晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

長万部へ 10/5

2006-10-06 | 旅行記

 2006.10.5(木)     快晴  朝12度 日中21度           
 6:30 起床
 8:00 鹿部温泉こにし旅館発~R278~R5~
15:20 長万部福屋旅館着 

  今日はどう考えてもひたすら走るだけのコースである。鹿部温泉を出てすぐに左手に駒ヶ岳の特徴的な山容が見える。いいアングルが無いかなと思っている間に近くの山に隠れて見えなくなった。写真と飯はチャンスを逃してはいけない。諦めかけたとき右手にひょうたん池公園の表示が出てきた。5,600mで到着、予想どおり駒ヶ岳がしっかり望める。周辺の原野は分譲地になっているらしく、住所氏名を書いた札が区画毎に並んでいる。Img_0971
ひょうたん池からの駒ヶ岳

Img_0974 北上するとこんな形になる


 なぜか京都、大阪、兵庫の住所ばかりだ、関西の業者が販売したのだろうか。一軒はどうも自力で建築中の様子だが、あとは原野のままで表示の札だけが年月を経ているようだ。
 国道に戻るとダイワロイヤルズのホテルがあり、同社の分譲地が続いている。喫茶店や美容院、ハムの店、陶芸の店などが分譲地に開業しているが、商売になるのかなあと余計な心配をしてしまう。
 5号線に出ると久々の車地獄となる。道南の動脈だから仕方がないとしても、自転車や歩行者には優しくない道路だ。最初のトンネルなんか歩道もなく、へんな石畳状の路面で
路肩は盛り上がっており最悪。そこへトラックやバスがひっきりなしに来るのだからたまらない。その後も歩道は有ったり無かったりでやたら工事はやってるは、スピードはおそらく80Kmはでてるだろうでヒヤヒヤ走行が鷲の巣あたりまで続く。途中山越に関所跡
があるだけで見るものは何もない。景色も殺風景なすすき原や畑、牧場が続き、予想どおりただひたすら走るだけの一日とあいなった。Img_0980

山越内関所跡地


 このコースは10数年前車で走ったが、その当時感じた寂れた田舎の雰囲気はみじんも無い。昨日同様建物の立派さ、明るさが主因だろう。

走行 99Km  累計 2,815Km   費用 7、100円

★鹿部温泉こにし旅館 6,300円 設備、食事は値段どおり、温泉は最高
★長万部温泉(福屋の湯) ナトリウム 塩化物泉      源泉掛け流し
 薄赤色 無臭 食塩味  高張泉弱アルカリ泉高温泉  ph7.2 温度49度
  良く暖まる湯である。

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自転車旅行再開 10/4

2006-10-06 | 旅行記

 2006.10.4(水)     快晴  朝12度 日中22度           
 6:30 起床
 7:56 湯の川温泉KKRはこだて発~R278~恵山~大船遺跡~
14:40 鹿部温泉こにし旅館着~しかべ間歇泉公園 

  北海道の目標は小樽市である。過去四回の訪問でいろんな所を巡り、著名な都市で小樽だけが未訪の地なのである。特に前回訪問の際には高速道路の上から覗いていながら行けなかった街であり、今回北海道の全てを巡るのが無理な状況では、是非とも訪れてみたいものだ。函館から東回りか西回りか迷ったのだが、10年ほど前に訪れた戸井をもう一度見たいので東回りとする。
 戸井には当時トーパスカップというトライアスロンの大会があって、その審判講習会の講師として出張したものであった。群馬の吉井さんが東日本、私が西日本の講習を受け持っており、北海道だけは札幌でも二日間の講習をするので二人で訪問したのである。11月の前半の連休で、寒くて暗く寂しい漁村の印象がきつかったのだが今はどうなっているだろう。
 天気のせいもあるがうんと明るい印象だ。思えばあのときは黒い雲が立ちこめてみぞれ交じりの雨が降っていたのだ。漁に出ているのか人の気配は無いのだが、建物が変わっている。漁村が妙に寂しく感じるのは実はあの板張りとトタン葺きの家屋からきているのではないか。今はそういう家がすっかり姿を消し、明るい色合いのコンクリート住宅になっているのだ。戸井は大間の向かい側にある。勿論マグロ漁が盛んなのだが、昆布でも有名である。どこの家にも広い昆布乾し場の玉砂利を敷いた庭がある。Img_0946

