ドラマ「半沢直樹」(TBS)はもうすぐ最終回。日曜夜に、「やられたらやり返す! 倍返しだ!」を聞いてスカッとしていたサラリーマンは喪失感に襲われそうだが、ドラマでは明らかにされていない「半沢の給与」がほぼ判明した。
半沢が妻からプレゼントされたビジネスバッグは、ランバンの「ニューポールベアII」だといわれる。約3万6000円の高級バッグだが、住まいは銀行の社宅。かなり貯め込んでいるに違いない。
メガバンクの40代行員によると、「社宅にいる間に住宅の取得資金を貯めろよ、ということです」という。バブル期には独身寮で家賃1万円なんて激安もあったらしい。
そんな銀行マンの年間給与(13年3月期)を東京商工リサーチがまとめた(別表参照)。国内103行の平均額は608万円で、上場企業2375社の平均598万円を上回った。さすが高給取りで知られる業界だ。
半沢が勤務する東京中央銀行は、三菱東京UFJ銀行がモデルだといわれる。平均給与は800万5000円(平均年齢38.2歳)と、全銀行の3位。半沢はバブル入行組(89~92年)だから、現在、45歳前後だ。13年時点の半沢は、平均額をはるかに超える給与をもらっていても不思議じゃない。
<意外! 1位は東京スター銀、3メガのみずほ銀20位>
“半沢超え”の銀行は、東京スター銀行とみずほコーポレート銀行。東京スター銀は99年に破綻した東京相和銀行が前身で、その後、米系ファンドのローンスターが筆頭株主になるなど外資色が強い。
「給与の決め方も外資的なのでしょう。前年の9位から一気にトップになったのは驚きですが、業績に連動して、給与が大幅アップしたのだと思います」(東京商工リサーチ情報部の関雅史氏)
東京スター銀の13年3月期は経常利益が前年比23.4%増、純利益は68.2%増だった。一方、三菱東京UFJ銀を傘下に置く三菱UFJ・FGは、経常利益8.7%減、純利益13.1%減。給与も前年に比べ約1%下がっている。
3メガの一角であるみずほ銀行が、第四銀行(新潟)や伊予銀行(愛媛)より下の20位というのも解せない。
「みずほ銀は毎年、この近辺の順位です。給与が低い女性を多く抱えているため、平均も抑えられているのかもしれません」(関雅史氏)
みずほ銀は今年7月にランク2位のみずほコーポレート銀行と合併し、新「みずほ銀行」となった。次回調査はランクアップ間違いなし。倍返しか?
◆順位(前年)/銀行名(所在地)/給与額/前年比
1(9)/東京スター銀行(東京)/828.5/13.01
2(1)/みずほコーポ銀行(東京)/824.2/▲ 1.10
3(2)/三菱東京UFJ銀行(東京)/800.5/▲ 0.96
4(3)/三井住友銀行(東京)/799.1/0.81
5(6)/スルガ銀行(静岡)/772.6/1.47
6(7)/あおぞら銀行(東京)/771.2/1.84
7(4)/静岡銀行(静岡)/768.7/▲ 0.84
8(5)/新生銀行(東京)/758.7/▲ 1.31
9(8)/千葉銀行(千葉)/734.2/▲ 0.29
10(11)/横浜銀行(神奈川)/729.4/1.94
11(13)/阿波銀行(徳島)/718.7/2.31
12(12)/常陽銀行(茨城)/716.0/0.34
13(10)/群馬銀行(群馬)/715.5/▲ 0.26
14(16)/滋賀銀行(滋賀)/707.7/1.80
15(15)/七十七銀行(宮城)/707.6/1.45
16(14)/百五銀行(三重)/699.2/▲ 0.36
17(18)/広島銀行(広島)/687.8/0.03
18(17)/第四銀行(新潟)/679.7/▲ 1.16
19(20)/伊予銀行(愛媛)/676.6/▲ 0.13
