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張成沢氏の処刑に大揺れの中国、「共産党独裁政権の残虐さ露呈」とネットユーザー―米メディア

2013年12月16日 08時16分13秒 | ニュース
2013年12月14日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版サイトは、北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)氏の死に、最友好国である中国が震撼していると伝えた。

中国と60年来の盟友である北朝鮮の共産党政権が、同国の実質ナンバー2だった張成沢氏を極めて異例の速さで逮捕、裁判、処刑した事実は、全世界に衝撃をもたらした。だが、最も大きな衝撃を受けたのは、中国のネットユーザーが「西朝鮮」と揶揄(やゆ)する中国だ。

張成沢氏は昨年、金正恩(キム・ジョンウン)の代理として中国を訪問した際、中国共産党と最高指導者の熱烈な歓迎を受けた。その彼が朝鮮労働党中央委員会政治局の幹部らの前で当局に連行され、3日後に自らの罪状を供述し、「犬にも劣る人間のクズ」として処刑された。

中国のネットユーザーは「時代が50年から80年ぐらい、一気にさかのぼった」と表現。1930年代、ソ連共産党のスターリン政権は「大粛清」を行い、北朝鮮と同じような手段を用いて、数多くの共産党幹部や軍の将校を処刑した。60年代には中国共産党の毛沢東(マオ・ザードン)政権が、当時のナンバー2だった劉少奇(リウ・シャオチー)国家主席を「裏切り者、敵の回し者、泥棒」と批判し、迫害の末に死に追いやっている。

北朝鮮と中国はたがいに「『鮮血で固めた』『永遠に続く』友情で結ばれている」と称していることから、中国のネットユーザーは自国を「西朝鮮」と皮肉っている。だからこそ、同じ共産党政権の北朝鮮が行った張氏処刑に、中国も中国の国民も激しく動揺している。中国政府は共産党独裁政権の残虐さが全世界に露呈したことを苦々しく思う一方で、中国のネットユーザーは「朝鮮戦争で中国人兵士80万人の命と中国経済の疲弊を犠牲にして生まれたのが、このゴロツキ封建政権だ」として、北朝鮮との関係を見直すよう政府に強く求めている。(翻訳・編集/本郷)