戸井港遠望

 左の山手に古い鉄道遺構がある。戸井鉄道といって戦時中に突貫で作られ、資材不足のため鉄筋抜きでコンクリートだけで作られた陸橋がある。一カ所だけかなと思っていたら
相当長い距離で遺構が残されており、一部は散歩道などになっている様子である。この鉄道はついに列車が走ることなく廃線となり、幻の鉄道と言われているそうである。青森の下北鉄道も戦時中に造られ、朝鮮人徴用の問題の鉄道であるがどちらにしてもどのような必要性があったのかわからない。重要な資源や軍事上の必要性は無いように思えるのだが。Img_0949
戸井鉄道跡 Img_0951

恵山遠望
 


 小さな坂を登ると、恵山が見える。618メートルの山だが、海面から起立しているので堂々たる山容だ。左方に爆裂火口があり白い煙を上げている。登ってみたいのだが今日どこまで行けるか不安なので諦める。恵山と別れ峠にかかると、「熊出没注意」の看板が出てくる。一体どう注意したらよいのか、なんとも心細い。
 太平洋側に出るとさすがに波がきつい。所々にサーフィンを楽しめるポイントがある。入り江毎に10数件の漁村が点在し、子供達はどうやって通学しているのだろうかとか、冬になったらみんなどうしているのかなど余計な心配をしてしまう。左は断崖で、関西に持ってくれば立派な名所になりそうな滝が連続する。名前が付いているわけで無し、駐車場所が確保されているわけで無し、地元の人にとっては毒にも薬にもならない存在なのだろう。Img_0953 Img_0952

断崖や滝が続々現れる



 大船で縄文遺跡を訪ねる。100軒近い縦穴住居跡のある大集落だ。出土の土器や石器も半端じゃない。石皿なんか資料館の周りに石垣のように積んである。
 青森から道南にかけて数多くの縄文遺跡がある。縄文の道というらしいが、その文化が花開いたことは事実である。なぜこの寒い地に縄文文化が花開いたのだろうか。確かに縄文海進という温暖な時期もあったのだが、それにしても九州や畿内ほどは暖かくないだろう。ひとつ考えられることは、暑い寒いより食料が得やすいか否かという観点である。
寒い冬はじっと耐えて春を待つのは農耕文化であって、漁猟狩猟の時代には、特に狩猟には冬は格好の季節なのではないか。雪の上に足跡が残ることや冬眠する動物の狩りなど有利な面が多々ある。多くの遺跡が海に近いことと合わせ、縄文文化が雪の地方に花開いた事由はそんなところにあるのかも知れない。
 大船遺跡で特徴のある住居跡は深さが2.4mもあることだ。丁度学芸員さんが穴の中で雑草の刈り取りをしておられたので、なぜこんなに深いのか訪ねるが、不明とのことである。かまど跡などもあり居住の跡には違いない。北陸のヒスイや秋田のアスファルトなど三内丸山と同様の出土品もあり、当時かなり広範囲の交易があったことも理解できる。Img_0955 Img_0958

所狭しの出土品、石皿など山積みされている
 

Img_0959           

深い竪穴住居跡
Img_0964



 鹿部町に入ったところで、名の付いた滝が現れる。その名も三味線滝、三味線の音に似ているとのことだが一向に三味の音は聞こえてこない。これがほんとの三味線か。今日の海岸沿いでは一番の滝だから名前が付いてもまあいいか。Img_0967

三味線滝

 その先で自転車のツアラーに逢う。「自転車の人は久しぶり」と妙に感激していた。函館からスタートし明日にもゴールするとのこと。北海道一周で丁度一ヶ月間かかったらしい。
 鹿部は間歇泉で有名。12分間隔で15mもの熱泉を吹き上げるというもの。待っている間は足湯に入れるようになっており中々の見物だ。泉質はナトリウム塩化物泉。Img_0970



間歇泉噴射の様子

 間歇泉公園の向かいにある、蕎麦屋さすがやは安くておいしい。蕎麦粉に昆布を混ぜてあり独特の味と食感である。もり430円。おまけにいただいた昆布の甘辛煮も大変おいしかった。
 宿は数件あるがそれぞれ泉質が違うそうで、一番はずれのこにし旅館に泊まる。料金が安いので設備や食事はそれなりだが、温泉は最高で、入った途端に肌がつるっとするのだ。

走行 92Km  累計 2,716Km   費用 9、392円

★鹿部温泉こにし旅館の湯 源泉掛け流し 含重曹食塩忘硝泉 自噴毎分21㍑ 
 源泉49度 ph7.2
入った途端につるっとし、べとつき感無く感触最高の湯 

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函館空港 10/3

2006-10-06 | 旅行記

 2006.10.3(火)     曇り 晴れ           
 6:30 起床
 9:00 湯の川温泉KKRはこだて発~函館逍遙~函館空港~
15:30 KKRはこだて着 

  夕べからしっかり雨が降っている。朝方もすっきりしないので連泊することにし、函館市内を歩く。五稜郭も函館山も以前に行ったので、北海道のガイドブックを探して購入し、市立博物館に行く。博物館は函館山の麓、山の手の町並みの南の公園内にある。小さな遊園地や動物園があり、プロムナードには最高だ。Img_0936

旧函館博物館二号

 博物館の目玉は重文の志海苔古銭である。37万枚もの古銭が昭和43年道路工事現場から発掘されたものである。由緒所以が解らないというのが面白い。昔から脱税の意図はあったのだろうか。地域柄水産関係、造船関係の展示物が多い。時間がないので充分に見られないのが残念だ。
 函館空港に見送りに行く。飛行機での別れというのは汽車やバスみたいにすぐに行ってしまわないので余計に哀しい。出発時間になっても滑走路に出たりエンジンを吹かしたりちっとも飛んでゆかない。飛び立つとぐーんと旋回して、段々小さくなり、最後に秋の陽に反射してピカッと最後の光を発して空に消えてしまうのだ。見送りに来ている人も、津軽海峡の上に広がる白い空をいつまでもいつまでも見つめている。どんな別れがあるのだろうか。Img_0943 Img_0944
いつまでも見送る人



 そとにひる餉をしたたむる、わがよそよそしさとかなしさと、、、、またひとりぼっちの食事が始まる。どんな貧しい食事でも、食事は二人以上が良いねえ。
 
 
走行 0Km  累計 2,624Km   費用 3,450円

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津軽海峡を渡る 10/2

2006-10-06 | 旅行記

 2006.10.2(日)     曇り 雨           
 6:30 起床
 9:00 城ヶ倉ホテル発~R103~青森市
12:30 青函フェリー~函館港着16:20
18:30 湯の川温泉KKRはこだて着 

  いよいよ今日は北海道に渡るこことする。
再度城ヶ倉大橋からの岩木山を見たいと訪ねてみたが、雲に隠れて見えない。八甲田のケーブルに乗ってみる。周辺の紅葉は少し早いようだが上部は中々の色合いで、労無くして楽しむことが出る。昨日の毛無岱が見えるところもあり三色に染まった箱庭を見るようだ。Img_0928 Img_0929

ロープウェイでも紅葉を楽しむことができる

 青森に下ってきてフェリーの時間をみると1時間後の12:30分に出航とのこと、バタバタと準備して港に急ぐ。久々の自転車に上肢の筋肉が痛い。出航すると左右に下北、津軽の半島がいつまでも見える。自動車で廻った下北より津軽半島の方が思い入れが強い。
青森は私の思い出をいっぱい残して、もやの中に消えてしまった。Img_0934



 北海道はこれで5回目の訪問である。自転車で走っていても憶えのあるような景色はなく、始めてくるのと同じようなものだ。駅近くで雨が降ってきた、湯の川に着くと本格的な降りになり、宿を目の前にして雨宿りする。
 湯の川温泉は3回目の訪問だが、記憶では白濁の湯と思ったのだがKK Rでは透明である。様々な泉質があるのか、私の記憶が間違っているのか、いずれにしても良いお湯である。
 
走行 15Km  累計 2,624Km   費用 4,560円

★KKRはこだて(函館市湯の川)2食付き8,000円
 市電湯の川温泉から徒歩5分、庭とお風呂が良いImg_0945

★湯の川温泉KKRはこだての湯  源泉掛け流し 含土類石こう食塩泉 65度
 適温調整のため加水有り  無色塩味有り 気持ちの良いお湯である 

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紅葉の八甲田山 10/1

2006-10-06 | 旅行記

 2006.10.1(土)     曇り 晴れ          
 6:30 起床
 8:00 むつプラザホテル発~R279~R4~R394~R103~酸ヶ湯
10:45 酸ヶ湯発 仙人岱着11:45 大岳着12:14   大岳発12:22
14:00 酸ヶ湯着 

