は支輪が廻っているため、背面妻飾り部分が手前にせり出しており、下段の虹梁の間に立葵と菊の紋を飾った蟇股を配している。紋は姫路城主であった本多家と神社の紋を組み合わせたもので、本多家との特別な関係を物語っている。
17世紀末から18世紀初頭にかけての華麗な細部意匠をもつ上質な建築物であり、白國神社の旧本殿として歴史的に重要である。縁廻り等は後補であるが、全体として保存状況も良い。』
兵庫県姫路市白国5-15-1
map
社標
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随神門
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大石鳥居
「1717年(享保2年)9月に氏子中にて建てられたもので、播州餝東郡国衛庄白國神社と刻まれている。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/7a/86129e33f2eb997d127696c7cdfcfaa8.jpg)
撫で戌
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社務所
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手水舎
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参道
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池鯉鮒社
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狛犬
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拝殿
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神馬
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本殿
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山森稲荷社
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白国神社八幡社(姫路市指定重要有形文化財)
「1935年(昭和10年)に現本殿の新築に伴い、旧本殿を移築したものと伝えられている。一間社隅木入り春日造りで、規模は小さいながら組物を出組とし、蟇股や妻飾りに意匠を凝らしている。屋根は現在は銅板葺きであるが、かつては柿葺きであった。17世紀から18世紀初頭にかけての華麗な細部意匠をもつ上質な建築物であり、白国神社の旧本殿として歴史的に重要である。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/14/8a4b53c11104e5a97bc4911661357624.jpg)
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「白國神社は、姫路市街地の北部にある広嶺山の山麓に位置する神社である。白國の地は、稲背入彦命が播磨別となり阿良津命が播磨国の初代国造りとなり、この地方を治め、その子は佐伯直の氏姓を賜り、佐伯蓮・差浮き宿祢など、代々大和朝廷の要職に就いてきたので、古くから開けた土地であった。『延喜式』神明、飾磨郡四座のなかに『白國神社』の名が、『峰相記』『播磨鑑』にも『白國大明神』の名があり、明治中期まで白国氏が神官として75代続いたという由緒ある神社である。
八幡社は、本殿の北に位置し、南面して建っている。かつては白國大明神を祀る本殿であったが、昭和10年に県社昇格を祝って現本殿を新築した際、現在地に移して八幡神を勧請したものと伝え、様式的に17世紀末から18世紀初頭の建築と考えられる。
一間社隅木入り春日造で屋根は銅板葺になっているが、かつては柿葺きであった。正面、側面の三方に切目縁を廻し、高欄、脇障子を置く。軸部円柱の身舎内部は奥行き中央付近で前後に分かち、正面外陣、背面内陣とし、内陣には宮殿を置き、内外陣境は引き違い戸四枚とする。外陣正面は両開きの桟唐戸である。正面向拝は庇を身舎幅より片側で四枝落ちとし、木階七級、浜床、浜縁がつく。縁廻り、高欄、脇障子、浜縁(浜床)は後補である。
規模は小さいながら、組物を出組とし、蟇股や妻飾りに意匠を凝らしている。身舎の蟇股は正面に鳳凰、右側面に竹に虎、背面は波に兎、左側面は梅に鶯となっており、正面向拝に龍(裏側は渦)が配してある。身舎組物は出組で軒支輪(蛇腹支輪)とし、向拝は出三斗で、海老虹梁で身舎と繋ぐ。身舎、向拝とも頭貫および肘木先端の木鼻に繰形が付く。妻飾りは、正面は虹梁大瓶束で背面は二重虹梁大瓶束である。背面は支輪が廻っているため、背面妻飾り部分が手前にせり出しており、下段の虹梁の間に立葵と菊の紋を飾った蟇股を配している。紋は姫路城主であった本多家と神社の紋を組み合わせたもので、本多家との特別な関係を物語っている。
17世紀末から18世紀初頭にかけての華麗な細部意匠をもつ上質な建築物であり、白國神社の旧本殿として歴史的に重要である。縁廻り等は後補であるが、全体として保存状況も良い。』
兵庫県姫路市白国5-15-1
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社標
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随神門
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大石鳥居
「1717年(享保2年)9月に氏子中にて建てられたもので、播州餝東郡国衛庄白國神社と刻まれている。」
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撫で戌
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社務所
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手水舎
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参道
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池鯉鮒社
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狛犬
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拝殿
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神馬
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本殿
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山森稲荷社
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白国神社八幡社(姫路市指定重要有形文化財)
「1935年(昭和10年)に現本殿の新築に伴い、旧本殿を移築したものと伝えられている。一間社隅木入り春日造りで、規模は小さいながら組物を出組とし、蟇股や妻飾りに意匠を凝らしている。屋根は現在は銅板葺きであるが、かつては柿葺きであった。17世紀から18世紀初頭にかけての華麗な細部意匠をもつ上質な建築物であり、白国神社の旧本殿として歴史的に重要である。」
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