織姫神社の後は足利学校に足を伸ばす。足利学校は社会の授業で日本最古の学校という知識を持っているのみ。
入口から入るとまずは『入徳』と書かれた門をくぐる。中に入り、入場料を支払ってまずは詳細のわかるビデオを見る。それによると創建は奈良時代の國學の遺制説、平安時代の小野篁説、鎌倉時代の足利義兼(尊氏の父)説など諸説あるが、分かっていない。
歴史の表舞台に出たのは室町時代に上杉憲実が国宝に指定された書籍を寄進し、庠主制度を設け、学校を再興した頃である。フランシスコザビエルが世界に紹介するなど名は知れ渡り、江戸時代にも僧や文人などを受け入れるなど権威を守ってきた。
いよいよ学校の敷地内に入るが、入口の門の額には『学校』と書かれている。これも1668年のもの。
中に入り正面には孔子廟、四代将軍徳川家綱の際に造営されたもので、納められている孔子像は日本で最も古いと言われている。
左手は図書館、これは明治となり廃校になったのち、1903年に蔵書を承継するために作られたもの。
左手には茅葺の方丈、庫裏、書院など本部機能が置かれた建物となっていてこの中で講義や学習が行われた学校の中心。前には南庭園、方丈の裏には北庭園が広がる。他にも衆寮、木小屋、土蔵などがある。
学校の周りには堀が張り巡らされ、城のような雰囲気もある。
これをぐるりと見学したが、2年ほど前に行った松下村塾などに比べて規模の大きさ、国により作られたものの大きさなどを感じた。