2014.1.19(日)雪
「吉備の古代史」(門脇禎二著)を読んでいたら、吉備中山の吉備津神社(岡山市北区)について書かれているところに、「近づくと、門も社殿も、珍しい北向である。出雲を睨んでのことという。」とある。大和朝廷にとって吉備が出雲に対する前線基地となっていたということだろうか。出雲国が正確に北にあるわけではないが、そういう意味があるのかもしれない。現実に地図を開いて調べてみると、吉備津神社の北には真金一里塚という史跡がある。かつての真金村であり、「真金吹く吉備の中山 帯にせる音のさやけさ」と詠まれた真金(まがね)で、鉄を表すことは言うまでもない。そしてその東の山が有木山といわれ、藤原成親の流された有木の別所がある。
上林で北向の神社は今のところ坂尾呂神社しか思いつかないのだが、、。
北向社殿の北に別所が存在したことに驚きを感じる。睨んでいるのは出雲ではなくて蝦夷なのではないだろうかとも思わせる。
兵庫県宍粟市の播磨一宮伊和神社も北向の社殿であるという情報を得た。播磨風土記にも登場する古社で、祭神は大己貴命、出雲系であることが解る。ところが伊和神社の北には別所は見当たらない。やはり北向社殿が蝦夷を意識しているというのは一概には言えないのだろうか。言えることは北向社殿の指す方向は金属に関連する地帯だということだ。これは単なる偶然かも知れないが、北向社殿というのは何らかの意味が存在するはずだ。今後も北向社殿、北向お堂があった場合その先に何があるか気をつけてみたい。
なにか本書とは関係の無い部分で長くなってしまったが、是非とも公表したい部分であったので容赦いただきたい。おわり
【今日のじょん】夕べは吹き出しの風が吹き荒れて30cm超の積雪は覚悟していたんだけど、15cm~20cmと意外と少なかった。風が強いので吹きだまりの部分とそうでない部分の差が結構あったわけだ。いずれにしても今冬2番目の積雪には違いない。昨日言ったとおり、マック隊長達も今日来れば新雪が楽しめたのに、、、。
新雪は気持ちイーのだ。