Vol.4「ロケ現場」はこちら。
田舎の人間と都会の人間の差は、万歩計で示される。んもうどんだけ歩かされるかと嘆くか、あるいは歩いているだけでこんなに風景が変わるのか、とかみしめるか。
東大に行ったその日は水道橋駅前のホテルに宿泊。東京ドーム徒歩1分!というキャッチコピーに偽りなし。その東京ドームの近くには講道館がありました。
でも平日の朝、社会人がドームや講道館でやることもないわけで、そのまま神保町まで歩く。
途中にこんな碑が。学士会館とは昔の東大があった場所なのだとか。ふーん。
と感心しているうちにまわりにワラワラと女子大生が。おれの時代が来たかっ!……共立女子大がすぐそばなのでした。
へー、小学館と集英社ってほんとうに隣り合っていたのか、とか昨日の学会で求められた「知」が、この街では商売にちゃんとなってるな、とか考えながら歩く。
お目当ては下の店。うちにあるキネマ旬報を全部この店に売ったらいくらで引き取ってもらえるかなあと来るたびに考える。もちろんそんなことはしないのだけれど。
昔ながらの喫茶店に入り、時間をつぶしてさあ酒田に帰ろう。とりあえずあの町では歩かなくてすむ。午前中のうちに、田舎での万歩計アベレージをクリア。
Vol.06「トワイライトエクスプレス撮ったぁ!」につづく。