hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『関東三十六不動尊巡り』㉒〜第5番金蔵寺

2025-03-03 05:00:00 | 霊場巡り
『関東三十六不動尊巡り』㉒、第5番札所金蔵寺(こんぞうじ)にお参りした。日吉駅を降りて普通部通りを歩き、赤門坂を下る。その先の二又を右に歩くとまずは金蔵寺会館が現れる。

正式には清林山金蔵寺のいい、由緒は天台宗五代目座主(最澄の従兄弟に当たる)智証大師円珍が東国教化の際に当地で自刻の不動明王像を本尊として創建したと伝えられる。今も大きなお寺だが、当時は23の塔頭を擁する大寺院だった。



三十六不動尊以外にも武相不動尊第8番、関東百八地蔵第85番、准秩父三十四観音第3番、そして横浜七福神(寿老人)とこの地区ではかなり名前の通ったお寺である。
入口には『開山智証大師創造 鎮護国家道場』と彫られた大きな石碑、さらに山門と続く。

中に入ると単に立派な建物があるだけではなく、水盤舎や灯篭は彫刻に加え、極彩色に塗られていてこれまで20以上の札所を歩いてきたが最も派手なお寺である。



正面の本堂は閉じられているが、この前にお邪魔した第32番岩瀬不動尊同様の大きな数珠が天井から吊るされ、『ちょうど8つ鳴らすことができれば良し』と書かれていた。



早速回してみるが思いの外重く、一つ玉が落ちると次々と落ちてくるので加減が難しかったが、偶然8個で止まった。

本堂をお参りした後、左側にある六地蔵にも手を合わせ、さらに右に曲がっていくと切支丹灯篭と名付けられ、隠れキリシタンが手を合わせた石灯籠がある。

面白いのは弁天堂である。日光東照宮に行った際に左甚五郎作の『眠り猫』『三猿』などを見たが、同じように天女や動物、人々の集まりなどの極彩色な立体彫刻があちこちに置かれている。見ただけでは分からなかったが、何かのイベントをレリーフにしたものだろう。




金蔵寺と名付けたのは開祖の智証大師、これは円珍が産まれた讃岐国金蔵郷から名前を取った。日吉という名前も金蔵寺の鎮守として円珍が勧請した日吉社によるものである。

本堂は江戸時代中期に火災に遭遇、1804年に再建されたもの。徳川家からの庇護も受けて五十五石の御朱印を賜っていた。大梵鐘は徳川家康・秀忠が寄進したものである。

観音堂の裏には日吉権現や不動尊祠もあり、ここからの眺めがいい。入口近くには如意輪観音を本尊とする観音堂もあり、裏山も含め、五万坪の敷地を擁している。日吉には2年も通っていたが、このような名刹があることを初めて知ることができた。

(納経所)


おばんざい三貴〜人形町ランチメニュー

2025-03-02 05:00:00 | グルメ
人形町の一角で関西風のカウンター割烹を3年ほど前からやっているお店がある。ランチに焼きたての魚を食べたいと思っていたら、幟が出ていて開店直後の11時半に店に入った。



店の名前は『三貴』、おかみさんと中年女性の2人でやっている。2年ほど前はガラガラだったが、最近そばを通ると満員になっていることが多い。

メニューは『アジの一夜干し』『鯖の塩焼き』『鮭の甘塩焼き』『鳥の唐揚げ』『金山寺味噌ロース焼き』などでこの日は『鰤の塩焼き』『鰤の照り焼き』もあった。
店に入り、私は鯖の塩焼きを注文。

お茶はセルフサービス、さらに冷蔵庫にあるおばんざい3つを取り出す。私は『出し巻き』『ひじきの煮付け』『ポテサラ』を出した。





徐にお魚をおかみさんが焼き始め、焼けるのを待っている。目の前には夜用の酒の肴が短冊に書かれて壁に貼ってある。ハムカツ、手羽焼き、肉吸い豆腐、糠漬け、おかみさん曰く、簡単なものしかないよ。しかし、結構な種類があるのである。



5分ほどで鯖の塩焼きが到着。先ほどの小鉢が3つ、味噌汁が付いて1500円。少し高くはなったが炊き立てご飯、焼きたての塩サバ、熱い味噌汁、いずれも美味い。





特に鯖の塩焼きは脂がよく乗っていてご飯が進む。最後に胡瓜の古漬けが出されて、これも美味い。

気がつくと我々の後に4人のお客さんが入店、満員に近い。かたや、お弁当を買いにくるお客さんも多く、安定した人気があり、毎日足を運ぶ人も多いみたいである。

コロナの厳しい時期も何とか乗り切って頑張ってます、とおかみさん。こじんまりして料理に特に珍しいものはないが、小鉢も丁寧に作られていてゆっくりランチを食べるにはいいお店である。ご馳走さまでした。

おばんざい三貴
中央区日本橋人形町3ー5ー6
0368794380

日吉駅〜大倉山駅周辺の坂巡り①

2025-03-01 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その230、今回の坂巡りは東急東横線日吉駅〜大倉山駅付近の坂道を歩くことにした。日吉駅に降りたのは13時過ぎ、2年ほど前にもきたが、ホームが地下に潜り、エスカレーターで1階の改札口を出る。東口は駅から綱島街道を渡るとすぐに慶應義塾大学日吉キャンパスの入口になり、左右にイチョウ並木、坂道となっている。



一方で西口は五方向に道が放射状に伸びる道路などの街づくりを東急が設計、整然としている。それぞれ『サンロード』『浜銀通り』『日吉中央通り』『普通部通り』と言った愛称が付けられていてわかりやすい。

今日は普通部通りを行くのだが、この先に慶應普通部(中学)があるからつけられた名前である。しばらくは左右に飲食店、金融機関、学習塾などが立ち並び、賑やかである。


日吉台小学校の前を校庭に沿って右に曲がっていくと坂が急になって行く。先を右に曲がった所に庚申塔を発見。左側には青面金剛像と三猿、右側は地蔵尊が安置されていた。



再び赤門坂に戻る。坂の途中には色鮮やかな赤い門のお宅が出てくる。この門が坂の名前の由来なのだが、なぜ赤く塗ってあるのが謎であった。

色々と調べると幾つかの他の方のブログに『この場所は金蔵寺の鬼門にあたる場所で、金蔵寺の檀家にあたる横山家では鬼よけとして門を代々赤く塗っている』とあった。もしかすると他にも説があるかもしれないが、一応書いておく事にする。



赤門坂の案内板がある。坂道は初めは緩やかな下りだが途中から急坂となり、長さもかなり長い坂となっている。



なお、ここから先は『関東三十六不動尊〜第5番札所金蔵寺』の方で取り上げる。

鴨屋そば春〜日吉ランチグルメ

2025-02-28 05:00:00 | グルメ
日吉駅で降りて坂巡りをする前に東横線沿いのサンロードを少し歩き、蕎麦屋さんに入る。名前は『鴨屋 そば香』、おしゃれな店構えの日本蕎麦の店である。

私が学生だった、と言っても日吉に通ったのは45年以上も昔のことだが、この通りは店があまりなかった。左に少し曲がったあたりに地元の人がよくくるこじんまりとした『パンダ』という喫茶店があり、ピザトーストやミートソースなどを食べたが、もちろん店はもうない。



店に入るとフロア担当の女性がお好きな席にお座りくださいと言われて2人席に座る。入口にもあったのだが、小丼とそばのセットが1100円とお得なようである。



店名にもある鴨南蛮そばや鴨付けせいろもあるが、鴨肉はスモークしてあるようなので『かけそば+天丼』のセットにする。

店は開店4周年とあり、モダンな雰囲気で学生さんもちらほら。メインはサラリーマンのようである。メニューをめくるとお酒も爾今や雪の茅舎など結構揃っていて、そば前まで充実していて夜も面白そうである。

1時を少し回っていたこともあり、私を含め4組、しかしまだ新たなお客さんも来店。やはりランチセットが人気がある。私の注文を通すとすぐに天ぷらを揚げる音がした。

待つこと7分、小丼という割には大きめな天丼、かけそば、胡瓜の漬物が到着した。まずは七味唐辛子を振って蕎麦から頂く。かけそばには縦に包丁を入れたネギ、三つ葉が乗っている。

ネギは切り方によりまるで味も食感も変わると先月のdancyuにあったが、温かい蕎麦にはこの切り方がベスト。シャキシャキした歯応えがして、二八蕎麦と頂くと実に美味い。ちゃんとコシもある。



