『鉄道シリーズ』その214。今回は東急電鉄のこどもの国線に乗車する。東急電鉄田園都市線長津田駅〜こどもの国駅まで3.4kmを結ぶ線である。
こどもの国は現在の天皇陛下、当時の昭仁皇太子結婚を記念して旧日本軍田奈弾薬庫跡地の丘陵に1965年開園した児童厚生施設で、体験学習が行われている。そのアクセスとして1967年4月に開業したもので当初は線路を社会福祉法人こどもの国協会が保有、運送事業は東急電鉄が行なっていた。しかし、その後、1997年に横浜高速鉄道に譲渡している。
この路線はこどもの国へのアクセスとして作られたものだが、その後周辺開発が進み、2000年には中間駅恩田駅が開業、通勤線化が図られ、園が閉園中も運行している。
長津田駅を降りると左側にこどもの国線への乗換改札口があり、ここの改札機に触れて乗換えを行うシステム。
現在の車両は横浜高速鉄道Y000系車両が使われているが、東急電鉄3000系とほぼ同じで塗色は黄色と青の明るい雰囲気、また、座席は4色とカラフルである。
平日の10〜18時は20分おきにしか出ないため、乗換えは忙しい。それでも長津田駅の写真を撮し、二両編成の電車に滑り込む。
長津田駅を出ると右に回りながら進むが、本当にノロノロと走り出す。直線部分に移ると急にスピードを上げる。恩田川の小さな鉄橋を渡ると右側には東急電鉄長津田車両工場、そして恩田駅に到着。
恩田駅は新しく、こじんまりした駅。この辺りからは都市化したとはいえ田んぼや畑が広がるのんびりした風景。また、鉄橋を渡るともう先にはこどもの国駅が見えてくる。駅の近くは駐車場ばかり。
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こどもの国駅は片面ホームで三角屋根の可愛らしい駅。以外にスーツ姿のひとも降車する。改札口をでて右手に行くとこどもの国入口らしいが行く人もまばら、私も電車の折り返しまで5分しかないためこの辺りを見ただけで駅に戻る。
ちなみにこの駅は2000年に改築されたものだが、2014年2月の雪で屋根が崩落、復旧まで1年かかったらしい。
わずか7分の電車の旅、もう少し異次元かと思っていたが、こどもの国駅自体も派手さはなく、すっかり新興住宅地の駅であった。