昨日の続きです
「自分のヨットが欲しい」と思ったとします
ヨットにはディンギーと呼ばれるキャビン(部屋)やエンジンが無く、簡単に転覆するレースを愉しむ小さなヨットとエンジンやキャビンがある大きなヨットがあります。
そしてエンジンやキャビンがあるヨットにもレースタイプとクルージングタイプがあります
レースタイプは軽量で居住性は無視され、帆走で早く走ることが基本に造られているので、別荘的感覚はなく寛ぐには不向きです。
クルージングタイプは居住性と耐航性が一番に考えられているので、ディーゼルエンジンが乗っていて帆柱も太く短く帆で早く走るには適していませんが、風がなくてもエンジンで長距離移動でき、安定感があり長期間過ごしたり遠くへ行くのに向いています
そんな事で定年退職者や退職後を考えている方々にはクルージングタイプがいいです。
一般の人達は「ヨットは高価」であり「金持ちがする遊び」と思っているようです
でも・・そんな人は「調べる前から諦めている」人達です。
確かに「新艇」は高価です。例えば一人で楽に乗れて、長期クルージングにも充分なサイズのヨットは30フィート(9メートル)前後のヨットです。
そこで30フィートのヨットの新艇を買おうとすると・・・1000万円以上が普通です
新艇の価格は「足し算と掛け算」で決められています。各部品の原価を足していって、その合計に経費や利益を載せて出てくるのが「新艇価格」です。
しかし中古艇の価格は「引き算と割り算」で決められます
全てが正常に作動し、全く新艇と同様の状態であっても「減価償却」で年と共に価格は下がります。
僕も日本を長く離れていたのと、ヨットの取り引きにそれ程立ち会っていないので確実ではありませんが・・・日本の場合、登録し海に浮かべただけで6~7割程になるようです。
新艇も10年経てば確実に半額以下です。
20年過ぎれば・・・1~2割になります(人気が高い艇種はもう少し高い場合もある)
その上に・・・悪いところがあれば・・その修理費用が引き算されます。場合に拠っては高価な備品などが足し算されますが・・それも原価償却された足し算なのでほんの僅かです
ここで一般の人達は20年も経ったヨットが使えるの?と疑問に思うかも知れません。
しかし現物を見れば・・・驚くほど綺麗です。 そして実際に使うと・・・ちゃんと面倒を見てやれば殆ど大きなトラブル無く、50年から100年は使えます。
人の命と変わらない寿命があるんです
ヨーロッパでは50年60年の船齢は全然珍しくありません。 そして日本以外で20年程度の新しいヨットが1~2割で買える国はありません。
そこで・・狙い目は20歳から30歳のまだまだ若い充分手入れされたヨットです
僕は「生きているヨット」とか「死んでいるヨット」と言う表現をしています。
一ヶ月に一度程度はエンジンを掛けている事は非常に「良いエンジン状態」を保っています。
同じく一ヶ月に一度程度出港している艇や港の中にあってもオーナーが宴会や宿泊をしているヨットは「生き生きしています」
こんなヨットは殆ど心配なくそのまま乗れます
ところが・・・現実にそのようなヨットが売りに出されることは少なく、数ヶ月、時には数年放置されている艇が殆どです
そこで「見分ける目」が必要になってきます。
買う前に「乗って走ってみる」ことは絶対必要です。(電話などで話をするだけで、ヨットが良く解っている人ならある程度判断できます)
「ヨットに長く良く乗っている人」が近くに居たら、その人に頼んで一緒に行って見てもらいましょう。(僕も暇な時なら見てあげます。但し見に行くなら日当は要りませんがアゴ、脚代はしてください。最初に、このヨットはどうかな??と本やインターネットで見つけたら、その時点で連絡ください。それで見に行く価値があるかどうか等ある程度の判断が出来ます)
欲しいと思い始めると「目を瞑って買ってしまう」人が多いんですが・・・質が悪いヨットを買ってしまうと後々大変な苦労をします。
(ただし度々このブログで書いている「マハリン」の様にそれを愉しみに変えられれば、色々なことが解り後々の役にもなりますが)
簡単な見分け方、判断として「ヨットが好きなんだけれど歳で乗れなくなった艇」は大丈夫なヨットが多いです。
業者から買うより、直接取引きで充分話をして前のオーナーの夢や思い出も一緒に買えると最高だと思います
今日の最後にヨットのサイズと価格ですが・・・
「一人でも動かせるサイズ」を持つべきと思うので、体力に応じて25フィートから33フィートの間。勿論ディーゼルエンジンを備えているクルージングタイプです。
