気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は27日、将来の地球温暖化の進行などを分析した報告書を公表した。温暖化の影響で、今世紀末に海面は最大82センチメートル上昇し、気温は最大4.8度上がると予測。「気候変動を抑えるには、抜本的で継続した(温暖化ガスの)排出削減が必要だ」と国際社会に一段の努力を求めた。
報告書は「気候変動への人間の影響は明らか」と強い表現で、人間の活動と温暖化を関連づけた。とりわけ20世紀半ば以降の気温上昇は、人類の産業活動などによって引き起こされた可能性が「極めて高い」と分析、その確率を95%以上と前回の90%以上から引き上げた。
改定は2007年以来で5回目。今回の報告書はIPCC内で気候変動の科学的な評価を担当する第1作業部会がまとめた。国際社会は温暖化ガスの排出を抑制する京都議定書後の次期枠組みの20年の発効に向け、15年の合意を目指し交渉している。今回の報告書はその交渉の科学的な土台となる。
報告書は「気候変動への人間の影響は明らか」と強い表現で、人間の活動と温暖化を関連づけた。とりわけ20世紀半ば以降の気温上昇は、人類の産業活動などによって引き起こされた可能性が「極めて高い」と分析、その確率を95%以上と前回の90%以上から引き上げた。
改定は2007年以来で5回目。今回の報告書はIPCC内で気候変動の科学的な評価を担当する第1作業部会がまとめた。国際社会は温暖化ガスの排出を抑制する京都議定書後の次期枠組みの20年の発効に向け、15年の合意を目指し交渉している。今回の報告書はその交渉の科学的な土台となる。