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<香港>大規模な反中デモ 返還17周年

2014年07月02日 07時48分29秒 | ニュース
香港の中国への返還から17周年を迎えた1日、民主派による大規模な反中デモが行われた。主催者によると、参加者は近年で最大級だった2003、04年に匹敵する51万人だった。背景には、香港トップの行政長官の選出方法などを巡る不満がある。デモに参加した一部の学生らは、中心部の金融街・中環(セントラル)地区に居座り、2日朝まで「占拠」を続ける構えだ。

 中国政府は6月10日、香港の返還時に導入された「1国2制度」に関する白書を初めて発表。白書では、中国政府には香港に対する「全面的な管轄権がある」と明記し、香港の権限は限定的との解釈を示した。

 また、次期行政長官選挙について、中国政府は現行の間接選挙から「普通選挙」への移行を認める見解を示しているものの、白書には「行政長官は愛国愛港(国を愛し、香港を愛する)の人物でなければならない」と明記され、自由な立候補を事実上制限している。

 このため、香港住民の間には、17年の次期行政長官選挙に向けて中国の「圧力」が強まり、「1国2制度」に基づく「高度な自治」が揺らいでいるとの危機感が高まっている。デモ参加者の一部は香港経済の象徴を直撃する「セントラル占拠」によって中国への抗議を内外に強く訴える考えだ。

 民主派団体は6月下旬、「真の普通選挙」を求めて非公式の「模擬投票」を実施。反中意識の高まりを背景に、主催者の予想を大幅に上回る、香港人口の1割超に当たる約79万人が参加した。

 【ことば】1国2制度

 社会主義の中国で、資本主義と高度な自治を認める統治制度。1997年に英国から返還された香港と、99年にポルトガルから返還されたマカオに適用され、50年間変えないことになっている。中国は同じ方式で台湾との平和的統一を目指している。
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