第六話「会津の決意」はこちら。
前回の視聴率はなんとなんと15.3%へと急降下。単純計算だと6人に1人が見るのをやめたことになる。理由はいろいろと
・いくらなんでもヒロインがなにもしていない
・裏番組が強すぎた……フィギュアスケートと大河のファンはかぶっているような気がします。わたしはまったく興味はありませんが。
・そろそろ視聴率洗面器パターンの縁に来た
ま、いろいろとあるんでしょうね。さて今回は挑発的なタイトル。実際は足利三代の木像の首がさらされ、その下手人が会津藩士によるものだったことによる。自分の想像をはるかに超えた尊皇攘夷の宗教的熱狂に驚いた松平容保が、浪士への融和路線を捨てるきっかけになった故事……もちろんわたしは全然知りませんでした。
容保自身と会津藩士たちも、孝明天皇から自分の衣を下賜されたことに感動しているので、熱狂VS熱狂という、いまもいたるところで行われている対立の構図がここに確立。ふう。
女性視聴者が大好きな斎藤工が演じる神保修理の妻役は芦名星。酒田でロケされた「SILK」のあの人。八重たちと上洛前にピクニックに行き、途中の神社で“鳥居の上に石をのせられたら願いが叶う”験担ぎを。しかし、彼女の石は上まで届かない。
これ、「ディア・ハンター」で、“花嫁が一滴もこぼさずにワインを飲めたら幸せになれる”はずなのに、純白のウェディングドレスに赤いワインがこぼれるパターンの踏襲でしょう。この夫婦には苛烈な未来が待っている。
で、八重の幼なじみとして剛力彩芽が登場。んもういたるところに彼女は出てくる。わたしはどうしてもこの人がダメ。
「かわいいじゃない?」
と妻は言うが、なにしろ出会いが悪かった。あの「プロメテウス」の吹替です。いったいなにを考えてノオミ・ラパスの吹替に彼女を起用したのだろう。やれやれ。
孝明天皇役は市川染五郎。歌舞伎界は近ごろ良くも悪しくも揺れ動いているけれど、どう考えてもあの業界の未来は彼にかかっている。女癖が悪いぐらいがなんですか。
ということで視聴率は17%近辺ということにしておきましょう。まさかまたフィギュアはやってないでしょう?
第八話「ままならぬ思い」につづく。