晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

嵐の仙台 10/23/24

2006-10-24 | 旅行記

 2006.10.23(月)     雨
 8:20 起床     終日ブログ作成
 本日はICI石井で山用下着を購入、あとはブログ作成の一日。
  夜は牛タンを食す、京都で食べる薄っぺらいのと違い肉厚で食べ応え充分。
1,500円の定食で堪能する。仙台といえば牛タンだが、アンケートでお勧めしたい食べ物一位はずんだ餅で、牛タンは二位なのだ。ずんだ餅はお餅の周りに枝豆の餡がのっており甘い逸品である。
 
走行 0Km  累計3,797 Km 費用18,380円

 2006.10.24(火)     雨
 8:30 起床   
 9:30 仙台市博物館、フォーラム仙台
16:30 東横イン東口Ⅱ着

 嵐の仙台二日目、今日は市内に出かけようと思っていたら、探していた映画の記事が朝刊に載っている。花巻に滞在中新聞記事でちらっと見て、観てみたいなあと思いつつも諦めていた映画が仙台で上映されている。「蟻の兵隊」日本軍山西省残留問題を奥村和一の活動を中心に取材したノンフィクションドキュメンタリーである。上映されるフォーラム仙台に電話すると、9時半と13時半の上映とのこと、13時半に行くこととする。
 午前中は市内を見物すべくるーぶる仙台(観光ルートを循環するバス)一日券を購入する。30分毎に循環しており、施設によって割引のある券なので、市内観光にはもってこいだ。まづ例によって仙台市博物館を訪ねる。考古では縄文のウェイトが小さくなり、弥生、古墳時代のウェイトが大きくなる。私にとっては面白くない、想像の余地が無いからだ。勿論中心は伊達政宗ということとなる。小学生の団体が入館しており、伊達政宗の周辺は見学もままならない。一体何者なんだ、仙台藩の初代大名ってのは解るけど、どういう人物なのか実は解らない。独眼のあのスタイルは知っているのだが、、、、
 伊達騒動は小学生もおらずよく解った。というよりよく解らないことが解ったってことか。博物館を出ると予想通りの大雨、清流広瀬川も濁流が渦巻いて台無しである。Img_1379 Img_1381

仙台市博物館と濁流の広瀬川(大橋から)


 青葉城も市内もバスの中から見学して、フォーラム仙台に急ぐ。入場客は50名ぐらい、ウィークディの真っ昼間では致し方ないか、退職後の男性と中高年の女性が目立つ。
 いきなり靖国神社が出てきて、「戦争にとられて死んだ兵隊は神様なんかじゃねえ、そんなごまかしは許さねえ」という前線を体験してきた奥村氏の言葉は強烈だ。小泉、阿部氏の靖国云々の議論が馬鹿みたいに見える。今日本がやらなくてはいけないことは、靖国にお参り云々の議論ではなくて、先の大戦の史実に基づく総括では無かろうか。大量虐殺、従軍慰安婦、細菌部隊、強制徴用様々な具体的事象についても今ならまだ史実を積み上げることは不可能ではないだろう。日本は絶対にそんなことはできないだろうと思うが、その事が将来大きな禍根となることは間違いない。
 こういった映画や書籍がどんどん出てきて世論を形成するようになればと願う次第である。嵐の仙台で貴重な時を過ごしたと思う。
    
走行 0Km  累計3,797 Km 費用5,070円

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仙台へ 10/22

2006-10-24 | 旅行記

 2006.10.22(日)     快晴        道中16度
 6:00 起床
 8:00 一関市東横イン発~R4~金成歴史民俗資料館9:00着
10:00 資料館発~R4 三本木昼食30分
16:20 仙台東口東横インⅡ着

 90Kmを越える長丁場なので、今日は走るだけと思っていたが、金成(かんなり)の町で気まぐれに旧道を走ると、古い木造校舎を使った歴史民俗資料館がある。これは見逃す手はないと訪れると、明治43年に建てられたこの校舎はよくぞ残してくれたかと思うほど情緒のある木造校舎である。この中に資料館があり農具や民具の展示がある。
 この地を訪れた歴史上の人物の展示があり、西行、芭蕉、菅江真澄、高山彦九郎などおなじみの人物が紹介されている。芭蕉については「十二日、平和泉と心ざし、あねはの松・緒だえの橋など聞伝へて云々」とあるが路が解らずこの地にある姉歯の松には立ち寄れなかったということだ。さてその姉歯の松なるものだが、伊勢物語にも歌枕として登場するほど有名な松で写真があるので紹介する。実は平成になって倒れてしまいその切り株のみ展示してある。姉歯だけに地震で倒れたと思いきや、松食い虫にやれれたの事である。Img_1373 虫には歴史も由緒も解らないもんな。Img_1367

