第四十七話「残された時間」はこちら。
非常によんどころのない事情で(全然よんどころなくなんかなかったんですけれど)オンエアを見逃してしまい、今日の再放送でフォロー。実は2時からはずせない用事もあったのにそっちを遅刻。気合い入ってるなーオレ(座禅会の和尚さんすみません)。
そんな曹洞宗なわたしにも、キリスト教をバックボーンに私学を日本に根付かせた新島襄の最期には胸打たれた。よく考えたらいとこが同志社出身なので、今度会ったらちゃんと見てたのかきいてみよう。
新島はひたすら種を蒔いていた。最初は秋月悌次郎。尚之助との仲人でもあった彼は、襄の趣意に感激し、隠居せずに熊本で教鞭をとることを決意する。ラフカディオ・ハーンとそれで同僚になるとは……ってことは夏目漱石とも同僚だったのかな?
つづいて大山捨松。戦争への道をひた走る大山巌と、逆に赤十字の精神を根付かせようと邁進する捨松。彼女に学問をすすめたのが襄。そうか、唐突に思えたあのシーンはここで活きてくるのか。
そして生徒たち。熊本バンドなど、襄を手こずらせた連中が、必死で恩師のために祈る姿はドラゴンボールの元気玉、あるいはウルトラマンティガの最終回のよう。
最後に八重。
「あなたを残して先に行くことだけが心残りです」
究極の愛の言葉。
「狼狽してはいけません」
一種の天使として存在した新島襄は、常に狼狽し、しかしだからこそ愛されていた。そんな彼にこのセリフを言わせるのはうまい。
とか冷静ぶっているけれども、土曜のお昼なのに号泣でした。一年近く大河につきあうというのはいいもんですなあ。
視聴率はもう結果が出ていて、3週連続の13.7%。さて次回は……ああ明日の夜もテレビを見ることができない!実は東京大学に行くんだけど、山川健次郎元総長の肖像画とかがあればうれしい。そこんとこよろしく東大。
第四十九話「再び戦を学ばず」につづく。