  全国的に天気は悪いようだが、北海道と東北北部のみ好天の様子、再度のチャンスを狙って八甲田山に臨む。十和田からの国道103号線は10日前とずいぶん様相が変わっている。夏から秋の様相に変わり、紅葉も六、七分がたすすんでいる。ましてや今日は土曜日とあって人出の多いこと。誰もいなかった睡蓮沼や地獄沼は車がいっぱいでとりつくしまもない。酸ヶ湯の駐車場も駐車余地が無くて、通路に駐車する。
 仙人岱からのコースを登ってゆくと、所々紅葉のきれいな所がある。写真を撮るのだけが休憩で、どんどん高度を上げる。2時間の行程を1時間半で登頂。頂上はこの前の岩木山同様もの凄い人だかりだ。記念写真を撮ってさっそく下りにかかる。同じルートを下る予定であったが、時間的に余裕があるため毛無岱から下ることにする。 Img_0907
Img_0913
仙人岱の紅葉と頂上の私

 
 実はこれが大正解であった。いままでに見たことのないとても素晴らしい景色が展開していたのである。紅、黄、緑の三色の光景が果てしなく広がっているのである。おそらくこの色合いは一週間から十日が限度だろう。日程と天気の微妙なチャンスにめぐりあったのだろう。今日登って最高に幸せである。何度も何度も写真を撮るが、写真ではこのすばらしさが表現できない。Img_0921
 Img_0923
毛無岱の紅葉

 
 酸ヶ湯に降りても大勢の人出だ。入浴は諦め、城ヶ倉ホテルに行く。ここは山小屋風のおしゃれなホテルで、よくとれたなあと思う。雰囲気も良く、食事もおいしいが温泉が循環でいまいちである。隣が酸ヶ湯だけになんとも寂しい。

走行 0Km  累計 2,609Km   費用 13,000円

★城ヶ倉ホテル(八甲田山麓 城ヶ倉) ツイン13、000円二食付き
 ヒュッテ風のホテルでおしゃれな雰囲気、温泉有り。Img_0926

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妙に明るい下北半島 9/30

2006-10-06 | 旅行記

 2006.9.30(土)   晴れ  にわか雨
 6:00 起床
  9:00 青森セントラルホテル発~恐山~大間崎~
17:00 むつプラザホテル着

 車で恐山に向かう。R4は交通量が多く、R279は道幅狭く、自転車で走らなかったことを幸いに思う。その上にわか雨も降り出して自動車大正解。下北半島は予想以上に広い、貴田君推奨の尻屋崎は行けそうにない。恐山は陰気で不気味な霊場を予想していたのだが、意外と明るく、地獄も勢いが無くがっかりであった。イタコの口寄せも建物の中でひっそりと行われており、その光景が見えないのも残念だ。入山料は500円だが、場内に温泉があり、入浴は無料である。お風呂の用意をしてこなかった、残念。Img_0897 Img_0900

恐山賽の河原と宇曾利山湖

入山者は無料で入れる温泉

  薬研温泉から大畑に出、大間に向かう。大間はマグロ一本釣りの拠点である。テレビで見る大間は、冬の景色ばかりなので寒々とした風景を予想していたのだが、これも妙に明るく、土産物屋も沢山並んで賑やかな所だ。イカやホタテを売っているが、肝心のマグロは無い。ここで売るより、築地に出す方がいいに決まってる。
 大間温泉は地元の漁師が漁の疲れを癒すのだろう、大きな湯船に広い洗い場でゆっくり出来る温泉だ。Img_0903
本州最北端大間崎、向かいは北海道函館

  むつ市のホテルに帰るとすっかり日が暮れてしまった。

 走行 0Km  累計 2,609Km   費用 14,850円

★むつプラザホテル(むつ市) ツイン11、000円朝食付き
 温泉ではないがバスルーム、湯船がヒバで出来ていて広くて、景色も抜群。  

★大間温泉(日帰り) 350円 無色塩味、単純温泉 掛け流しのように見えるが、出水量が多く、吸水口もあり循環かも。

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待望のホヤを食す 9/29

2006-10-06 | 旅行記

 2006.9.29(金)     晴れ          
 6:30 起床
 9:30 雲谷YH発~ねぶた館~横内浄水場~青森駅
16:00  青森セントラルホテル着 

