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浄瑠璃寺を出て、ほぼ同じ道を戻り、巨椋池(おぐらいけ)ICで降りて醍醐寺を目指す。以前、といっても20年ほど前に西国三十三所巡り11番札所の上醍醐寺を訪れたことはあるが、あまりのきつい山行のため、醍醐寺は見ずに帰ったため、初めてのお参りである。
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駐車場に車を置くが、5時間以内1000円のかなり高額。ただ、後から考えると端から端まで回れば3時間はかかるため、やむを得ない設定なのかもしれない。醍醐寺は応仁の乱で荒廃した伽藍を整備して三宝院を再興、『醍醐の花見』が盛大に行われたことが有名であるなど豊臣秀吉・秀頼父子との関係が深い。
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金堂に向かう参道に面した唐門(国宝)には菊の紋と五三の桐の門が隣り合っていることからも窺い知ることができる。
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仁王門から寺の中に入るが、平安末期に作られた金剛力士像も厳しい目をしていて迫力があるのは高さに比べて頭が大きいからかもしれない。
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境内に入ると話には聞いていたが2018年9月の台風21号の被害の大きさに驚かされる。左右にあったはずの森の木が殆ど倒れ、2年経過したため、切り株から再び枝をのばしている。
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参道を行くと左手に金堂(国宝)。秀吉が紀州から移築したもので本尊の薬師如来、脇侍の日光・月光菩薩のいずれも重文に指定されている。新薬師寺の薬師如来に似た丸顔の目がぱっちりした親しみが湧く像である。
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参道の反対側には五重塔(国宝)、この塔は951年に完成、京都府の木製建築物では最古のもの。朱雀天皇が醍醐天皇の菩提を弔うため建設を開始、村上天皇の御世に完成を見た。塔の高さは38mもあり、内部には両界曼陀羅が描かれているとのことである。
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さらに奥には不動堂、真如三昧耶堂、弁天堂などが並んでいて一つずつ見て回るが、これだけでも中々大変。この付近も台風の被害は大きい。
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観音堂には上醍醐寺の准胝堂を移し、西国三十三所巡り11番札所がある。准胝観音は唯一の女性の観音様で醍醐天皇が子息を授かるように祀り、この寺の始まりである。ただ、上醍醐寺は何度となく落雷による火災に遭い、今は札所も下醍醐に移されている。
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ようやくお参りを終えて次は秀吉が作ったという庭園を見に行く。内部まで拝観できると言われたが、見える範囲にしておく。
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続いて仏像が収められている霊宝館・仏像館に行く。ここにも国宝や重文が多く並ぶが特に面白かったのは5大明王像。大威徳明王が乗る水牛の目が何とも可愛い。
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実はこの像を作った当時には日本に水牛はおらず、牛を参考に作ったからと教えてもらった。他にもまだ見所はたくさんあるのだろうが、広い境内を歩き歩き疲れて2時間半で参拝を終えた。(以下、次回)