昼時に暑い中、水天宮前まで歩いてうどん屋さんを訪ねたが、何と閉店済。ショックを受けてウロウロしていたら、かなり以前にお邪魔した老舗洋食店『日勝亭』の前に出た。
以前にお邪魔した時は『やきめし』を頂いたが、今日は洋食店らしい『メンチカツ』(ライス、スープ、サラダ付1200円』をお願いした。
日勝亭は1925年創業の老舗ではあるが、店は新しく、それほど広くない。4人席が5つ、2人席が1つ、つまり定員は22人。私が入店した時は先客は4人だったが、すぐに混み始めた。
お客さんは近所のサラリーマンが多く、ほぼサービスランチ(この日はローストチキン、1000円)を注文する。サービスランチはすぐに提供されることもあるようだ。
7、8分してまずはスープとサラダが登場。フレンチドレッシングのかかったグリーンサラダとチキンコンソメである。
少し経ってメインのメンチカツとライスが登場。揚げたてのメンチカツにはドミソース、付け合わせはニンジンのグラッセと茹でたインゲン、さらに細めの炒めたパスタが付いている。
メンチカツをフォークで切って一口、肉汁がじゅわと出る。もちろん牛肉がたっぷり、ドミソースは時間をかけて作られた甘みの少ない、しかしコクのある逸品。普通に丁寧に作られたものだろうが、とにかく肉の比率が高く、美味い。
付け合わせ、特に細いパスタを炒めた単純なものだが、これが美味い。ソースを少し絡めて頂く。
この店のランチメニューは不思議なことに単なるビーフカレーやビーフシチューはない。ドライカレーはあるが。また、ビーフカツとハンバーグはあるが、トンカツ(ポークカツ)やチキンカツはない。やはり牛肉メインが中心なのだろうか。
他にもメンチカツを売りにする店は多数あるが、食べた後の充実感が違うように感じた。とにかく落ち着いた、控えめなお店だが、料理の手間の掛け方が違うことを実感。たまの贅沢、本当にご馳走でした。
日勝亭
中央区日本橋蛎殻町1ー32ー2
0363191077