晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨の小樽逍遙 10/11

2006-10-22 | 旅行記

 2006.10.11(水)     雨           
 6:30 起床
12:40 小樽市逍遙
16:50 YH着

 朝方から強烈な雷雨、今日は休養と決め込み雨が明かれば市内を散策とする。雷を伴い強い雨が続く、午前中は自転車を整備する。昼頃ようやく雨が上がったので出発する。
 小樽は坂の街である。坂と言っても半端じゃない、特に天狗山スキー場に向かう丁度宿の周辺や小樽駅から小樽商科大に向かうあたり(地獄坂という)は転がり落ちるような坂である。宿から小樽運河まで約4Kmなどペダルを踏むことなく行ける程だ。
 小樽運河の倉庫群は博物館やガラス工芸店、地ビールレストラン、オルゴール店など観光客向けの店舗となり雨のウィークディだというのに多くの観光客を迎えている。Img_1096 Img_1088

運河通りの風情、右は博物館

 博物館は小樽倉庫の跡地であり、建物そのものが展示物のようだ。最も興味ある展示はやはり鰊漁である。明治大正の北海道経済の基礎をなした鰊漁は北海道西部の街が主流である。各地に鰊御殿の復元がなされており、写真などでも当時の盛況ぶりがうかがえる。大量の鰊をどうしたかというと〆粕となり肥料として内地に運ばれたそうである。昭和にはいると漁獲量は激減し、おそらく肥料としての位置も低下して廃れてきたのだろう。元々は小樽は商業で栄えた街である。北前船(こちらでは弁財船という)の北海道での最終港であり、石炭鉱山が盛んな頃にはその積出港としてもにぎわった。意外であったのが北海道のウオール街といわれ、金融の中心地でもあったことだ。 Img_1083
Img_1093 

左:石炭塊    右:閉鎖中の交通記念館

運河通りも西の方に行くと人通りも減り落ち着いた散歩道となる。古い倉庫はこのあたりにも多くあり、まだ営業している建物もあり楽しめる地域だ。交通記念館は北海道の鉄道発祥の地である手宮にあり、今回楽しみにしていたのだがリニューアルのため休館で残念だ。その向かいにある手宮洞窟保存館は縄文時代の彫刻が残されている貴重な資料なのだがこれも休館日でがっかりだ。仕方なくその先にある日帰り温泉「湯の花」に行く。昼間というのに多くの客でびっくりする。湯は循環でたいしたことはないのにどんどん客が来る。ちょっと足を伸ばせば東西にいいお湯があるのになあと思う。帰りにはまた雨が降ってきた。Img_1095

天狗山スキー場、町の中にスキー場がある。YHはその麓。
石原慎太郎、裕次郎の兄弟も幼少の頃を小樽で過ごす。


 運河のはずれに公園があるのだが、ここでねずみ取りをやっている。町中の静かな通りで交通量も少なく、スピードを出せるところではない。ちょっとまてよ、郊外のあの悪質なスピード違反なんとかせいよ。青森県は80Kmで追い越されるが、北海道じゃ100Kmで追い越されるというじゃないか。即免停、即取り消しの連中なんかいっぱいいるぜ。そんなこと解っていながらこんな場所でチマチマやってるのにはあきれかえる。お客は全くなく開店休業である。しかし、自動車の最高速度60Kmが大阪、東京と北海道と一緒ていうのも変なものだ。北海道なんて80Kmぐらいにして、それ以上のものを徹底的に取り締まるほうが北海道の交通の未来には有効だと思うが、、、。
 余市のシングルカスクは郵送するので、ピュアモルト竹鶴を買ってくる。半分の値段だ。チビチビやりながらこの文を書いている。外は嵐が吹き荒れている。

走行 12Km  累計 3,075Km 費用3,104円

コメント
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