  来客有り、青森駅に迎えに行く。時間的に余裕があるのでねぶた館に寄るがあまり面白そうにないので入館しない。横内浄水場は日本一おいしい水道水のうたい文句があり、道標も何カ所かあるので、見学したり試飲したり出来るのかと思い、一キロあまり坂を上り直して訪れるが一向にその様子はなく、ただの浄水場にしっかり門扉は閉まっており、立ち入り禁止、不審者は通報しますとか看板がかかっている。そんなことなら観光資料に載せるなよなあ。Img_0894
 
横内浄水場 無断ではいると通報されます


 最高の好天の日をなすすべもなく青森駅に向かう。途中青森唯一の山道具の店を103号線沿いに見つける。山用の下着や靴下、ベルト、熊よけの鈴、袋類など7,100円分仕入れる。寝台列車日本海は正午前に到着する。昔ならそのまま青函連絡船に乗り換え、北海道に向かったものだ。
 本日から2日間自転車を置き、レンタカーで廻ることとする。悪天のため行けなかった下北半島と八甲田山登山をこの機会にやろうと思う。
  青森は周囲には優れた温泉があるが市街地にはいくつかの日帰り温泉がある程度だ。それでもホテルの狭いバスルームでは疲れが取れないので、極楽の湯と言うところに行く。
サウナ、壺湯、露天風呂、ヒバ湯など色々楽しめて390円は安い。ただし交通の便が悪くて、歩いて帰ったらかえって疲れてしまった。夕食はおおもりやといういい店をみつけた。昼食で立ち寄ったのだが、700円で刺身から郷土料理までいろんなものが出て、ビールを2本も飲んでしまったのだ。しかも少し季節遅れのホヤを食べたいと言ったら、さっそく用意してくれて、夕食も伺うことと相成った。期待通りおいしくてボリュウムたっぷりの食事を頂いた。

 走行16Km  累計 2,609Km  費用 16,840円 

★青森セントラルホテル 朝食付き5,000円
  モデムあり、ランドリー他揃っていてリーズナブル

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八甲田山死の彷徨 9/28

2006-10-06 | 旅行記

 2006.9.28(木)   曇り
 6:00 起床
  9:40 ホテルアラスカ発~八甲田丸~八甲田山雪中行軍遭難資料館~
16:00 雲谷YH着

 すっきりしない天気なので、10数キロ離れた雲谷YHに宿泊することとする。時間が有り余るので青森港の八甲田丸を見に行く。ご承知のように青函トンネルが出来るまで連絡船として活躍した船である。今では港に係留され、内部の見学も出来る。私たち団塊世代の青春時代の旅と言えばやはり北海道がステータスであった。現在のように海外においそれと行けない時代に海峡を越えるのは、初めて海外に行くときのような興奮を憶えたものである。ましてや長い夜行列車の旅の後にデッキを渡って乗船するのは格別である。八甲田丸は30年前の私の渡航を思い出させてくれた。
 
 秋風に 錆色さむし 連絡船    うとくImg_0889

 八甲田山雪中行軍遭難資料館は青森から田代平に向かう途中にある。事件は明治35年に起こった世界でも最も多くの犠牲者を出した遭難事件である。新田次郎の八甲田山死の彷徨を買ったのは学生時代のことではなかったか。中身はすっかり忘れており、今回資料館を訪れて改めて事件の概要を知ることとなった。驚いたのは一泊二日の予定の行軍であったこと、同時期に弘前の三十一連隊が十和田を巡り、東八甲田を通り青森にぬける三週間にも及ぶ行軍を完遂していることである。
 この事件が山岳遭難事件ではなく軍事上の行動による遭難であることが、その事実や原因等を世間に表すことなく一世紀も経過していることは、当時の情勢としてはあり得ることかと思うが遺族や関係者からすれば耐えられないことであったろうと察する。様々な研究資料が出版されており、余裕があれば研究してみたい分野ではあるのだが、旅の途中においては無理なことである。Img_0891


雪中行軍遭難資料館

 雲谷YHに着くとさっそく雲谷温泉に行く。YHのオーナーはアイルランド通で有名で各種ビールや酒類がそろっており、私はポチーンという蒸留酒、九十度をいただいた。あまりにアルコール濃度が高く、氷が沈んでしまうのだ。

走行 26Km  累計 2,593Km   費用 8,048円

★雲谷YH(青森県雲谷) 朝食付き 3,900円 設備の整ったきれいなYH、ティータイムにはアイルランドのビールなどが楽しめ、オーナーのお話も楽しい。Img_0893  

★雲谷温泉(日帰り) 350円 単純温泉 循環 単純温泉

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