outdoor life by mizota

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ヨットを買う(買った人の例)

2010年01月24日 16時10分59秒 | ヨット世界一周クルージング
「ヨットを買う」について書き始めて今日で6回目になります

僕自身は・・・当時少々「お金持ち」だったので何も考えずに新艇を注文してしてしまいました

44フィートの新艇(ジャヌー、サンオデッセイ44)は高く「ウン千万円」しましたし、備品、予備品、検査用品などにも1千万円以上掛かりました

新艇と言うのは・・とりあえず走れる「必要最低限」の状態なので、買ってから沢山のお金が必要になります。(35年ほど前に買った前のヨットも新艇(ヤマハ30C)でセールや備品、船台、運賃等を含んで1千万円でした。その時家を建てたのが800万円でした)


その点中古艇は・・すでに誰かが乗っていたモノなのでその人の航海に必要だったものは付いています

自分がする航海に合わせて備品を買っても一から揃えるのとは随分違います。

例えばヨットが傷まないようにと「フェンダー」(クッションにビニール製で空気を入れて両側に吊るすのもの)を買っても・・・8個くらいは最低必要なので30フィートクラス用の小さなモノでも5万円以上します。

ライフジャケットなどの半永久的に使える検査用品も限定沿海用でさえ5万円ほどします。

ジブファーラー(前帆を巻きつけるシステム)は30フィートクラスで20~30万円します

オートパイロットも10万円~20万円します。

中古艇の場合、慌てずに探せばこの程度は付いていると思っていいものです
(どれかが欠けているのが多いけど)

それで値段はヨットを含めて50万円とか100万円あれば結構選べますから、絶対に中古のヨットを買うほうが得です。

ただ・・買う場合、慌てるとどうしても「業者」からになり、業者は値打ちを付けて高く売るのが仕事ですから・・・どうしても高くなります。(通常2割以上、安いヨットの場合は二倍とか3倍になったりもします)

そしてこれは「仕事」だから仕方がないことです。 その代わり常に在庫を持って(場合によっては損もする)ある程度整備したヨットを売ってくれます。

僕の仲間は殆ど「個人売買」で買っています。それを紹介しましょう

「M艇」(ヤマハ25マーク2)の場合、今から6年以上前にヨットの雑誌「舵」の売ります買いますコーナーに出ているのを見つけて電話しました

その時に書いてあった値段は40万円ほどだったと思います。電話で聞くと毎週の様に出ているヨットだったのと歳で家族に止められて手放すとの事。そんなヨットは先ず故障が起きることはありませんから現物を見ないで購入を決定

ただし・・値段は27万円にして貰いました。これは本人が「大事に引き継いでくれるなら・・・」と言うのが条件で、今でもその人とお付き合いがあります。そして喜んでくれています。

関東だったので向うで上架して検査も「全沿海」で受けてもらい、買ったオーナーがヨットが初めてだったので僕と一緒に徳島へ10日かけて乗って帰ってきました

新オーナーが間もなく買ったものは冷蔵庫(12ボルトの機械だけ)フェンダー書いたし、オートパイロット。アンカー二個とロープ。テンダー自作。

現役なのでその翌年、一週間ほど瀬戸内海の島々を息子と回ったのが最長のクルージングです。

「T艇」(Y25MK2)M艇と同じ型のヨットです。
これも雑誌「舵」で見つけました。このオーナーは欲しくなると辛抱できない性格です。
初めに見つけたのも同型艇で70万円と書かれていました。
高いと思ったんですが・・・そして見に行くと・・・僕は一目で「ダメ」だと思ったんですが・・・本人の買う気が強くて・・・

それで中を見ると明らかに水没していた形跡があります。それでもまだ「買う」と言うんです。僕はダメだと言うのに・・・

そうしてもめている間に売主が「買うのか買わないのか?用があるから早く決めてお金をくれ」と言うんです。

大体、自分のヨットを手放す時に、「逃げていこう」としているような艇に良い物は絶対ありません。

これが個人売買の怖いところなんですが・・・

それで「乗って走ってみよう」と言って・・走ろうとするとクラッチが壊れていて走りませんでした。

これで納得してそのヨットは買わずに済んだんですが・・・エンジンだけ掛けてお金を払っていたら・・・多分後は電話を掛けても出なかったでしょう。

中古の個人売買の場合「ノークレーム、ノーリターン」は条件ですから、必ず納得してからお金の払いをしないと失敗します。

その翌月、同じ型の艇が60万円で出ていて、電話で話すと良さそうな感じ。そこで35万円にしてもらって・・・見に行くと、一目で確信が持てるようなヨットでした。中も丁寧に見たけど間違いはありません。

お金を払って瀬戸内海を通って帰ってきました。その売ってくれたオーナーは後日徳島までヨットを見に来ました。

自分が夢を載せたヨットを引き継いだ人と後々まで付き合いたいと思うような人はヨットを大事にしてきた人であり、悪い所が無いから(又はあってもそれをきっちり伝えている)自分のヨットに自信を持っています。

そんなヨットを選びたいですね。

「T艇」は和歌山方面の他県南方面にと良く活動しています。髪が長い人も良く乗せているようですが・・・そんな時に僕に声は掛かりません

「S艇」(ヤマハ33)は・・・関東のヨットで「数人の共同オーナー艇」でした。その人達が歳と共に余り乗る機会が無くなって・・・でも関東の繋留費は高いです

そこで・・・以前関東に居た頃、良くそのヨットに乗っていた徳島在住のM氏に「ただで良いから誰か要る人いない?」と連絡があったんです。

当時ヨットを持っていたM氏は二隻も面倒見えん!と僕に「タダだからどう?」と声が掛かったんですが・・僕も当時ホロホロがフィリピンにあるし、日本に帰ってきている時は友達のヨットを借りて一ヶ月程度のクルージングに出るのに不自由はしてなかったので断ると・・・

ほな・・仕方ないな~・・(何にしろそのヨットはM氏が現在の奥さんと初めて「やった」記念のヨットだったから)近くに置いておきたくて、前のヨットを処分して・・・休みも都合して関東から乗って帰ってきました。

「S艇」(バンドフェット30)は・・・この人は本も良く読んで調べ、インターネットでも調べる勉強家です。
買う前から息子とヨットクラブに入り、何度かクルージングにも出ていました。

そして・・・大きさ、艇種も殆ど決めて探し始めました

しかし「艇種」を決めるとなかなか難しいもので・・・インターネットで探し出したのは業者のヨットでした。

僕は話が殆ど決まってから、見に行って一緒に乗って帰っただけなんですが・・・船内クッションの汚れが気になっただけで機能的に問題があるところも無く、業者も悪い人ではないように思いました。

値段は200万円で決して安くはありませんが人気の艇だし、業者の利益も要るから仕方ないことです。

戻ってきてオーナーはそのクッションを全て新品に誂え、トイレも電動に変えて今はピカピカです。

僕のホロホロも含めて僕が何等かで関わった5艇の紹介をしてみたんですが・・お役に立ちましたか?

明日は・・・書き足りないと思う所を「補足」しようと思います

今日の僕は・・・「四十九日」で行ってました。



コメント (1)
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