三ノ輪橋付近でランチとなったが、予想外の南千住砂場の休業のため、違う店を探すことになった。食べログを見ると焼肉屋かラーメン屋しか載っていない。一軒ずつ見ていくと何と日本橋で探した『生駒軒』がここにもあるではないか。もちろん、ラーメン屋ではあるが。
早速、店を探すが、国道沿いでみずほ銀行三ノ輪支店の向かいにある商店街の中にあるようだ。歩いて5分ほどで店を発見、やはり街中華そのもののような店である。
赤い暖簾をくぐると左側には2人席が3つ、あとはカウンター。どこでもとは言われたが、カウンターに座り、やはりラーメン+小チャーハン(750円)のセットをお願いする。
70歳以上のおじさんとおばさんの2人が切り盛りする店、テレビは昼のワイドショー、この雰囲気が大好きである。奥ではおじさんがウーロンハイと餃子、餡掛け系のラーメンを食べながらTVを見ている。私の次に入ってきた青年は私と同じメニューを頼む。
おじさんが中華鍋を振ってチャーハンを作るとほぼ同時におばさんがラーメンを出してくる。カウンターに置かれたラーメン鉢が重い。
胡椒を振ってまずはラーメンからいただく。懐かしいスープの味、縮れ麺、まさに東京ラーメンである。中にはチャーシュー1枚、メンマ、ネギ、ワカメ、余計なものは何もない。
小チャーハンに取り掛かるが、ナルトが入っていないため、地味な茶色。中にはネギ、角切りのチャーシュー、卵のみ。一見脂っこく見えるが、パラパラの仕上がりである。
来る客も食べ終わるとすぐに帰る。奥のウーロンハイ氏を除いてはであるが。メニューを見てふと気づいた。というのはセットメニューもチャーハン・中華丼のセットは『ラーメン』とカタカナ、しかし、マーボ丼・カツ丼・ピー肉丼・焼き肉丼は『らーめん』とひらがなと表記の仕方が違うのである。
お勘定を払う際におじさんに『日本橋に数店舗ある生駒軒さんとは暖簾分けの御関係ですか?』と尋ねると『そうです。昔はもっとあったけど、店主が歳を取って減る一方でね』と答え、『それじゃ日本蕎麦の藪とか砂場と同じですね』と言ったら『歴史が違うよ、怒られちゃう』とのことでした。ご馳走さまでした。
生駒軒
荒川区南千住5ー3ー3
0338012435
荒川区南千住5ー3ー3
0338012435