第22回「虎と龍」はこちら。
ほぼ一ヶ月ぶりに大河ドラマ特集復活。んとにパソコントラブルはしんどかったのでした。それが過去形じゃないのがまたつらいのですが。
これまでも直虎はちゃんと見逃さないでいましたよ。前回の視聴率は12.3%でしたが、ほぼそれくらいの数字で推移。低値安定というか。それ以上にまわりから大河への興味がどんどん薄れているような。細腕繁盛記化は確信犯のようで、大河ではなく、単なる日曜時代劇ではないか……まあそれはともかく。
地方選のひとつにすぎない東京都議会議員選挙に、大河が時間帯も含めて影響を受けるのも4年前(「八重の桜」からもうそんなにたつのか)といっしょ。あまり大きな声では言えませんが、浮薄な選択をしてきっとまた後悔するんだよな。東京の人たちって懲りないなあ。
さて直虎。彼女も領民ファーストの姿勢でがんばっている。その当時に選挙制度があれば、きっと彼女も大きな支持を得ることだろう。でも現実は少しずつ領民に妥協を強いるしかないわけで、そのあたりの政治的成長を政次との囲碁に仮託するあたりは森下脚本の定番となっております。つまり、筋はいいけれどまだまだだと。
本日のタイトルはヘミングウェイ原作「誰が為に鐘は鳴る」をいただいて、しかもちゃんと内容に合っている。ただね、イングリット・バーグマンの
「キスをするとき、鼻は邪魔にならないの?」
という究極の決め台詞に代表されるような、ヒロインが命をかけている感じが残念ながら……。井伊谷はまだまだホビット村です。次回もこれくらいの視聴率でしょ。
第27回「気賀を我が手に」につづく。