事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ゼロ・グラビティ」 Gravity (2013 WB)

2013-12-16 | 洋画

Gravityposter わたしは高所恐怖症だ。いやむかしはそうでもなかったのに、どんどん症状が悪化し、もうジェットコースターに乗るなど絶対無理。飛行機も大嫌い。スカイツリー?冗談じゃねー。ならば高いところに近づかなければいいのだが、身体が弱っていたとき

「おれは今、宇宙に単に浮いている地球にいるにすぎない」

と悟ってしまい、恐怖に震えた。だいじょうぶかおれ。

封切が13日の金曜日。もう一週間早ければ東京にいたのだからI-MAXででも見ることができたのにな「ゼロ・グラビティ」……と思っていたけれど、オープニングの映像だけで

だめだめだめだめ。よかった2Dで。よかった三川で」

と思い知った。地表60万メートル上空(もう想像つかねーよ)、で作業中のクルー。宇宙というよりも、地球の広大さを強調するショット。すでに足がすくみます。

彼らを襲ったのは時速だか秒速8万メートルで移動する宇宙ゴミ。宇宙空間でそんなものが人間に接触するとどうなるか、このあたりから画面は祝祭的になっていく。宇宙だとなんでもありだ……

そしてアストロノート二人が浮遊。圧倒的な弧絶。これは怖いです。こんなもんどうしたって助かるはずない……そこをこの映画はなんとかするんですな(笑)。

疑問点はいろいろとある。

・いくらなんでも宇宙服付属のジェット推進だけでソユーズまでたどりつけるものだろうか

・それだけならともかく、今度は中国の宇宙船に移るって……意外に狭いか宇宙!?

ただしドラマが上質なものだからそんなことは気にならなくなる。ほら話(トール・テイル)ばかり話すベテラン宇宙飛行士が、危機に際して次から次へと《いまできる最善のこと》をめざす姿勢はプロだし、経験の少ない女性飛行士が、地球でのつらさにもう一度立ち向かおうとするきっかけが宇宙体験だったというのは説得力ありあり。

演じているのはジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロック。クルーニーのユーモアが作品を救っている(だいたいあの人はいつもあんな感じですけど)。それにサンドラ・ブロックの、もう若いとはいえない骨太の身体が、文字どおりこの映画をささえています。ああ、彼女を見るためだけでも3Dにしときゃよかった!(むりむりむりむり

コメント (6)
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