1月6日(金)
箕面市にも保健所、保健所支所の設置を!その4
④今後の保健所設置や機能の拡充について 質問します。
新型コロナ感染症は今、また感染が拡大し8波と呼ばれる事態になっています。すでに、府・保健所から各市町村ごとの感染者数や感染状況の発表はなくなり、市としての感染の広がりや感染状況も見えなくなりました。府HP、2022/12/20には、1日の陽性者数12,078 人、累積243万1,145人、現在重症者数51人、死亡者累計6,958人、この日17人が死亡・・・と府全体として公表されています。報道では「病床使用率も大阪モデルで「赤信号」点灯、非常事態の目安となる50%に迫り。吉村知事は「病床使用率が50%を超える状況になれば、対策本部会議を開催して専門家の意見を聞き対応を判断する」と述べました。
奈良県立医科大学の研究では「保健事業により健康に関心を持つ人が増加」し、「保健師を通じた健康情報を得る機会が多い」など「保健師の多い都道府県」は「感染拡大予防されたと考えられる。」など研究発表もなされています。保健師が多い県では、コロナ感染症者が少なく、保健所、保健師を減らした都道府県は、感染がひろがり死者数も多くなることにもつながります。
大阪府は人口10万人当たりの就業保健師数は27.7人、神奈川県の26.9人に次いで全国ワースト2位、100万人当たりの感染死亡者数565人、兵庫405人、北海道387人を超えてとり分け大阪府の死者数が大きくなっています。保健師数とコロナ感染症での死者数の相関は否定できません。
箕面市としての、コロナ陽性者数、重症者数、死者数は把握できているのでしょうか?
市として今後も支所の配置や機能拡充の意思はあるのでしょうか?
感染拡大がひろがる中、住民の命と健康を守ることのできる保健所体制と機能の拡充が引き続き必要です。引き続き保健所の設置、支所の復活と機能の拡充を求めるものです。
答弁;「今後の保健所設置や機能拡充」について、ご答弁いたします。
まず、本市のコロナ陽性者や重症者、死者数の把握については、令和4年9月26日から全国で始まった、新型コロナウイルス感染者数の全数把握の簡略化により、これまで各都道府県で行われてきた市町村別の感染者数の公表が廃止されており、承知しておりません。
次に、「支所の配置や機能拡充の意思」についてですが、9月29日付けでご報告したとおり、今般、大阪府において保健所の移転先を決定されたもので、先ほども答弁したとおり、本市としては、池田保健所の建て替えの検討に際し誘致活動を行ったものです。また、保健所機能の拡充については、先ほどご答弁したとおりです。以上でございます。
名手;「9月26日から市町村別のコロナ陽性者、重傷者、死者数の公表は廃止され、承知していない。保健所誘致も池田からの移転」であり、保健所支所の整備をしようとする意思も、保健所機能拡大も府に提案するどころか市として考えがなかったことがはっきりしました。
大阪府では20年前に61あった保健所は今、18に3分の1以下に減らされ、270万人の大阪市は1か所になりました。保健師の数も全国ワースト2位です。市町村では、感染状況すらつかめない、感染者の対策も支援もできません。これでは救える命も救えません。こうした事態が100万人当たり全国1のコロナ感染者死者数になった原因です。コロナ感染症が初めて大きく広がった2020年4月、橋下元知事は「徹底的な改革を断行し、有事の今、現場を疲弊させている、保健所、府立市立病院など。お手数をおかけしますが見直しをよろしくお願いしす。」「有事の切り替えプランを用意していなかった、考えが足りませんでした」(20年4月3日)とツイッター発信しました。公衆衛生・医療支出を削減する姿勢を告白し見直しを認めたものです。感染症など「有事」は再びないとは言えません。公的病院の病床削減もあってなりません。引き続き保健所、支所の復活や機能の拡充を求めるもので
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