20(23)/みずほ銀行(東京)/673.3/▲ 0.01
【給与額は単位=万円。前年比は%、▲はマイナス】
半沢が妻からプレゼントされたビジネスバッグは、ランバンの「ニューポールベアII」だといわれる。約3万6000円の高級バッグだが、住まいは銀行の社宅。かなり貯め込んでいるに違いない。
メガバンクの40代行員によると、「社宅にいる間に住宅の取得資金を貯めろよ、ということです」という。バブル期には独身寮で家賃1万円なんて激安もあったらしい。
そんな銀行マンの年間給与(13年3月期)を東京商工リサーチがまとめた(別表参照)。国内103行の平均額は608万円で、上場企業2375社の平均598万円を上回った。さすが高給取りで知られる業界だ。
半沢が勤務する東京中央銀行は、三菱東京UFJ銀行がモデルだといわれる。平均給与は800万5000円(平均年齢38.2歳)と、全銀行の3位。半沢はバブル入行組(89~92年)だから、現在、45歳前後だ。13年時点の半沢は、平均額をはるかに超える給与をもらっていても不思議じゃない。
<意外! 1位は東京スター銀、3メガのみずほ銀20位>
“半沢超え”の銀行は、東京スター銀行とみずほコーポレート銀行。東京スター銀は99年に破綻した東京相和銀行が前身で、その後、米系ファンドのローンスターが筆頭株主になるなど外資色が強い。
「給与の決め方も外資的なのでしょう。前年の9位から一気にトップになったのは驚きですが、業績に連動して、給与が大幅アップしたのだと思います」(東京商工リサーチ情報部の関雅史氏)
東京スター銀の13年3月期は経常利益が前年比23.4%増、純利益は68.2%増だった。一方、三菱東京UFJ銀を傘下に置く三菱UFJ・FGは、経常利益8.7%減、純利益13.1%減。給与も前年に比べ約1%下がっている。
3メガの一角であるみずほ銀行が、第四銀行(新潟)や伊予銀行(愛媛)より下の20位というのも解せない。
「みずほ銀は毎年、この近辺の順位です。給与が低い女性を多く抱えているため、平均も抑えられているのかもしれません」(関雅史氏)
みずほ銀は今年7月にランク2位のみずほコーポレート銀行と合併し、新「みずほ銀行」となった。次回調査はランクアップ間違いなし。倍返しか?
◆順位(前年)/銀行名(所在地)/給与額/前年比
1(9)/東京スター銀行(東京)/828.5/13.01
2(1)/みずほコーポ銀行(東京)/824.2/▲ 1.10
3(2)/三菱東京UFJ銀行(東京)/800.5/▲ 0.96
4(3)/三井住友銀行(東京)/799.1/0.81
5(6)/スルガ銀行(静岡)/772.6/1.47
6(7)/あおぞら銀行(東京)/771.2/1.84
7(4)/静岡銀行(静岡)/768.7/▲ 0.84
8(5)/新生銀行(東京)/758.7/▲ 1.31
9(8)/千葉銀行(千葉)/734.2/▲ 0.29
10(11)/横浜銀行(神奈川)/729.4/1.94
11(13)/阿波銀行(徳島)/718.7/2.31
12(12)/常陽銀行(茨城)/716.0/0.34
13(10)/群馬銀行(群馬)/715.5/▲ 0.26
14(16)/滋賀銀行(滋賀)/707.7/1.80
15(15)/七十七銀行(宮城)/707.6/1.45
16(14)/百五銀行(三重)/699.2/▲ 0.36
17(18)/広島銀行(広島)/687.8/0.03
18(17)/第四銀行(新潟)/679.7/▲ 1.16
19(20)/伊予銀行(愛媛)/676.6/▲ 0.13
20(23)/みずほ銀行(東京)/673.3/▲ 0.01
【給与額は単位=万円。前年比は%、▲はマイナス】