麺を食べ終わり、天丼に移る。ご飯の上にはかぼちゃ、さつまいも、茄子、海老天が乗せられている。まずはかぼちゃ、薄めにスライスしてあまり衣を付けずに食感が楽しめる。

かぼちゃもさつまいもも火を通すと甘みが際立つ。海老天はやはり天丼の主役、ご飯が進む。あっという間に完食した。

蕎麦のツユをゆっくり頂き、そば茶を飲んで満腹となりました。ご馳走さまでした。お店の方も感じがよく、清潔感の漂う良店である。

鴨屋そば香
横浜市港北区日吉2ー1ー5
0456248837

『東海七福神と旧東海道を巡る』⑥終

2025-02-27 05:00:00 | 宿場町
『東海七福神と旧東海道を巡る』⑥終。再び旧東海道に戻る。ここ辺りの旧東海道はマンションの前の普通の道となり、ひたすら前に歩く。国道15号線と合流する手前、右側に鈴ヶ森刑場跡が現れた。



以前に南千住駅そばの小塚原刑場跡を訪れたこともあるが、かつては磔刑・火炙り・獄門なども行われていたため、お寺になった今も近寄りがたい雰囲気があった。

刑場が作られたのは小塚原と同じ1651年のことで間口40間、奥行9間とかなり広く、1871年に閉鎖されるまでに10万人とも20万人とも言われる罪人が処刑された。

(小塚原回向院)



(刑場跡)

最初に処刑されたのが慶安の変の首謀者丸橋忠弥。ほかに天一坊や八百屋お七などもこの刑場である。



遺跡は色々とあるが、磔台と火炎台。火炎台には真ん中の丸い穴に鉄柱を建て、罪人を縛りつけて足元に薪を置き、生きたまま焼き殺した。磔台の方は角材を台に建て、罪人を縛りつけて下から槍で刺殺したのだという。この丸い穴と四角い穴が開いた石が残されていて、実にリアルである。



ほかにも首洗いの井戸などかなりリアルな遺跡があり、思わず手を合わせてしまう。都指定文化財となっている。

東海七福神7番目の弁財天が祀られている磐井神社は第一京浜を歩道橋で渡り、大森海岸駅前を通過、さらに歩道橋で反対側に渡ると右手に幟が見える。



磐井神社の由来は1400年前の敏達天皇まで遡る。延喜式神社であり、江戸時代には鈴ヶ森八幡宮と呼ばれた。



境内前には磐井の井戸があり、江戸時代に東海道を通る旅人の喉を潤した。



旧東海道を通りながら東海七福神を完歩したが、途中川巡りをしたこともあり、6kmほどの行程である。

七福神の各社の位置が品川に近い方はすぐそばにあるが、だんだん遠くなり、磐井神社はかなり離れていた。








ヤマト〜人形町グルメ

2025-02-26 05:00:00 | グルメ
寒い日には囲炉裏を囲んで一杯行きたいものであるが、秋田や仙台ならばともかく、東京ではあまり見かけない。しかし、Mくんがピッタリなお店を発掘してくれた。

とはいえ、2014年に私は行ったことがあるのだが、なぜか今まで気づかなかった。場所は人形町駅から金座通りをまっすぐ久松警察の手前を左に曲がったあたりにある。店の名前は『ヤマト』、山形の下にカタカナのトを書く屋号からこの名前となったらしい。



店に入ると大きな囲炉裏が2台、周りに席が作られていて10人以上座れる。囲炉裏では炭が燃えていて微かに温かく感じる。



3人揃ったところでビールで乾杯。前が暖かいからかビールが美味い。まずはお通し、クレソンのお浸しとつぶ貝の煮物。しっかりと味がついていて美味い。



名物の『細い大根』をお願いする。サラダ感覚で葉っぱの付いた細い大根、青ネギ、キャベツが皿に乗り、茶色の肉味噌が添えてある。味噌を付けながら野菜を食べるのだが、この肉味噌が美味い。大根の葉がこんなに美味いかと再確認してしまったほどである。

刺身の盛り合わせは大きな皿に盛って出てくる。本日は分厚く切った寒鰤、栄螺、烏賊、馬刺し。醤油は2種類、普通の醤油とニンニクを漬けた醤油。後者は生姜を加えて馬刺しに付けて頂く。まずは寒鰤、見事な厚切り、私は醤油でなく塩で頂くが口の中に広がる脂、何とも言えない食感、大満足な味。

ここは竹酒をお願いして馬刺しをにんにく醤油と生姜共に頂いた。

大きな蛤が3つ、焼き網の上に載せてじっくりと焼いていく。焼けるのを待つのもご馳走である。店のお姉さんが蝶番と貝柱をうまく切り、開いてお酒を掛ける。



じっくり焼けたところで手元の皿に移してもらい、ガブリといく。もちろんかなり熱いが、旨みの塊のような身は弾力があり、食べ応え満点。最後は皿に溢れた知るまで飲み干した。



竹酒もなくなり、やまとしずく(秋田県)純米吟醸を頂く。すっきりした中に甘みと酸のあるバランスのいい味。お姉さんによるもこの蔵元とお店とは同じ屋号のため、古くからお付き合いがあるとのこと。



蛤に続いて登場したのがトラフグ、七味焼きにしてもらう。筒切りにした身の部分とアラの部分を分けて焼く。味の方は改めて言うまでもないが、もちろん美味い。唐揚げもいいが、七味を振って囲炉裏で焼くとこんなに旨みが出るものなのか。



もう一つの炭の上では網に岩塩の板を乗せて焼き始めている。よく熱せられたところで地鶏を乗せ、焼き始める。この焼け具合を見るのは、我々の方でやる。皮がカリッとした所で柚子胡椒を添えて食べるが、弾力がある。塩味もいい具合につくもので香ばしい。



鴨の朴葉焼きもじっくりと火台で焼き、皿に乗せて出される。この味噌が甘過ぎず、辛過ぎず、鴨の味を上手く出している。



先程も飲んだヤマトしずくの薄濁り(純米吟醸)を頂く。やや甘みが強いが、味噌とよく合う。朴葉を舐めたい衝動に駆られた。





焼き物は芽キャベツ、味付けうずら卵、椎茸、イカのゲソと続いて出される。酒ばかり進んでいけない、蕎麦猪口がすぐに空になる。



最後に七冠馬(島根県)を頂くが、旨みがある中にも飲みやすい。奥出雲で培われた美味い水で作られた酒である。



最後に桜エビを炊き込んだ土鍋ご飯、こちらも香ばしく、美味しくいただき、お茶を飲んで大団円。実に繊細で肉も魚も上手く調理されていた。焼き手のお姉さんも飛び回りながら、サービスよくしてもらい、大満足である。

東京で囲炉裏が恋しくなったらこのお店、ご馳走さまでした。

ヤマト
中央区日本橋富沢町16ー3
0336618010

羽根木公園のせたがや梅まつりに行く

2025-02-25 05:00:00 | 日記
羽根木公園に行く。我が家から井の頭線に乗って東松原駅で下車、しばらく商店街を歩く。細い通りながら昔ながらのお店も多く、美術商、表具屋など珍しい店もある。和菓子屋では美味そうな団子、思わず買ってしまう。



その先に公園の入口が現れる。入口付近にも梅が咲いている。付近に駐車場もあるが、満車のようである。



羽根木公園は『せたがや梅祭り』が開催中で紅梅280本、白梅390本、計670本の梅の木が植えられている。元はこの一帯は『六郎次』という野鍛冶が住んでいたと言われ、『六郎次山』と言われていたが、その後根津財閥の所有となり『根津山』となり、これを1956年に都立公園とした。その後1965年に世田谷区に移管され、1967年より梅の木の植樹が行なわれたもの。



中に入ると野球場やテニスコートがある。使っていなかったが、ここ数週間に雨らしい雨が降っていなかったため、風に土が巻き上げられ、埃っぽい。



その先には売店や子供たちの広場があり、これを右に曲がると梅林が広がる。休日の午後ということもあり、芝生に座り、梅見をしている人も多い。





梅林に入ると南斜面ということもあり、先ほどの梅より開花している。白加賀や八重寒紅、鶯宿、紅千鳥などの名札がついている。やや桃色に見える枝垂れ紅梅が目立っていた。

勾配を降りて行くと左右に梅の木が広がり、大きな白梅が目立つ。飛梅も太宰府から持ってこられたものも今が見頃である。





さらに白と紅の枝垂れ梅も美しい。中村汀女の『外にも出よ ふるるばかりの 春の月』という句碑もある。ただ、この句が詠まれたのが1946年なので羽根木公園の梅林はまだなかった頃に詠まれた句なのだが。

