事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.02「三日月軒 東中の口店」

2009-09-21 | 食・レシピ

Higashinakanokuchi02 「三日月軒本店&太陽軒」特集はこちら

この店には思い出がある。1977年春の甲子園に同級生たちが出場し、沖縄の豊見城相手に0-11のボロ負け。甲子園からバスで延々23時間かけて帰ってきた応援生徒一行は、へろへろになって高校で解散。わたしはお腹がすいていたので近所にあったこの店に。

店の公衆電話から(そんな時代)ウチに電話をかけて「三日月軒に迎えに来て」とリクエスト。するととなりのテーブルにいた怖そうな中年男が

「応援に行ってたのか」

「はい」

「ごくろう。でもまあ、せめて1点はとってほしかったなあ」

「はいー」

親が来たので、さてお勘定をと財布を出すと

「あのね、さっきのお客さん、払ってってくれたわよ」

わたしは金というものはどう使うかを、この店で学んだ。

つい先日無人化された(なんか、さみしいですな)測候所近くに立地。いまだにふつうの町のラーメン屋であり、そのことがうれしい。わたしの出身校の連中は、今も大盛りをがっつり食べているだろうか。

次回は「三日月軒 高砂店」を特集。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.01「三日月軒本店&太陽軒」

2009-09-21 | 食・レシピ

Taiyoken01 「海鮮どんや とびしま」篇はこちら

今回からいよいよ酒田のラーメンを特集していきます。なんつってもフランチャイズだから気合い入ってます。

酒田のラーメンは「月系(つきけい)」「ケンちゃん系」「その他」に大別できるらしい。月系というのは、この三日月軒から発した流れ。ひとりの中国人が伝えた味を酒田好みにアレンジし、昭和初期に酒田を席巻していたのだとか。つまり酒田ラーメンのパイオニアなのだ。

魚のダシがきいた、いかにも酒田のラーメン。味タマとかこじゃれたトッピングはなんもなし……といいつつ、実はこの総本山「三日月軒本店」は、もうありません。閉店して何年になるかなあ。酒田中央高校の近くにあったんだけど、わたしは2、3度しか食べたことがない。

酒田のラーメンのいわば“原種”でありながら、味のインパクトはあまりなかったような……あ、小袖屋というデパートの食堂にはじまり、子どものころから酒田のラーメンしか食べてこなかったわけだからむしろ当然なのか。

で、本店の味はもう絶えてしまったのかとお嘆きの貴兄におすすめなのが「太陽軒」(上安町2丁目)。なぜなら、実は……以下自粛。おいしいですよ。何度も何度も食べに行っているのは、この店がわたしのウチからいちばん近いラーメン屋だからだけではありません。

次回は「三日月軒 東中の口店

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「絆のはなし」 伊坂幸太郎×斉藤和義 講談社

2009-09-21 | 本と雑誌

51i4clnhrwl 斉藤のお父さんがトミーの社員だったり、同級生と結婚した伊坂幸太郎が徹底して普通のお父さんをしていたり。ふたりのファンにはたまらん内容。ってことでわたしにはたまらない内容だったわけ。年表だけでもかなり笑えます。エディターが優秀なのがよくわかる。

さーてそれでは「彼女」のアコースティックバージョンを聴きながら「フィッシュ・ストーリー」でも再読すっかな。お休みだし。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする