京都市下京区貞安前之町の駐車場跡地から、室町時代(15世紀)のものとみられる備前焼の壺(高さ66センチ、幅53センチ)が出土し、なかから古銭4万枚以上がみつかったと、民間の発掘調査会社「イビソク」(本社・岐阜県)が8日、発表した。同社は、1文は100円ほどと推定。「現在の価値に置き換えれば400万円以上では」という。
見つかったのは四条河原町にある高島屋京都店の南側。文献によると付近には当時、河原で染色などをしていた職能集団の集落があったとされるが、壺の持ち主はわかっていない。ひびに沿って壺の一部をはがしたところ、中に古銭がぎっしりと詰まっていた。
古銭は「開元通宝」(初鋳年代621年)から「宣徳通宝」(同1433年)まで、作られた年代が異なる約50種類が確認された。97枚を1単位としてひもに通した「さし銭」という状態だった。
同社によると、古銭の大量出土は全国で200例以上あるが、壺に収められた状況や、ひもを通している状態がそのまま確認できるのは珍しい。壺に入れるのは貯金や隠匿、地鎮などの意味があるという。
見つかったのは四条河原町にある高島屋京都店の南側。文献によると付近には当時、河原で染色などをしていた職能集団の集落があったとされるが、壺の持ち主はわかっていない。ひびに沿って壺の一部をはがしたところ、中に古銭がぎっしりと詰まっていた。
古銭は「開元通宝」(初鋳年代621年)から「宣徳通宝」(同1433年)まで、作られた年代が異なる約50種類が確認された。97枚を1単位としてひもに通した「さし銭」という状態だった。
同社によると、古銭の大量出土は全国で200例以上あるが、壺に収められた状況や、ひもを通している状態がそのまま確認できるのは珍しい。壺に入れるのは貯金や隠匿、地鎮などの意味があるという。