周りでは外国人の家族が写真を撮ったり、シニアカーに乗ったおばあさんが結構なスピードで坂を下ったり、色々なことに巡り合う。

売店を除くと梅ジャムや梅干しなど梅関連の食品は売っていたが、楽しみにしていたザラメのまぶされた『梅かりんとう』は売り切れていた。

先程きた道を戻って東松原駅経由で帰途についた。数日前に松庵梅林公園にも行ったが、羽根木公園の方が規模も大きく、賑わっていた。東京では確かに桜の名所は幾つも知っているが、梅が美しいのは神代植物公園くらいしか思い出せない。


1000円札でお釣りがくるランチ〜①浅草橋・はせ川

2025-02-24 05:00:00 | グルメ
物価上昇の勢いが止まらない。特に最近思うのはランチの値段の上昇、たいしたことない(?)メニューでも蕎麦・ラーメンを除くと1000円札でお釣りが貰えることが減った。例えば三越前の某定食屋さんでは1年の間に週替わりランチが1100円→1700円、といった具合である。

そこで1000円札でお釣りが貰えるランチ(チェーン店、蕎麦、うどん、ラーメンを除く)を探せと言う『リーズナブルランチ王』企画を行うことにした。


第1弾は浅草橋駅下車2分にある定食屋『はせ川』にお邪魔した。定食といっても主に揚げ物、トンカツ、メンチカツ、アジフライなどがメイン。ただ、焼き魚(この日は塩サバ)が1品だけある。メンチカツ・イカフライ・魚フライが650円、トンカツが900円、焼き魚が650円の安さである。さらに日替わり(この日はトンカツ)定食が600円である。


11時50分に店に入ったが、満席(といっても相席はなし)なので待つことにした。予め注文をフロア担当のおばあさんにお願いした。

食べ終わった2組が帰ったので席に着く。お世辞にも綺麗な店ではないが、こざっぱりしている。とにかく常連客が多く、久しぶりに来た人はおばあさんと懐かしそうに会話。次に来た2人連れには『今日も日替わり?でいい』と聞いている。

5分後にトンカツ定食到着。揚げたてのトンカツ、味噌汁、たっぷりのご飯、冷奴、黄色く丸い沢庵2枚、さらにふりかけも付いてくる。

調味料の入れ物も時代がかっている。ビニールで容器を凹ますと出てくるソース入れ、学校給食を思い出す。



トンカツに付ける辛子もついてきてたっぷり皿に取り、ソースを掛けたトンカツに付けて頂くが、揚げたてである。あまり肉が厚みはないが、かなり美味しい。



味噌汁には細かく切った豆腐とワカメが入っている。冷奴も味が変わっていい。
ご飯はもし次回来たらかなり少なめでいいが、申し訳ないのでふりかけを掛けて食べた。炊き立てのご飯も美味い。


贅沢さえ言わなければ十分美味しいトンカツ定食、900円のロースカツとどう違うのか聞きたいところである。どんどん混んできてもコロナの教訓なのか、絶対に相席にしないのである。残念(?)なのは喫煙可のところ。紙巻でなくても結構臭いがきつい。それはともかく、ご馳走さまでした。今流行りの後付けでない昭和レトロを楽しむにはいい店なのかもしれない。

はせ川
台東区浅草橋1ー10ー9
0330513418

『東京メトロスタンプラリー〜20年ありがとう』③

2025-02-23 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その260。『東京メトロスタンプラリー〜20年ありがとう』③、豊洲駅から取り敢えず有楽町線を戻る。

まずは中心から外れた駅からと永田町駅で南北線に乗り換える。永田町駅は有楽町線・南北線・半蔵門線の3線に加え、赤坂見附駅と同一線扱いをするため、銀座線・丸の内線とも乗り換えられる交通の要衝となっている。


ただ、有楽町線・半蔵門線の乗換は楽だが、南北線に行くには動く歩道を乗り換えながら階段を降りるなどかなり遠い。



到着したのが高輪白金駅。都営地下鉄三田線との共用駅でコンコースも広い。改札口を出るとスタンプのところに人だかり、待っていたのは3人だったが、隣にマナーポスターが貼ってあったのは偶然なのだろうか。


スタンプの意匠は9000系車両、1991年11月の南北線開業に伴い共用を開始した車両でこの形が一次車と言われる。流線型のアルミボディーで正面は曲面ガラスを使用するなど、当時としては最先端の技術が使われている。試作車と一次車両は端の部分にクロスシートが配されていた。スタンプ台も路線カラー同様の青緑色が使われていた。


