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うーん、気持ちは悪いけれども(その気持ちの悪さから、おかしいじゃないかと国会で審議されたこともある)“誕生日前日の午後12時に年をとる”ルールをあてはめると、4月1日が誕生日の人は3月31日の午後12時に満年齢に達する。となれば
『子の満6歳に達した日(→3月31日)の翌日以後における最初の学年の初め(→4月1日』
に就学することになる。これが、4月1日生まれが早生まれである秘密のようだ。すっきりはしないけどね。
さて、4月1日に生まれた人と、4月2日に生まれた人の違いを彼らの人生をたどって(大げさ大げさ)考えてみよう。
ここにAくんとBくんがいるとする。Aくんは2014年4月1日生まれ。Bくんは翌日の4月2日生まれだ。これまで見てきたように、まず、小学校入学で大きな差が生ずる。
Aくんが就学するのは東京オリンピックが開催される予定の2020年の4月1日。Bくんが就学するのは翌2021年の4月1日。
出産の翌日からカウントを開始すると、Aくんが小学校に入学するまでにかかる日数は
365日×6年+2日(うるう年が2回あるから)=2192日
Bくんの場合は
365日×7年+2日(うるう年)-1日(4月2日生まれだから)=2556日
その差は364日ある。幼少期における成長でこの差は大きいので、4月1日に生まれても、医者にたのみこんで2日生まれにしてもらった親もむかしはいたらしい。今もそういうケースってあるのかな。あ、おれはいま地雷踏んだか。
ここで考えなければならないのは、就学までの期間が長いことが経済的にどう影響するかだ。育児休業がなかなか取りづらい国なので、早めに小学校に入れた方が有利なのかな。
さあAくんは身体が小さいことでいじめられたりしたが(なんせまだ幼いから)、逆にその屈折から「ったくお前らってば早く年をとりやがってよー」などと憎まれ口を同級生にたたきながら成長。Bくんは入学の翌日に7歳になるなど、ちょっとしたお兄さん気分で成長。
あ、これはあくまで極端な事例で考えてますからね(笑)。以下次号。
今日の4月1日生まれは鷲尾いさ子。どこが小さいんだか。