価格は・・・その人の経済状態がありますが無料から200万円位で考えると良いと思います。(無料??と驚くかも知れませんが、意外とあるんですよ。何故ならマリーナに置いている人の場合、保管料が高いから早く処分したいと思っていたりするんです。それから乗らずに放置していた場合、もしも沈んだりしたら処分代が大変なので早めに人に渡したいと思っている人がいます。しかしこの場合再起不能のヨットが多いのでしっかり見ないといけません)
続きは明日に。(理解できない所や、もっと詳しく知りたいと思う場合はホームページの掲示板で質問してください。知っている限りの事はお伝えします)
今日の僕は・・・朝から暖かかったので橘港の別荘(ホロホロ)へポリ袋に一食分の飯だけを入れて・・・パソコンを提げて行きました
先日のクルージングで少なくなった水も持っていきました
そして・・・コーヒーを入れて・・・ゆっくり飲んで・・・このブログを書きました。
昼はレトルトの中華丼とポリ袋の冷えたご飯を一緒に鍋で暖めて
自分のヨットの中で食べるのは・・・こんなモノでも嬉しくて愉しいです
夕方・・・老母が「躓いて膝とヒジを傷めた」と言うので・・見に行ってました。
もうすぐ90歳だし、先日老父が死んで一人になっているから・・家に居るより施設に行った方が同じような年寄り友達も居るし「きっと愉しいよ」と言ってあげました
そうすると「試しに行ってみようか・・」と言っていたので・・・多分そうなると思います。
長男夫婦が傍に居るけれど・・お金持ちなのに・・未だに強欲に仕事をしているから殆ど世話をする時間もありません。
僕の傍に居ても「社会の為、世界平和の為に遊ばなければならない」ので世話をする時間はありません
しかしそれだけで「施設へ行け」と言うんではないんです。
それが一番「愉しく老後を過ごせる」と思うからなんです
僕自身もそう思っています。人生は一度限りです。
「どうすれば愉しいか」「どうすれば社会に役立つか」「どうすれば人に喜んでもらえるか」これらを考えれば施設に行くのが一番だと思うんです
帰りに同級生の所へ寄ってきました。
重度のリュウマチで去年は半年入院していたそうです
今も両手の握力が殆どない状態でしたが、話していて「落ち込んでない」事に安心しました
近々夫妻で倉庫ハウスへ来てくれると思うので・・・一緒に呑むが楽しみです
ほんとに・・人生一瞬先には何があるか解りませんね。
「自分のヨットが欲しい」と思ったとします
ヨットにはディンギーと呼ばれるキャビン(部屋)やエンジンが無く、簡単に転覆するレースを愉しむ小さなヨットとエンジンやキャビンがある大きなヨットがあります。
そしてエンジンやキャビンがあるヨットにもレースタイプとクルージングタイプがあります
レースタイプは軽量で居住性は無視され、帆走で早く走ることが基本に造られているので、別荘的感覚はなく寛ぐには不向きです。
クルージングタイプは居住性と耐航性が一番に考えられているので、ディーゼルエンジンが乗っていて帆柱も太く短く帆で早く走るには適していませんが、風がなくてもエンジンで長距離移動でき、安定感があり長期間過ごしたり遠くへ行くのに向いています
そんな事で定年退職者や退職後を考えている方々にはクルージングタイプがいいです。
一般の人達は「ヨットは高価」であり「金持ちがする遊び」と思っているようです
でも・・そんな人は「調べる前から諦めている」人達です。
確かに「新艇」は高価です。例えば一人で楽に乗れて、長期クルージングにも充分なサイズのヨットは30フィート(9メートル)前後のヨットです。
そこで30フィートのヨットの新艇を買おうとすると・・・1000万円以上が普通です
新艇の価格は「足し算と掛け算」で決められています。各部品の原価を足していって、その合計に経費や利益を載せて出てくるのが「新艇価格」です。
しかし中古艇の価格は「引き算と割り算」で決められます
全てが正常に作動し、全く新艇と同様の状態であっても「減価償却」で年と共に価格は下がります。
僕も日本を長く離れていたのと、ヨットの取り引きにそれ程立ち会っていないので確実ではありませんが・・・日本の場合、登録し海に浮かべただけで6~7割程になるようです。
新艇も10年経てば確実に半額以下です。
20年過ぎれば・・・1~2割になります(人気が高い艇種はもう少し高い場合もある)
その上に・・・悪いところがあれば・・その修理費用が引き算されます。場合に拠っては高価な備品などが足し算されますが・・それも原価償却された足し算なのでほんの僅かです
ここで一般の人達は20年も経ったヨットが使えるの?と疑問に思うかも知れません。
しかし現物を見れば・・・驚くほど綺麗です。 そして実際に使うと・・・ちゃんと面倒を見てやれば殆ど大きなトラブル無く、50年から100年は使えます。