金成民俗資料館と姉歯の松の切り株


 金成を出、南光すると三本木というところに山畑横穴装飾古墳群というのがあり、資料館を訪ねるが、不在で見学できなかった。この種の古墳では日本の北限という事だ。古墳文化がこのあたりまで来ていたということか。Img_1376 Img_1378

山畑横穴装飾古墳群と案内。


 仙台まで何とも退屈な路をひたすらペダルを廻す。大体80Kmを越えると、背中といい肩といい凝って痛くなってくる。信号のたびに肩回しをしてほぐすのだが、あまり効果はない。
 ここで東北の蛇の話をしておこう。実は後半戦の東北で自転車で走っていて蛇に合わなかったのは今日だけなのである。マムシは津軽半島で一回、岩手県で一回、その他は青大将とヤマカガシである。状況はほとんどが朝方、アスファルトの道路に出てきている状態で、夕方には一回きりであった。真夏には無いことであったが、秋口になって多くなったこと、状況が同じであること、そして不思議なことは一日一回と限られていること。北海道の場合もよくであったが、必ず一日一回なのである。
 やっと仙台に着いた。風呂にゆっくり浸かる。これが一番だ。

  
走行 97Km  累計3,797 Km 費用8,096円

★東横イン 一関、仙台で宿泊  会員で日曜日の宿泊4,095円は魅力
      全館LAN付きでインターネットする人にはもってこい。

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北上昼曲? 10/21

2006-10-24 | 旅行記

 2006.10.21(土)     晴れ
 6:30 起床
 8:36 花巻ならの里YH発~県道28号線~北上市立博物館着10:10
11:12 北上市立博物館発~県道28号線~県道14号線~平泉町
15:40 一関市東横イン着

 花巻から南は地理関係がよくわからない。岩手、宮城、福島は関西人にとっては最も縁の薄い地域では無かろうか。行けるところまで行くかといういつもの雰囲気で出発。国道
4号線を一路南下の予定だが、YHの奥さんに県道を使って一関まで行ける旨教えてもらいその道を行く。YH周辺は広い稲作地帯で、こういった地帯を賢治が寒さの夏にオロオロ歩いていたのかなあと想像する。県道は狭くてアップダウンがありくねくねと曲がっているが通行量はきわめて少なく、一番いいことは民家の様子や稲刈りの様子など生活の息づかいが感じられることだ。古い街道らしく、例の石碑や石塔があちこちにある。Img_1336
Img_1337_1
賢治がオロオロ歩いた田園地帯も
新幹線が走り、再開発が進んでいる。
でも旧い街道には地蔵さまが残っている。


 やがて道路は北上川沿いに下ることとなり、 サイクリング道路に入る。自然に北上夜曲を口ずさんでいる。伝説が多くあり、その都度看板に説明してあるので止まって写真を撮っていたがあまりの多さに面倒となり、素通りする。北上川下りの乗船場があり、ライフジャケットを着けたお客さんがのんびり下っている。やがてサイクリング道路は北上市の
大きな公園の中に入り、市博物館のところで終っている。Img_1342Img_1343 Img_1344_1
左:こういう看板が沢山出てくる。
中:蛇岩
右:北上川下り


  ここは博物館、民俗資料館、消防資料館などが一体となっており、目玉は曲り屋はじめ近隣の住宅が数多く移築され展示されているところだ。時間があれば一日ゆっくり見たいところだが先を急ぐので残念だ。考古では、南下してきたため今までと少し様子が変わり、弥生文化、古墳文化の影響が現れるようになる。続縄文文化との境目というところか。この博物館に白蛇が居る。岩国の白蛇は有名だが、北上にも居るのは知らなかった。平成10年に北上市内で発見されたそうだ。ところがどうもアメリカ産のペットの遺棄されたものらしいという説も出ており、とりあえず博物館で飼っていくということだ。 
  曲り屋は遠野、猿ヶ石川流域では左側が馬屋となっているのだが北上川流域などでは右側が馬屋となっているのだ。これもこの民俗村で気付いたことなんだが、先日書いた風向との関係なども少しはあるのだろうか。Img_1347 Img_1354 Img_1357 Img_1352

手前が南部藩、川を挟んで向こうに見える塚が仙台藩。

 1時間ほどで民俗村を切り上げ、平泉に急ぐ。あまり興味は無いのだが、東北に来たなら中尊寺は行っておくべきかと思い、国道4号線に戻り中尊寺を訪れる。町中は静かな町なのだが、中尊寺のあたりはもの凄い人と車で、4号線など1Kmにわたって渋滞している。雑踏は私の最も嫌いなものなので、入り口で写真を撮ってお別れする。毛越寺(もうつうじ)は名刹でありながらユースホステルがある。電話をすると満室とのこと、この様子では他の施設も一杯と思い平泉は諦める。少し足を伸ばし、一関に宿を取る。Img_1359

中尊寺の入り口、もの凄い人だかり。

  
走行 74Km  累計3,700 Km 費用13,880円

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