2006.9.20(水) 曇り 快晴
6:00 起床
10:05 ゆきの小舎発~R341~県道66号~マイランド尾去沢12:00着
14:00 マイランド尾去沢発~県道66号~大湯環状列石~
16:30 黒森YH(鹿角市大湯温泉)着
夜はびちびちと雨が降っていた。朝の空もどんよりとしている。大森YHは管理人さんが午後出かけるので遅い目に到着してくれということで、出発もゆっくりとする。写真を撮ってもらったり、ブログの更新をしたりして10時に出発する。
ゆきの小舎前で
熊沢川沿いの道は緩い下りでほとんど漕がずに進める。フラワーラインと名付けて、地元の女性会などが分担して花を育てている。サルビアや万寿菊などが満開で、何キロも続いているのは本当に美しい。数日前秋田の道をくさし、自殺率との関係まで言及したことを改めて撤回する。心優しい人たちが花を育て、道をきれいにしていてくれる。ここ鹿角は秋田の中でももっとも自殺率が高いのだって、道との相関関係は無さそうだ。
R282に入り、花輪の町に入る。マイランド尾去沢は昭和35年廃坑となった尾去沢鉱山の跡地に坑道見学、資料館、その他娯楽施設を併設したテーマパークである。鉱山おたくとしては是非行かねばならない。時間的余裕があったのも幸いして、6Kmの道のりを尾去沢に向かう。これが結構な登りで苦労する。鉱山が山の上にあるのは当然である。
やっとの思いで到着すると、予想どおりお客は少ない、料金は800円が値上がりして1,000円となっている。郵貯クラブで割り引いてもらって900円。佐渡金山と似たようなものか。石切沢という実際の坑道に入る。坑内はコンクリートで固めたりして無くて、露岩のままである。地盤はしっかりしているのだろう。尾去沢鉱山は和銅年間の開坑で、日本で一番歴史のある大鉱山であろう。当初は金山として開発されたが、近代においては銅が主の鉱山である。
明かりはあるものの一人で坑道内を行くのは結構気味悪いものだ。カツーンカツーンというクリートの当たる音が響く。グランドマインキャニオンといって鉱脈の部分だけを掘ると縦に湾曲した、地底のキャニオンが上下に何十メートルと続く、圧巻である。
グランドマインキャニオン、写真では迫力が表せない。
江戸時代の実際の坑道や、近代坑の作業の様子などが人形を使って展示されている。とにかく何キロも歩くので、普通の人なら参ってしまうのではないか。
秋田は鉱山が多く、周辺にもかなりあるのだが、もちろん操業している鉱山は無く、展示しているところもここぐらいだろう。秋田魁新聞社から「秋田の鉱山」という本が出版されており、読んでみたいと思ったが重いので諦めた。
資料館は無料なのでじっくり見学する。水替え(水の汲み上げ)に使用する汲み上げ器が佐渡のように回転式でなくて、単純な引き上げ式になっている。現物も絵図面もそうなのだ。同じ江戸幕府が管理していても違うのは、佐渡の職人の技術が優れていたのかなと想像する。そしてこの鉱山も過去の栄光のみ強調し、負の遺産である公害問題や朝鮮人徴用問題などには一切触れていなかった。銅の採掘を1200年もやっており、戦時中の採鉱量がピークを示していることからそれらの問題はあったに違いないのだが、残念である。 マインランドの下に採鉱場跡が残っており、発電所や研究所として使用されている。大きな煙突がそのまま残っておりもの悲しい。
選鉱場跡、煙害を出した煙突はそのまま残っている。
昼食はいつもどおり稲庭うどんを食す。青森に入ったら無いかも知れないので焦って食べている。みそたんぽもおいしい。鹿角はきりたんぽ発祥の地と宣伝している。
県道66号線を通って環状列石に向かう。先に現物を見て、いかなるものかをストーンサークル館で顕彰しようと館に入ると、団体の客と間違われて観覧券を手渡された。本来は観覧料を払わなければならないが、まあいいかと思い見学する。しかしなんか落ち着かなくて、結局環状列石って何なのかよくわからなかった。
野中堂環状列石と万座環状列石
YHに着くと、管理人さんが魚釣りの格好をしている。帰ってきたのかと思い、「釣れましたか」と聞くと、「これから行くのよ、お風呂入っといて」なんてまあのんびりしていること。
走行49Km無し 累計 2、229Km 費用2,523円
★大湯温泉黒森の湯 2006年9月20日 黒森YH内 食塩泉 大湯温泉上ノ湯か ら引泉 無色透明 源泉掛け流し 加水、加温無し 外湯も何カ所かあるのだがYH内 の温泉も珍しいのでここだけににしておく。