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投資家ウォーレン・バフェットが教えるお金のレッスン

2014年07月14日 08時31分48秒 | お役立ち情報
ウォーレン・バフェット氏は大成功した投資家ですが、彼が教える投資のやり方は驚くほど簡単です。バフェット氏のメソッドの大部分は、シンプルでわかりやすく、時を超えて普遍的です。今回はバフェット氏のお金に関するアドバイスの中から、選りすぐりをご紹介します。
賢く借りる

バフェット氏は過度の借金には注意せよと言います。クレジットカード負債や、不必要なローンは、すぐに金銭上のトラブルを引き起こします。






私は沢山の人がお酒とレバレッジのせいで奈落の底に落ちるのを見てきた。レバレッジはすぐに借金に変わる。この世界では、レバレッジが必要になることなどめったにない。賢くやれば、借金などせずにたくさんのお金を作ることは可能だ。


もちろん、借金がすべてダメなわけではありません。「良い借金」と「悪い借金」を区別する専門家もいます。「The Money Advice Service」によれば、良い借金とは、将来に投資するための理にかなった方法のひとつなのだとか。理想的にいけば、良い借金は、経済的な損害を与えることなく、あなたをより良い場所へと導きます。住宅ローンや学生ローンが良い借金の一例です。しかし、あくまで「理想的に行けば」です。

一方、悪い借金は、明らかに、そして本質的に投資とはなり得ません。悪い借金はあなたの財務状況を悪化させるだけで、将来に対して何の種も蒔きません。大画面テレビを買うためにローンを組むのはおそらく悪い借金です。お金を借りるときは、それが間違いなく「投資」になっているかを確かめてください。


貯金する






お金を使った後で、残った分を貯金するのではない。貯金したあとで、残った分を使うのだ。


これは、お金に関する初歩の初歩です。しかし、多く人がおろそかにしている教訓です。もし、あなたに生活するのに十分な収入があり、貯金を始めたいのだとします。まず、基本的な生活費を計算した上で、どのくらい貯金するかを決めます。そして、残った分が自由に使えるお金です。

確実に貯金するために、貯金用口座に毎月一定額を自動振込するようにしておきましょう。


習慣を過小評価しない


多くの人が、経済的崩壊につながる「悪いお金の習慣」を過小評価しています。そして、手遅れになるまで習慣を見直そうとはしません。






習慣の鎖はとても軽いので気づかない。それが壊せないほど重くなるまでは。


パーソナルファイナンスとはマインドセットの問題なのです。このことを認めれば、手に追えなくなる前に、悪い習慣の芽を摘むことができます。

習慣を変えたければ、まずそれを詳しく見ることです。習慣のループ「合図→習慣的行動→報酬」をよく観察します。そうすれば、悪い習慣のループを壊す糸口もつかめるでしょう。


給与を使い切る生活をやめる


バフェット氏は「給与を使い切る生活」をやめる重要性について語っています。






穴が空いて浸水しているボートに乗っているのだと考えてください。水をかき出し続けるよりは、別のボートへ乗り換えるほうが賢明なのは明らかだ。


あなたがこのサイクルにいるなら、自分が抱える経済的問題についてじっくり考える余裕などないかもしれません。しかし、「その場しのぎ」ばかりしていれば、このサイクルはいつまでも止まりません。


給与を使い切る生活をしている人がしがちな「その場しのぎ」の例:
•ペイデイ・ローン(給料を前提に借りられる少額ローン)
•退職金口座からの「強制引き出し」

ファイナンス系ブログ「The Simple Dollar」のトレント・ハム氏は、退職金口座からの強制引き出しを「財務管理において大きな過ち」だと言っています。その場はしのげたとしても、長期的には破綻が目に見えています。

では、「別のボートに乗り換える」にはどうすればいいのでしょうか? 
•削減できる定期支出を見つける
•ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)を再評価する
•生活水準をダウングレードする
•緊急事態に対処する基本スキルを学ぶ

