2006.9.3(日)快晴
6:00 起床
13:00 鶴岡市内彷徨
17:45 ホテルαー1 着
鶴岡は城下町である。城下町は道が解らない。私の経験では一番強烈なのは鳥取市であった。旅館からたばこを買いに行ってもかえって来れないのだ。鶴岡もなかなかのものである。地図があっても方向が解らないからあまり役に立たない。目印地図がないといけない。そしてこの町の道案内は不親切である。たとえば鶴岡駅方面と表示があってもいつのまにか無くなってしまうのである。最後まで面倒見てよと思う。私は鶴岡郵便局に局留め郵便物を取りに行く必要がありホテル前の郵便局の道標を頼りに探したのだが、自転車で30分は探した。郵便局左矢印200mと表示があるのだが、左に曲がって200m行くのか200m行って左に曲がるのか、第一左に90度曲がる道は無いのである。結局左折し、200mの所に再度右折の看板があるのだ。こんなわからん表示あるか。責任者出てこい。念のため私は決して方向音痴ではないのだ。むしろ方向感は鋭い方であると思うのだが、鶴岡が城下町として優れた街なんだろう。本当に彷徨してしまった。
てな調子で致道博物館に行くのに2時間程度を要した。致道博物館は入館料は700円と高いが、広い敷地に歴史的な建築物を移転し、その中に展示してあり値打ちのある博物館である。例によって民具の所を重点的に見ているが、雪国独自の用具があっておもしろい。運搬用の橇、乗り合い橇、作業用橇など様々な橇がある。また、ばんどりといって背負子を背負うとき背中を保護する藁製品があり、装飾的なものも含め多くの種類があり、このコレクションはすばらしい。そこでまたしても大発見、前回紹介した「つぐら」がここでは「いづめ」と呼ばれているのだ。この藁製品はどこの博物館でも必ず展示してある。私がたどったこの1ヶ月の間でも呼び方が3回変わっているのだ。おもしろいよねえ。
ちなみにいづめというのは藁で編んだ容器のことのようで、鶴岡には「いづめ人形」という藁の容器に入った人形がある。
旧西田川郡役所、旧鶴岡警察署、田麦俣の民家(兜づくり)
博物館のある鶴岡公園周辺は大変きれいにすっきりしたいわゆる官庁街なんでしょうが、お城跡とマッチして気分のいいところである。内川のあたりに学校給食発祥の地というのがあった。関係者にとっては大切なことかも知れないが、、、、発祥の地が好きな土地柄なのでしょうか。その隣に公衆便所の由来というのがあり、紹介しておく。ここまでやるかの感があるのだが。また、帰り道に馬場町タブの木というのもあり、こんなの見つけられるのも自転車ならではのことでしょうか。
由来は拡大して見てね。
タブの木は大きすぎて写真に入らない
路銀の調達のため預金通帳を鶴岡郵便局留めで送らせたのだが、一向に到着していない。予定していた安宿は満室で断られる。仕方なく探した宿は4日は休日とのこと。高くても仕方がないかと予約した宿は一人宿泊は1,000円増しなんて言う。どうもやることがうまくいかない。東北は日本の鬼門でもあり、私にとっても鬼門なのか。
大体鶴岡の人間ってあいそないよ。店に入ってもジロって見るだけでなんにも言わない。頭くるから「営業してるん」って関西弁で大声で言ってやるのだ。ホテルの従業員も食堂のおばちゃんもみんなそうだ。関西人と東北人って合わないのかなあ。
走行20Km 累計 1、545Km 費用 9,056円