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「富裕層」でも格差大国・中国、格差少ない日本…“世界の富の報告書”

2013年12月20日 08時06分20秒 | お役立ち情報
 昨年6月から今年6月の1年間で、日本の“億万長者”(ミリオネア)が130万人消えた-。世界的金融機関、クレディ・スイスが発行している「グローバル・ウェルス・レポート(世界の富の報告書)」2013年版が、衝撃的な内容を伝えている。民主党から自民党への政権交代で昨年11月から平均株価は上昇局面に入っており「アベノミクスで日本の景気は上向きになっていたんじゃないの?」と驚く人がいるかもしれない。だが、あわててはいけない。非常に単純な理由があるのだ。


目減りの理由は…


 報告書では、家計の富の純資産100万ドル(ざっと1億円)以上をミリオネアと定義している。2013年版報告書によると、日本のミリオネアは12年に396万4千人だったが、今年は265万5千人。差し引きで130万9千人減ったことになる。

 原因は単純で円安の進行だ。報告書では2012年6月以降、円安が22%進行したという勘定で、2013年版は1ドル=98円のレートで計算している。

 資産をドル建てで計算すると、円安下では当然数字が縮む。このため2013年版の日本の富は、12年より5兆8千億ドル(20・5%)減って22兆6千億ドルとなった
 ただ、机上の計算だけでお金持ちが減ったと嘆くばかりの結果ではない。世界のミリオネアに占める国別の割合では、米国が42%でダントツの1位だが、日本はその他(12%)に次いで、3位(8%)にランクイン。ちなみに中国は8位(4%)だった。

 また、日本の総資産は円安で目減りしたとはいえ、米国(72兆1千億ドル)に次いで世界2位の座を維持している。

 加えて日本の健全性を示すのは、借金の少なさだ。成人1人当たりの負債額は3万5千ドルで、純資産に占める比率は14%。先進国平均(15~20%)よりも低く、借金が嫌いな国民性が顕著だ。


円安の影響が大きいのは…


 ならば、円建てではどうだろう。クレディ・スイスの報告書は円建てにした場合は2%資産が増えたとしている。

 いくら円安が進行したといって、ドルにしたとたん、21%近く縮むのはなぜか?日本人の資産構成で、現金の預貯金が大半を占めており、円安ドル高の影響を直接受けるためだ。

 日銀が発表している今年6月末時点の資金循環統計で、家計の金融資産を見ればよく分かる。現金・預金が54・1%、保険・年金準備金が27・3%。株式・出資金は8・1%で投資信託は4・5%に過ぎない。

 キャッシュが多く、投資が少ないのが日本の富の構造の特徴で、為替相場による変化をモロに受ける。
 投資の勧誘に過剰に振り回されてもいけないが、年明けにはNISA(少額投資非課税制度)が始まり、個人の投資環境も整う。ある意味、アベノミクス効果は2014版に見ることができるかもしれない。


お金持ちでも格差の国は…


 2013年版の世界の富は、12年6月からの1年で4・9%増え、241兆ドル(2京3618兆円)と、最高記録を更新した。

 伸び率のうち72%を占めるのは米国。量的緩和、低金利政策、最高値を更新したNY株式市場など好材料揃いで、その勢いが反映された。2011年11月に金融街のウォール街で起こった暴動など、すでに記憶のかなたにあるのかもしれない。

 ランキングからもう一つ読み取れることがある。中国の富裕層に存在する“格差”だ。

 資産5千万ドル(約50億円)以上の“超リッチ”層の国別シェアを見ると、1位の米国に続き、中国が突然2位に出現する。3位ドイツ、4位スイス、5位英国と続き、日本は6位となっている。

 富裕層でも格差が存在するのが中国。ミリオネアが多いわりに格差が少ない日本。お金持ちにとって、どちらが暮らしやすい国なのだろう。
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NY金、大幅反落 2月物は1193.6ドルで終了 6カ月ぶり安値

2013年12月20日 07時57分03秒 | ニュース
19日のニューヨーク金先物相場は大幅に反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比41.4ドル安の1トロイオンス1193.6ドルと、節目の1200ドルを下回って終えた。一時は1191.6ドルと中心限月として6月28日以来ほぼ6カ月ぶりの安値を付けた。米当局が量的金融緩和の縮小を決めたため、余剰資金の流入が細るとの懸念が強まった。

 米連邦準備理事会(FRB)が18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和策に伴う長期証券の新規購入を来年1月から減らすと決めた。金市場では「今回は縮小決定が見送られる」との見方があったため、発表受けて持ち高調整目的の売りが加速した。

 緩和縮小の決定を受け、外国為替市場でドルの先高観が強まったことも金売りに拍車をかけた。金はドルの代替資産で、逆の値動きになりやすい。

 銀も反落。プラチナは7日続落した。
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