波高さ3mの予報に怖気づき、出船を取りやめた弱腰の船長のおかげで、想定外の一人留守番になってしまった。
なーんて毒づいても、3mなんかで無理やり出ると、途中で引き返すことになったり、何とかポイントにたどり着いても、船が揺れて身体を支えるのに精いっぱいで、釣りにならないので、本当は適切な中止判断を下した船長に感謝してるんですよ。
当日判断するから、一応、朝は港まで来ておいてくれ、とかいう船もあるそうですが、そんなの無理ですから。
予約を入れた日がしばしばこんな日になるのは、ひとえに私めが不運な星の下に産まれたせいなのです。
腹いせに、釣具屋にルアーを仕入れに行くことにしたんですが、その道中、あることをずっと考えていました。
それは昨日の日の丸。
日の丸のエッジの青丸の部分に白い塗料の断面が見えます。これが納得いきません。
この位大映しにすると、うっすらと黄橙色も見える気がします。
日の丸を塗装でやる場合、いつもならグレーサフの上に白を吹いて、日の丸の大体の位置をカバーするように広く赤か黄橙色を吹きます。
その赤のエリアの、正しい位置に丸いマスキングテープ貼り、その上から濃緑色を吹きます。
赤は透明色なので、濃緑色の上からだと、期待する発色を得るのに、かなり厚く吹く必要があるので先に塗るようにしてるのです。
今回、先に濃緑色を塗ってしまったので、仕方なく丸い穴のマスキングをして、いわば窪地に日の丸を塗りました。
濃緑色の上に白サフを吹いて緑を殺し、黄橙色を日の丸の窪地にも吹いておいてから、最後の赤を吹いています。
なのに、最下層の白がそれほど厚く吹いてないのに、いちばん目立ちます。なぜか。
ここからが本日の考察。
塗膜断面の想像図です。
灰色が機体表面のグレーサフ、黄色がマスキングテープで、水色が白サフ。
その上に、黄橙色と赤です。
マスキングテープの穴の中に吹いたので、1層目の白サフはテープの断面に沿って、図のように上の方までせり上がっているのではないでしょうか。
だからテープを取ると、断面の面積が一番広い、白い層がはっきり見える。
表面張力か何かの力なのか。
大気に中央部を押されて、周辺部に液体が押し退けられてるようにも見えますね。
つまり、赤、黄橙色、白の3層が水平に地層を構成している、整合した地層ではなく、いわば背斜地形だったのです。ウソ。
対策ですが、発色してなくても良いから、第一層目は赤を吹けってことですね。
赤を吹いて断面を先に赤くしてしまう。
そのあと、ピンクなどの層が見えても目立ちにくい、隠ぺい力の強い色を吹くってことでしょうか。
ツヤありクリアを吹いてデカール保護をして、動翼部分の溝だけ濃いグレーで墨入れします。
ツヤ消しを吹いてからエナメルで墨入れすると拭き取れないので。
ツヤ消しを吹いてから、ウエザリングカラーで部分ウオッシングします。