再び、南北線に乗り、王子駅の1つ手前の王子神谷駅で下車。ここはメトロ全駅スタンプの時に降りて以来下車するのは2回目、ただ小さな駅なのですぐにスタンプの場所はわかった。

スタンプには先程同様の9000系だが、2009年から増備された5次車である。前頭部が大きくデザイン変更されて、フロントガラスの下の部分の配色やスカートが付けられている。さらに2022年以降は2両増結して8両編成となり、増加するラッシュ時に対応した。

ここまでは東京メトロ一日券を駆使して回ってきたが、時間がなくなったこともあり、次の移動は王子駅までいき、JR京浜東北線に乗り換え一気に上野駅まで行く。

上野駅には銀座線と日比谷線が乗り入れているが、スタンプは日比谷線側。JR線で来たため、地下に降りて日比谷線改札口を目指すが、ホームに降りるエレベーターの横と難しかった。



スタンプは日比谷線13000系車両。同車両は日比谷線03系の置き換えとして2017年から共用を開始した。同じく日比谷線に乗り入れている東武鉄道も70000系を新造車として導入することになっていたが、開発段階から仕様の共通化を図ってきた。7両編成で一両の長さも20mと長くなり、車イスやベビーカーのスペースも取られている。

上野駅から銀座線に乗り、さらに赤坂見附駅で丸の内線に乗り換えて方南町駅へ。直通が来たのでのんびりと地下鉄の旅を楽しむ。とはいえ乗り換えが込みで40分地下鉄に乗る機会はそうはない。方南町駅はホームが伸びて進行方向に歩き、改札口を出てから1フロア上にスタンプはあった。



スタンプは丸の内線02系、1988年から運用開始した車両で一足早く導入された銀座線01系(1984年運用開始)に準拠している。当初は全体が赤い色で塗色されていた300、500系からの切替で違和感も感じたが、無塗装の上にスカーレットラインを引いたスッキリとした車両であった。



ここで地下鉄のスタンプラリー初日は終了、バスで西永福駅に出て帰途に着いた。(以下、次回)



会津坂下町の吟醸そばを頂く〜MIDDTTEにて

2025-02-22 05:00:00 | グルメ

久しぶりに日本橋にある福島県のアンテナショップ『MIDETTE』にお邪魔した。こちらでは奥のイートインスペースを使って福島県各地の名物を提供している。

ただ、今回は通常のように『喜多方市の〇〇屋のラーメン』『いわき市の××軒の肉丼』というお店ではなく、会津坂下町の吟醸蕎麦を地元観光物産協会主催で職人がそばを打つ手打ち蕎麦が食べられるイベントを発見、すぐに足を運んだ。

期間は2月6日・7日の2日間のみ、アンテナショップに入ると特設ブースで職人さんが蕎麦打ちの最中であった。

メニューは2種類、ざるそば(1000円)と鳥ごぼうそば(1200円)の2種類のみ。悩んだが、この日は寒いこともあり、鳥ごぼうそばにした。イートインは沢山の人でいっぱい、ようやく席を確保していつものように食券を買い、お茶を淹れてモニターの前の席で待つ。

すると観光物産協会の人はサービスがよく、わざわざ席にまで注文の品を持って来てくれた。七味唐辛子を振って頂く。

具は鶏肉、牛蒡に加え、ネギ、きのこなど具沢山。まずは蕎麦を一箸、かけそばとはいえコシが強い十割蕎麦、しっかりとした歯応えがしているが、喉越しもいい。

具は鶏肉も美味いが、牛蒡ときのこがいい仕事をしていてジワっとくる美味さ。ツユも野菜や鶏肉の出汁もよく出ていて、やや甘めのいい味付けである。

しっかり量もあり、すっかり温まることができた。本当ならばざるそば1枚なら行けそうな気もしたが.年齢を考え、今回は諦めた。

我々東京人にとって『会津坂下(ばんげ)』といえば銘酒飛露喜(廣木酒造)となってしまうのだが、他にも色々美味いもの、良いものがある。春になったら、蕎麦を食べに是非行きたくなった。ご馳走さまでした。





日本橋福島館MIDDTTE
中央区日本橋室町4ー3ー16
0362623977