静岡旅行⑩。いよいよ最終日、広大な庭を見ながら葛城北の丸で朝食をいただき、ゆっくり出発する。
取り敢えず昨日行かなかった袋井三山のうち『法多山尊永寺(はったさんそんえいじ)』に向かう。市街地を抜け、だんだん山が迫ってくると広大な駐車場に到着。この周辺の平らな場所は全て駐車場にしているのではないかと思うほど沢山ある。価格は200円〜300円、できるだけ寺の参道近くに停めようとはするが、分かりにくく諦めて一生懸命呼んでくれたところに停めた。
駐車場から土産物屋や昔ながらの食堂が並ぶ道を歩くと立派な門、仁王門が現れた。室町時代のこけら葺の楼門だが、このお寺では数少ない国重要文化財である。木像の仁王様が怖い顔で睨んでいた。
門を抜けると立派な杉が並ぶ参道が延々と続く。石畳が敷いてあるので歩きやすいが長い。左手にはお食事処や愛染明王堂の建設現場などが出てくる。
しかし、先は見えない。ようやく左の方に階段が見えて、これを登るが石段も長い。
何とか登り切り、広い参道の周りには白い砂利が敷き詰められ、立派な本堂、右に諸尊堂、左に大師堂が配されている。本堂にお参りし、御朱印を頂く。さらに厄除開運のご利益のあるお寺でもあるため、娘の厄除お守りを頂く。
広々した境内にたくさんの人が参拝に来ている。朝9時半から7回ほど護摩を焚いてもらうために参拝に来る人も多い。供えられている四斗樽の銘柄は開運だった。
鐘楼のすぐ横には二葉神社、元は浜松の遊郭近くに祀られていたが、遊郭解体でここに変座された。働く女性の開運、商売繁盛などのご利益があるとされる。
階段を降りる途中に氷室神社がある。この奥にある洞穴は氷室として使われていたもので、氷室自体が御神体、熱病などに効果があるとされる。
帰りは来た道の一段上の道を歩く。途中に奥から蛸薬師堂、不動明王像、弁財天堂と並ぶ。インドの川の神である弁財天は池の中に堂宇が造られている。
いよいよ団子を売るコーナー、参拝者が多くなることも想定して食券を買うシステムで2串200円となっている。買った後は茶店に入り、お団子とお茶を飲み、ゆっくりする。
白い俵形のお餅が3つ横に並んで串に刺してあり、上から上品なこし餡が掛けてある。2本で200円。これを食べると厄祓いとなる有難いお団子を相方と1串ずつ頂きました。
この辺りで再び元の参道と合流、駐車場に戻ったのは10時過ぎとなった。(以下、次回)