このすべてを試した後でも、給料を使い切る生活から抜けられない人もいるかもしれません。「乗り換え」を実行するのは簡単ではないのです。これ以外の方策も試す必要があるでしょう。とはいえ、浸水するボートから水をかき出し続けるのではなく、別のボートに乗り換えられれば、時間と労力も節約できて、成果もあがります。


価格と価値は同じではない


バフェット氏は、悪名が高いほどの倹約家です。そして、倹約とは「価値」に関わる問題です。バフェット氏は、次のように価格と価値の違いを説明しています。






かつて、ベン・グレアム氏が私に教えてくれたことがある。「価格とは自分が払うもの、価値とは自分が受け取るもの」靴下、株、何であろうと、私は質の高い商品が値下げされたときに買うのが好きだ。


倹約は何でも安く買おうとすることではありません。もちろん、価値があるからといってお金をいくらでも払うのも違います。倹約とは価値があるものを安く買うことです。バフェット氏はこうも言っています。






並の企業を安く買うよりも、優良企業を適正な価格で買う方がはるかに良い。


倹約家になりたいなら、このことをしっかり押さえておきましょう。正しくお金を使うポイントは価格だけでなく価値を見ることです。次に何かを買うときは、価値について考えてみてください。


投資はあなたが思うより簡単だ


バフェット氏が勧める、投資の始め方とはどのようなものでしょうか?






非常に低コストなインデックスファンドに投資すれば、同時に投資を始めた90%の人よりもよい結果を得るだろう。


インデックスファンド。そう、バフェット氏が言うとおりとてもシンプルです。彼は、最近の株主向けの年次書簡で、投資を始める人へアドバイスをしています。






ここで私が助言することは、私が自分の遺言で指示したことと本質的に同じです。現金の10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P 500インデックスファンドに投資してください(VanguardのVFINXを推奨します)。


実際に投資を始めるには、次のシンプルなステップを踏むだけです。
•基本的な投資用語を勉強する
•取引口座を開く(Vanguard、E*Tradeなど)
•インデックスファンドをひとつ選ぶ(バフェット氏はVFINXを推奨)
•取引口座を通してファンドを購入する


長期的な投資をする


バフェット氏はいつも、全体を俯瞰しろと言います。日常の些事にとわられず、長期的な視点で考えるべきなのです。






10年間株を持ち続ける気持ちがないなら、10分でも株を持とうなどと考えるべきではない。何年も業績を伸ばし続けそうな企業を集めて、ポートフォリオを作ること。そうすれば、ポートフォリオ全体の価値も高まっていく。


インデックスファンドを選んだら、毎日チェックしてはいけません。バフェット氏のインデックスファンド投資戦略は、「買ったら忘れろ」戦略とも呼ばれます。毎日株価をチェックしていれば、株価が一時的に下がって意気消沈したときに、うっかり売ってしまうかもしれません。

もちろん、たまには投資がうまくいっているかチェックすべきでしょう。タイム誌は半年に一度のチェックを提案しています。とはいえ、バフェット氏は、投資先を選ぶときに長期的な視野で見ればいいのだと言います。そうすれば、投資内容を頻繁に見直す必要もありません。


お金がすべてではない


もちろん、世界でもっとも成功した投資家は、お金で買えないものがあることを知っています。






いくつかの「物」は、私の人生をより楽しいものにする。しかし、多くの物はそうではない。私は高価な自家用ジェットを持ちたいとは思うが、6軒の家を所有するのは負担だ。あまりに膨大な物を所有すれば、やがて、所有者が物に所有されてしまうだろう。私にとって、健康以外でもっとも価値があると思えるのは、面白くてそれぞれに個性的な長年の友人たちだ。


お金があればいろんなことができます。しかし、人生にはもっと重要なことがあるのもまた明らかです。


Kristin Wong(原文/訳:伊藤貴之)
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