人の命と変わらない寿命があるんです
ヨーロッパでは50年60年の船齢は全然珍しくありません。 そして日本以外で20年程度の新しいヨットが1~2割で買える国はありません。
そこで・・狙い目は20歳から30歳のまだまだ若い充分手入れされたヨットです
僕は「生きているヨット」とか「死んでいるヨット」と言う表現をしています。
一ヶ月に一度程度はエンジンを掛けている事は非常に「良いエンジン状態」を保っています。
同じく一ヶ月に一度程度出港している艇や港の中にあってもオーナーが宴会や宿泊をしているヨットは「生き生きしています」
こんなヨットは殆ど心配なくそのまま乗れます
ところが・・・現実にそのようなヨットが売りに出されることは少なく、数ヶ月、時には数年放置されている艇が殆どです
そこで「見分ける目」が必要になってきます。
買う前に「乗って走ってみる」ことは絶対必要です。(電話などで話をするだけで、ヨットが良く解っている人ならある程度判断できます)
「ヨットに長く良く乗っている人」が近くに居たら、その人に頼んで一緒に行って見てもらいましょう。(僕も暇な時なら見てあげます。但し見に行くなら日当は要りませんがアゴ、脚代はしてください。最初に、このヨットはどうかな??と本やインターネットで見つけたら、その時点で連絡ください。それで見に行く価値があるかどうか等ある程度の判断が出来ます)
欲しいと思い始めると「目を瞑って買ってしまう」人が多いんですが・・・質が悪いヨットを買ってしまうと後々大変な苦労をします。
(ただし度々このブログで書いている「マハリン」の様にそれを愉しみに変えられれば、色々なことが解り後々の役にもなりますが)
簡単な見分け方、判断として「ヨットが好きなんだけれど歳で乗れなくなった艇」は大丈夫なヨットが多いです。
業者から買うより、直接取引きで充分話をして前のオーナーの夢や思い出も一緒に買えると最高だと思います
今日の最後にヨットのサイズと価格ですが・・・
「一人でも動かせるサイズ」を持つべきと思うので、体力に応じて25フィートから33フィートの間。勿論ディーゼルエンジンを備えているクルージングタイプです。
価格は・・・その人の経済状態がありますが無料から200万円位で考えると良いと思います。(無料??と驚くかも知れませんが、意外とあるんですよ。何故ならマリーナに置いている人の場合、保管料が高いから早く処分したいと思っていたりするんです。それから乗らずに放置していた場合、もしも沈んだりしたら処分代が大変なので早めに人に渡したいと思っている人がいます。しかしこの場合再起不能のヨットが多いのでしっかり見ないといけません)
続きは明日に。(理解できない所や、もっと詳しく知りたいと思う場合はホームページの掲示板で質問してください。知っている限りの事はお伝えします)
今日の僕は・・・朝から暖かかったので橘港の別荘(ホロホロ)へポリ袋に一食分の飯だけを入れて・・・パソコンを提げて行きました
先日のクルージングで少なくなった水も持っていきました
そして・・・コーヒーを入れて・・・ゆっくり飲んで・・・このブログを書きました。
昼はレトルトの中華丼とポリ袋の冷えたご飯を一緒に鍋で暖めて
自分のヨットの中で食べるのは・・・こんなモノでも嬉しくて愉しいです
夕方・・・老母が「躓いて膝とヒジを傷めた」と言うので・・見に行ってました。
もうすぐ90歳だし、先日老父が死んで一人になっているから・・家に居るより施設に行った方が同じような年寄り友達も居るし「きっと愉しいよ」と言ってあげました
そうすると「試しに行ってみようか・・」と言っていたので・・・多分そうなると思います。
長男夫婦が傍に居るけれど・・お金持ちなのに・・未だに強欲に仕事をしているから殆ど世話をする時間もありません。
僕の傍に居ても「社会の為、世界平和の為に遊ばなければならない」ので世話をする時間はありません
しかしそれだけで「施設へ行け」と言うんではないんです。
それが一番「愉しく老後を過ごせる」と思うからなんです
僕自身もそう思っています。人生は一度限りです。
「どうすれば愉しいか」「どうすれば社会に役立つか」「どうすれば人に喜んでもらえるか」これらを考えれば施設に行くのが一番だと思うんです
帰りに同級生の所へ寄ってきました。
重度のリュウマチで去年は半年入院していたそうです
今も両手の握力が殆どない状態でしたが、話していて「落ち込んでない」事に安心しました
近々夫妻で倉庫ハウスへ来てくれると思うので・・・一緒に呑むが楽しみです
ほんとに・・人生一瞬先には何があるか解りませんね。